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現代アートが生きるエッセンスに。森美術館がこんなに面白いのは、館長が楽しんでいるから!

美術館はいま、静かな変化の中にあって、とても刺激的。知と感性を携え、アートをひらき、人を迎え入れる——。展示を見る場所から〝価値を創造する〟新たな場所へ。多様な価値を示しながら、美術館の未来を動かす、話題の女性館長たちの仕事と、その美術館の現在に迫りました。

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森美術館 館長・片岡真実さん

現代アートが生きるエッセンスに。
探究し続けたい、そしてつなぎたい

多様な経歴からキュレーター人生がスタートした片岡さん。「きっかけは80年代半ばの米国留学。現代アートに出合い、心を奪われました。でも、まだ当時はキュレーターを目指そうという気持ちはありませんでした」。

ニッセイ基礎研究所でその転機が訪れます。「東京オペラシティアートギャラリーの計画策定を5年間担当した’97年に、実際にそこで働くために手を挙げました。自分が想い描いていた現代アートスペースを実際に形にしてきたかった。東京に同時代のアートを見せる場があるべきと思っていたので」。

その後、’03年には森美術館のキュレーターに。「もともとキュレーターになるための勉強や修業をしないで始まったので壁だらけ。失敗しては学ぶ…の連続でした」。森美術館の初代館長は国内初の外国人館長でした。「初代館長のエリオットの声がけでチームに。森美術館は初めから世界を見ていた美術館。組織のモデルも欧米方式の多機能型で、部門ごとに専門性が高い人員が配置されています。そして理想的な現代美術館を目指すために模索し続けている場でも。’20年の館長就任以前も以降も、一つ試みるとまた新しいチャレンジが見えてくる。常にその連続です」。

現代アートをもっと楽しむには?「思い思いの見方で良いのですが、もう一歩踏み込んでアーティストの生きた時代や地域の歴史や文化を学び、その想いを想像することで、自分たちが生きている世界をより広い視点から考えられることが現代アートの魅力。お子さんとも一緒に学びながら楽しめます。」。

森美術館は子どもとともに楽しめる印象があります。「場所柄もありますが、子どもたちは未来の観客であり、未来のアーティストでもある。体験型の展示も積極的に実施しています。開館当初から3年に1度開催している『六本木クロッシング』はまさに今を体感できる現代アートの展覧会ですが、ある出展アーティストから〝高校時代からの夢だった〟と聞き、一つの役割のようなものを実感しました」。

日本のアート界に思うことは?「アジアの中でも早く美術館の制度が導入された分、それが今は古くなっている印象です。昨今の女性館長の増加は良い傾向ですね。課題は多いですが、例えば現代アートでは、美術館に限らず国際芸術祭やアートフェアにも普及し始め、これらアートのための多様な磁場がサステナブルに循環できる制度も必要です」。月の大半は海外、疲れ知らずでチャーミング。そのバイタリティの源は?「7時間以上の睡眠(笑)。あと、仕事を仕事と思っておらず、やる意義を感じています。知らないことを知ることが何よりも好きなんです。アートって未知でしょ?」

<編集後記>日本のアート界を牽引する方。魅力あふれる人柄に惹かれる 初対面で、ニコニコしながら受付に飾られたミャクミャク人形を写メする片岡さん。緊張がほぐれた瞬間でした。現代アートの魅力、森美術館の面白さ、お話を聞けば聞くほどアートの世界に潜りたくなる。館長が最高に楽しんでいるからこそ、森美術館が面白いのか! と納得しました。子どもと一緒にもっとアートに触れようと決意!(ライター 竹永久美子)

撮影/福本和洋 取材/竹永久美子 ※情報は2026年1月号掲載時のものです。

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