「HOTEL白林HAKODATE」が佇むのは函館山の裾野。前身はロシア帝国の領事館という歴史を感じる特別な空間です。朽ちていくばかりだったこの赤レンガの洋館に、新たな命を吹き込むべく尽力したのは作家の谷村志穂さん。読みふけりたくなる本がそっと置かれた書棚、季節の草花が静かに飾られた玄関、窓辺から眺める函館の移ろう景色——函館と縁の深い谷村さんが参画されたからこそ描き出せる繊細な感性が、この宿のしつらえに反映されています。
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領事館棟に一歩入れば、歴史が静かに迎えてくれる
白林があるのは、異国文化が交錯してきたエリア・幸坂の中腹。1908年に再建された旧ロシア 領事館は函館市の管理となったのち、ここ30年ほどは閉鎖され中に立ち入ることのできない場所になっていたそう。このたび「白林」として再生するにあたり、美しく修復され函館の新たな象徴として蘇りました。
作家・谷村志穂さんの感性が宿にそっと息づく
ライブラリー には各国から集められた書籍やアートが静かに並び、客室にも旅の夜に読みたくなる一冊がそっと置かれているのが印象的。上質ながら決して華美ではなく、モダンなナチュラルさのインテリアで統一され、安らぎと落ち着きに包み込まれるのを実感します。
全6室オールスイート。客室にサウナと水風呂付きという贅沢
圧巻の「ウェルネス棟」。温冷交代浴でリトリートする
モダンフレンチ「Main Dining 白夜」
フレンチとお寿司から選べる館内でのディナーは、それ自体が旅の目的になるほどのこだわりが。
「Main Dining 白夜」でいただけるのは道南の豊かな素材を生かしたモダンフレンチ。
「ピロシキ ミニヨン」「ボルシチ ディル サワークリーム」「近海産ガンギエイ キャベツ シェリービネガーソース」など、旧ロシア領事館 の歴史に思いを重ねる一皿も。ペアリングのワインとともにゆっくり楽しみたい、記憶に残る味わいです。
すし処 船見
一方「すし処 船見」では、〝EZO前〟と呼ばれる旬の海の幸を使ったお寿司や、 厚岸産の牡蠣…こちらも地元の野菜や魚介といった北海道の恵みを味わうことができるのがうれしい。
冬の白林は、もっと良い
雪の季節の函館は、人も街もほどよく静かで、旅がゆっくり深まる時期。冷たい外気、暖炉の炎、サウナの熱がつくるコントラストは格別です。年末年始前の“自分を整えるごほうび旅”に、白林ほど似合う場所はなかなかありません。
2025年、白林は「ルレ・エ・シャトー」へ加盟
2025年11月、白林は世界的ホテル&レストランコレクション「ルレ・エ・シャトー」に加盟しました。このコレクションに名を連ねるには厳しい審査があり、白林は北海道の宿泊施設では初、日本の施設としては2025年度唯一の新規加盟施設に。“世界水準で認められた静謐な小宿”として、これからますます注目を集める存在になりそうです。
STORY読者にすすめたい、白林で叶える旅
親友との〝周年旅〟、ママ友との〝ママOFF旅〟、サウナー仲間と語る〝ととのえ旅〟、そして夫婦の〝記念日旅〟にもーーー観光だけでなく、滞在することで満たされる。「白林」で過ごす静かな一泊が、きっと明日の視界をよりクリアにしてくれます。
電話:0138-83-2273
https://www.biaclyn.com




















