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思春期の子どもと語り合える時間こそプライスレス。 湯布院のオーベルジュで親子の“これから”を語る旅へ

子どもたちが大きくなるにつれて、一緒に出かける機会は自然と減っていくもの。子どもの成長を喜ぶ半面、親子でゆっくりする時間が恋しいという人も少なくないはず。私ライター小仲も、そんな母親のうちの一人。長女は都内から大分県の大学に進学し、めったに会うことができず、中学2年生の息子を誘っても「その日は友達と予定がある」と、あっさり断られる始末。勉強や成績の話ばかりをしてくる親よりは、友達と過ごしたほうが楽しいのは当然でしょう。だからこそ今、語り合える家族時間がどれほど貴重なものかを、以前にも増して感じるようになりました。子どもと過ごせる時間は、思っている以上に限られている。そんな思いを胸に、親子でゆっくりと対話ができる場所を求め、知る人ぞ知る大分県・湯布院のオーベルジュ、ENOWA YUFUINを訪れました。

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【INDEX】 ★ 野菜の味に感動「ドレッシングなしでこんなに美味しいってすごくない?」
★ ENOWA×ホンダ太陽が提携するツアーに参加「あんなふうに働いている人たちが作る車に乗りたくなる」
★ 親元を離れた娘にも美味しい食事を食べさせられる…それだけでも胸が満たされる時間に
★ 緑の輪で繋がる家族の時間、かけがえのない記憶に

久しぶりに子どもたちと対話できる時間を求めて小仲家でENOWA YUFUINへ

左からライター小仲志帆、息子のソウタ(中学2年生)、娘のハルナ(大学2年生)

私たち小仲家は4人家族。娘のハルナが大分県の大学に進学して早2年。都内で中学2年生の息子、ソウタと、夫の3人で暮らしています。夫は仕事で予定が合わなかったのですが、私は久しぶりに時間ができたので、なんとか息子のソウタを誘えて、娘のいる大分へ。

都会では味わえない澄んだ空気と大地に息子も「気持ちいい~」とぽつり

ENOWAの全ての源であるファーム、「ENOWA FARM」から旅がスタート

大分県湯布院に到着して、まず向かった先はENOWAが所有するファーム。移動の車中では爆睡し、起きるのが辛そうだった息子も、車を降りた瞬間、澄み切った空気と目の前に広がる畑を見渡し「気持ちいい~」とぽつり。山と海に囲まれた東京では味わえない自然の素晴らしさを姉から聞いていた息子が、大分の空気を肌で感じ、ファームの空気を深く吸い込んでいました。

ファーム起点の「FARM DRIVEN」 農家と直接つながり、安全な食材を提供する「FARM TO TABLE」の哲学は広く実践され始めましたが、それをさらに一歩先へと進めているのが、ENOWAのレストラン、「JIMGU」です。すべての料理は畑から始まる、という考えのもと、野菜の匠と名高い石割照久さんを招きENOWA FARMをつくり上げ、シェフ自らが毎朝畑に足を運び、野菜の状態を見極めて、その日のメニューを決めています。ファームが主導の「FARM DRIVEN」を実践することで、食材の持つ最大限の魅力を引き出した、その日にしか味わえない料理ができるのが魅力。必要な分だけ収穫するので、フードロスにも繋がり、自然のサイクルを壊さないサスティナビリティな側面も注目されています。

野菜の味に感動「ドレッシングなしでこんなに美味しいってすごくない?」

  • あまりの美味しさに思わず目を見開いてしまいました
  • 石割さん「葉の表面の白く粉吹いたようなものは…」
  • 有機農業なので、安心して食べられる葉野菜

畑で迎えてくれた石割さんが、「食べてごらん」とロシアンケールの葉をちぎり、私たち親子に手渡してくれました。

口にした瞬間、息子が思わず一言。
「何これ。ドレッシングなしでこんなにおいしいって、すごくない?」

心底驚いた表情。その気持ちは、正直私も同じでした。野菜の味のさらに奥に、凝縮されたコクのようなものを感じたのです。大げさではなく、これほど深い味わいの野菜は初めてでした。

ENOWA FARMの野菜は、品種選びから土づくり、育て方に至るまで、石割さんのアドバイスとENOWAのスタッフの想いがつまっているからこそ生まれる味わい。それが、ひと口で味の違いとして伝わってきました。

息子がいちばん感動していたのは、ミンチ肉と煮込むとおいしいと教えてもらった黒キャベツ。濃厚な甘みと旨味に「野菜嫌いの友達を連れてきたい」と言い出し、「あいつ、ここの野菜を食べたら好きになるかも」とつぶやきました。

大切な人に食べてもらいたくなる、そんな野菜です。

葉をじっくり観察すると、表面に白く粉が吹いていました。それは虫が嫌う“ろう質”で、野菜が自分の身を守るためのものだそう。虫眼鏡で葉の裏をのぞき込む息子の姿は、普段あまり見かけないほど真剣です。

さらに教えてもらったのが、冬野菜と夏野菜の役割の違い。冬は寒さで内臓の動きが鈍くなるため、食物繊維の多い野菜を摂ることで胃腸を活性化させ、栄養をしっかり吸収できるのだとか。白菜、ごぼう、かぶ、大根、にんじんは、まさに冬にこそ食べたい野菜。一方、夏はきゅうりやなす、トマトなど水分の多い野菜で体を内側から冷やすのが理にかなっているそうです。

では、冬野菜はなぜこんなに甘いのか。その理由も石割さんが教えてくれました。野菜は凍結から身を守るため、糖を蓄える性質があり、霜が降りるほど甘みが増すのだとか。

畑を歩いていると、小さなサツマイモを発見。収穫期を終え、たまたま残っていたものですが、石割さんが絞るとたっぷりの汁が出て、思わず親子で「お~~!!」と声を上げました。口に含むと、鼻を抜ける香りとしっかりしたサツマイモの味わいにまたまた驚ろかされます。サツマイモは、水分の少ない土地ほど甘みを蓄える野菜。徳島・鳴門では、海のミネラルを含んだ砂を定期的に入れ替えながら、その味わいを育てているといいます。関東の砂地もまた、サツマイモに適した環境。特産品とは、その土地の土壌と気候がつくり出す“必然”なのだと感じました。

  • うねが連なる冬のENOWA FARM
  • ヒオウギ貝(大分産)の殻

さらに息子の目を引いたのが、畑にまかれていたヒオウギ貝の殻。

食用後は廃棄されがちな貝殻を肥料として再利用し、カルシウムを加えるための土壌改良に役立てているのだそう。使い切れなかった野菜も畑に戻し、また次の命へと繋げます。

そんな細やかなところにも、ENOWA FARMの自然と共生するエシカルな取り組みが、静かに息づいていました。

面白い名前の野菜を見つけては「これは何?」と質問が止まらない息子。

「今日ここで収穫した野菜が、ディナーになるよ」と伝えると、「そう思うと楽しみが倍増」と、目を輝かせていました。

石割照久さん
石割照久さん
京都で江戸時代から続く石割農園の10代目。有機野菜を中心に独自の方法で多種多様な京野菜を育てる。その味わいに惚れ込み、国内にとどまらず海外の料理人からも依頼を受け、オーダーメード野菜を手がける野菜の魔術師。企業と連携しパリ郊外での野菜栽培も経験もあり、新品種の開発にも挑戦し続けている。

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