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令和時代の【40代のご意見番】ジェーン・スーさん|一番大事なのは「完璧を諦める」こと!

「今年もおつかれさまでした!」そんな言葉が全身に染みる師走。次々訪れるミッションに真摯に向き合いながらも毎日を積み重ね続けた皆さま、本当に本当に一年間良く頑張りました! そんな日々奮闘する読者に向けて、同世代のご意見番、ジェーン・スーさんからSpecial message for STORY!

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目次 ★ 『今年もお疲れ様でした!よくぞよくぞ 師走まで たどりつききました!』
★ ジェーン・スーさんの新刊が発売!


『今年もお疲れ様でした!よくぞよくぞ 師走まで たどりつききました!』

ジェーン・スーさん 1973年、東京生まれ。コラムニスト、ラジオパーソナリティ。TBS ラジオ「ジェーン・スー生活は踊る」、ポッドキャスト番組「ジェーン・スーと堀井美香の『OVER THE SUN』」、「となりの雑談」のMCを務める。2015 年、『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎)で、第31 回講談社エッセイ賞を受賞。『生きるとか死ぬとか父親とか』(新潮文庫)、『ひとまず上出来』(文春文庫)、『きれいになりたい気がしてきた』(光文社)、『へこたれてなんかいられない』(中央公論新社)、『介護未満の父に起きたこと』(新潮新書)など著書多数。

◇ 40代は、自分の〝土台〟を作り直すとき。 健康も内面も美容も仕事も、ここからは自分次第。

STORY世代は、更年期で体もメンタルも揺れがちな中、仕事での立ち位置の変化や思春期の子どもの子育て、早々に始まった親の介護……と、すごく難しい時期だと思うんです。誰かのために時間を使うことがベースにあって「私」っていう前に「母」とか「妻」とかの肩書きがきちゃう。そこに対して完璧主義でいくと、絶対に無理がくるからこそ「不真面目」になってほしいんですよね。

だって、相手は思い通りに動かないわけだし、真面目に向き合えば向き合うほど「こんなにやってあげているのに」って自己嫌悪に陥る。一番大事なのは「完璧」を諦めること。相手と適度な距離を取って、自分を泳がせてあげる余白を作って。「今日はもうや~らない!」と意識的に休むとか、たまには友達と大胆に羽目を外したり、弾丸でどこかに行ってもいい。本気でふざけられるポイントを探して。そんな〝属性〟が外れる場所、サードプレイスを是非作ってほしいですね。

「人生100年」としたら、40~50代は新たな土台作りの年。ここでしっかりアップデートしておけば、この先がすごくラクになります。10~30代って育った家庭、学校、友達……と、何だかんだ周りが作った土台もあると思う。でも親が全部いい親っていうわけじゃないし、そこっていびつな部分もあるから、ここからは自分の力でもう一度基礎を固め直していかないと。

何となく目をそらしてきた、ぐらぐらしている部分に向き合う。だってメンタルが不調な人が肉体だけは超健康! もないじゃない? あと、昔の自分に執着しないこと。若い頃、チヤホヤされてそれを謳歌してきた時代があった人も多いと思う。でもいつまでも「女の子特典」に期待するのは卒業して。ここからは、若い子たちの露払いをしたりと「役割」を変えていかないと。

あとは疲れやすいとか、顔がしょんぼりする人はとにかく食べ物! たんぱく質を取ってください(笑)。これで明らかに変わります。騙されたと思って体重×1gを取って。私が元気なのは筋肉量が多いから。(167㎝で50㎏!)どんなに美容医療しようがエステしようが、土台ができてないと意味がない。健康の上にしか美は乗らないから。

加齢を恐れる相談も多いですが、今の世の中、美容界の進化がすごいですよね。美容医療も、化粧品もサプリも、どんどん進歩して手軽に試せるようになってる。40代以降は「効いた」「変わった」がリアルに体感でき、ジャンジャントライすることをポジティブに捉えられる年代、こんなにテコ入れして楽しい時期はないですよ。

そもそも20~30代でいろいろやっても、素が健康だから分かるわけがないんです。若い子が「金ドブ」っていうことも、私たちは全然ドブらない(笑)。そこのマジカルモーメントがすごいからこそ、探求して、自分を改造していくのってめっちゃ楽しい。特に40代後半からは如実にガタがくるからこそ、そこを埋める方法は世の中にごまんとある。あとは自分が出合いにいくだけ。

毎年、この時期になるとよく、「来年の抱負は?」と聞かれるんですが、目標も夢もなくてここまできたんで特にないですよね(笑)。でも何となく2026年は新しい何かがきそうな予感がしています。もしそれがきたら、おじけづいたりめんどくさがったりせずパッと乗れるようにしておきたいかな。開運は運勢とかじゃなくて、何でも120%で返せるように意識したら、絶対開運しますから。

ジェーン・スーさんの新刊が発売!

¥1.760/光文社

『ねえ、ろうそく多すぎて誕生日ケーキ燃えてるんだけど』

「加齢も見た目も思ってるほど悪くない」。自己受容のヒント満載なエッセイ。美容月刊誌『美ST』の連載をまとめた第2弾! 心の中や世の中に対するもやもやを言語化し多くの支持を集める著者が、「自分らしく生きること、自分を愛して生きること」の一環として美容やライフスタイルを綴ります。誰にでも起こる心身の不具合やエイジズムを乗りこなすために、自分の手で自分が気に入る生き方をどう求める? 視界がパッと晴れてくる爽快感と、一歩踏み出す勇気が得られます。

ジレ¥88,000(デパリエ/デパリエ 伊勢丹新宿店)ニット¥19,800(LE PHIL /LE PHIL NEWoMan新宿店)スカート¥68,200(アドーア)ピアス¥8,690〈ケネス・ジェイ・レーン〉リング[左手/小指]¥13,640リング[右手/薬指]¥9,680〈ともにフル・オブ・グレイス〉リング[右手/小指]¥10,780〈エムシー・スタジオ〉すべてZUTTOHOLIC)パンプス[参考価格]¥163,900(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ ジャパン カスタマーサービス)メガネ(本人私物)

撮影/鏑木 穣(SIGNO) ヘア・メーク/川村友子 スタイリスト/乾 千恵 取材/石川 恵

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