大学在学中にミス青山に選ばれ、テレビでの活躍を拝見していると順風満帆な人生に見える新井恵理那さん(35)。実はテレビ局のアナウンサー試験はすべて不合格。今の事務所に入り、少しずつレギュラー番組を持つようになったものの、周りの同級生と比べて自由な時間が多いことに落ち込み、悩んだ時期もありました。今回はアナウンサーを目指したきっかけや、当時のお仕事への想いを語っていただきました。(3回中1回目)
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★ 週に1、2回の仕事しかなく、周りと比べて悩んでいました
★ 追い討ちをかけるように仕事がなくなり、ついにレギュラーがゼロに
ミスコンからなんとなく目指したアナウンサー試験、結果は全滅でした
アナウンサーになりたいと思ったのは、幼い頃からの憧れがあったわけではなく、大学在学中のミスコンがきっかけでした。大学2年生のとき「ミスコンに出ませんか?」と学内の広告研究会の方に声をかけていただき、気づけば最終6名の1人に選ばれ、「それなら最後まで頑張ってみよう!」と取り組んだ結果、ミス青山に。その時、友人に「ミス青山になったら将来はアナウンサーになるの?」と聞かれ「そういう道もあるんだ」と初めてアナウンサーという仕事に目を向けました。
アナウンサー試験を受けるため、短期のスクールにも通いました。しかし、幼い頃からずっと目標にしてきた人たちは、積み上げてきた努力の量も想いも桁違いで、すでに滑舌練習も完璧。自分との違いを感じずにはいられませんでした。面接の最中も、心の底から「なりたい!」という気持ちが湧いてこず、受けること自体に申し訳なさを感じるほどでした。その結果、局のアナウンサー試験はすべて不合格に終わりました。
その後、一般企業への就職活動に切り替え、スーツに身を包みエントリーシートを書いて面接を受けていました。しかしそのタイミングで、今の事務所から声をかけてもらったんです。アナウンサーの道を一度諦めかけていた私にとって、事務所に入ってもう一度挑戦する決断は容易ではありませんでしたが、両親の後押しもあり、再びアナウンサーの仕事に向き合うことを決めました。
週に1、2回の仕事しかなく、周りと比べて悩んでいました
事務所に入って初めてのお仕事は、フジテレビ系『めざましテレビ』のコーナー『MOTTOいまどき』。トレンドや新商品を紹介する1年間限定の番組。その次に決まったお仕事は日本テレビ系『PON!』。大学のときの同級生は新入社員として忙しく働いている時期で、連絡も取りにくい状況でしたが、私は週に1、2回の収録だけで、時間が余りすぎる日々を過ごしていました。「時間があっていいね」と友人に言われるたび、もっと仕事をしたいのに自分ではどうにもできない状況に焦りと悔しさを感じていたのを覚えています。
それでも、立ち止まると全てが終わってしまうのではないかと思い、空いた時間はレッスンを受けたり、ブログを書いたりして過ごしました。ブログは企画があったわけではなく、自分が面白いと思うことを発案し、自分で撮影や取材をして発信していました。小さな活動でしたが、少しずつ増えていくフォロワーや応援コメントに、何度も救われました。
追い討ちをかけるように仕事がなくなり、ついにレギュラーがゼロに
ブログを更新しながらお仕事をこなして頑張っていたのですが、年末にすべての仕事がなくなってしまい「この先どうしよう」と絶望感に打ちひしがれたこともありました。結果として4か月間無職の状態が続き、本当に辛い時期でした。
その後、20代中頃でようやくTBS系『情報 7days ニュースキャスター』とテレビ朝日系『グッド!モーニング』への出演が決定。契約期間がある番組ばかりだったので更新前は「今年で終わってしまうかもしれない」と不安でしたが、無事続けることができました。この10年弱の間、仕事が生活の中心にあり、充実した日々を過ごせたことは本当に幸せでした。テレビ局ごとにカラーが異なることで学べることも多く、フリーとしていろいろな局で経験できたことに大きな価値を感じました。私はテレビ局のアナウンサーではなく、フリーでさまざまな経験をさせてもらえる立場にいられることを、心からありがたく思っています。
チュールドッキングニット¥17,600(ストラ)パンツ¥20,900(ルーニィ)パンプス¥17,600(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)イヤリング¥13,200バングル¥27,500リング[右手]¥15,400[左手]¥14,300(すべてete)
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ete 0120-10-6616
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撮影/浜村菜月(LOVABLE) ヘア・メーク/本多遥香(ROI)スタイリスト/中村真弓 取材・文/小出真梨子













