• TOP
  • Lifestyle
  • 思春期の子どもと語り合える時間こそプライスレス。 湯布院のオーベルジュで親子の“これから”を語る旅へ
Lifestyle特集

思春期の子どもと語り合える時間こそプライスレス。 湯布院のオーベルジュで親子の“これから”を語る旅へ

ENOWA×ホンダ太陽が提携するツアーに参加「あんなふうに働いている人たちが作る車に乗りたくなる」

業務について説明してくださるのは内梨さん

精神的にも成長し始め、感情の揺れが大きくなる中学生の息子。「自分は将来、何ができるんだろう」「どんなふうに生きていくんだろう」。そんな問いが、少しずつ心に芽生え始める多感な時期です。今回、自動車の部品などを制作しているホンダ太陽株式会社に訪問し、ENOWAと提携しているダイバーシティ・インクルージョンを体感するツアーにも参加しました。

息子にとって“多様性”や“共生社会”という言葉を、知識ではなく実感として受け取る時間に。障がいの有無ではなく、それぞれが役割を持ち、当たり前に働き、笑い合う姿を目の前で見て、感じて。息子のなかで、社会の輪郭が少し広がったように見えました。

そして、その姿を隣で見守りながら、親である私自身もまた、価値観をアップデートする機会をもらいました。

ホンダ太陽株式会社とENOWA YUFUINの目指す社会 太陽の家創設者・中村裕博士による、「身心に障害者はあっても、仕事に障害はあり得ない」という理念の下(引用:http://www.taiyonoie.or.jp/about/docter)、故郷・大分県別府市に、障がいのある人が働ける場として設立した「太陽の家」。その後、本田技研工業の創業者・本田宗一郎氏が太陽の家を訪れた際に感銘を受け「おい、どうしてだ 涙が出て来てしょうがないよ。どうしたんだ。やろう、Hondaもこういう仕事をしなきゃダメなんだ」と語り、誕生したのがホンダ太陽株式会社です。

ホンダ太陽とENOWA YUFUINはダイバーシティ・インクルージョンの推進にむけて、互いの知識や強みをシェアし、学び合いながら、多様性社会の実現、人々が助け合いながら働く、やさしい未来の創造に挑戦しています。ホンダ太陽でのツアーをENOWA YUFUINに宿泊した親子が体験し、ENOWAの農業の知見をホンダ太陽に還元する。そんな共生社会を目指して。

随所に見られた働きやすさの工夫「環境さえ整えれば、仕事において”障害”はなくなる」

  • ご自身も車椅子で移動する加藤さんが工場内を案内してくれました
  • それぞれの作業台には何かトラブルがあったときにすぐに周囲に知らせるランプが設置されています

二輪車、四輪車、パワープロダクツの部品製造を担う現場で、「仕事もプライベートも充実しています」と、笑顔で迎えてくださった加藤さん。ここで働く人は約160名。そのうち約7割が、何らかの障がいを抱えています。加藤さんご自身も車椅子で移動しながら、私たちを案内してくれました。

作業台のモニターの高さは120〜150cm。これ以上高くすると、陰から人が出てきた際に視認できず、転倒などにつながる恐れがあるためです。また、災害や有事の際に備え、通路は車椅子が3台並んで通れる幅を確保。さらに、各工程の横にあるスイッチを押すとランプが点灯し、困ったことがあれば即座にサポートに駆けつけられる体制が整えられています。

  • 車椅子の人が取りやすいように配膳台は低めに
  • 縦に飲み物を並べることで車椅子ユーザーも手に取れるように
  • 車椅子のタイヤをパンクさせないように配慮

製造現場以外にも、随所にユニバーサルデザインの工夫が。テーブルやトイレの洗面台はすべて車椅子に合わせた高さ70cm。食堂では、配膳台が低く設計されている一方で、調理場は腰への負担を軽減するため10cm低く設計されています。売店では商品を横並びではなく縦並びに配置し、車椅子でも取りやすく。掲示板に画鋲を使わず磁石を採用しているのは、落下した画鋲で車椅子のタイヤがパンクすることを防ぐためです。

会社全体が、誰にとってもやさしい空間として設計されていました。ホンダ太陽の「心身に障害者はあっても、仕事に障害はあり得ない」という想いを強く感じることに。

自分の意志で行きたい場所へ!「祖父母が歩けなくなってしまってもこれがあれば」

「人の役に立つものづくりをしたい」という想いを、心の奥にひっそり持ち続けている息子。家でも独自の発想で何かを制作していることもあり、新型モビリティロボット「UNI-ONE」に興味津々です。

「ほんの少しの体重移動を感知して、方向もスピードも調整できる。この技術、さすがHondaだな」と感動し、UNI-ONEがあれば、将来、祖父母が歩けなくなっても、ストレスなく一緒に出かけられるかもしれないと想像していました。

年齢や能力、身体的な事情を問わず、自分の意思で行きたい場所へ行ける。その思想にも、人を大切にするHondaの精神が息づいています。ちょうど進路に悩み始めている息子。変化の激しい時代のなかで、親である私も未来を予測できない今、「人のために、社会のために生きるとはどういうことか」。そんな問いに、思いを馳せました。

照れながらも親子でお揃いのパーカを作成

  • Hondaのバイクに乗っているワンちゃんに惹かれてこのデザインを親子でチョイス
  • スタッフの皆さん手伝ってもらいながらプレス機を使って服にデザインを転写

昨年からホンダ太陽では、従業員がデザインしたイラストをHondaに申請し、公式ライセンスを取得したオリジナルデザインをプリントしたアパレルのEC販売もスタート。今回は特別に、非売品のパーカに好きなデザインをプリントし、世界にひとつだけのパーカを制作させていただきました。息子はデザインがズレないように慎重に永井さんと共に作業していました。

社員食堂で皆さんとランチをする頃には、車椅子も身体的な違いも“特別”ではなくなっていました

  • 社員食堂にお邪魔して一緒に食事を(ソウタ君を囲むように左隣から時計まわりに、中島眞一さん、田尻志保さん、丸山海翔さん、河野悟士さん、江頭大輔さん)
  • 切り絵作家としても活躍する中島さん
  • 手足の自由が制限された中島さんが、口でデザインナイフをくわえながら作成したという切り絵も社内には飾られていました

どんな話をすればいいのだろうと、少し緊張気味の息子に、社員の方が「どこの車が好き?」と声をかけてくださいました。「TOYOTAです」の冗談めいた返答に、皆さんが笑ってくださり、場の空気が一気に和みます。

会話は「この食堂で一番おいしいのは?」「最近ハマっていることは?」「好きな漫画は?」と続き、多様性とは関係のない話題ばかり。息子にとって、車椅子も身体的な違いも、すでに“特別”ではなくなっているのでしょう。

そんな中、江頭さんが、「製造にいた時、前が聴覚に障がいのある方だったんですが、コロナ禍でマスクもあり、感情も読めず、全くコミュニケーションが取れなかったので。指文字を覚えて会話しました」と話してくださいました。

田尻さんは、「助け合うことも大切だけど、“手を出しすぎない”ことも大切」と言います。「助けたい気持ちを我慢して、どう解決するかを見る。そうしないと、相手のやる気を摘んでしまうこともあるから」。本当に助けを求められた時だけ、手を差し伸べるそうです。20歳のときの事故をきっかけに車椅子での生活となり、職業訓練でPCを学んだ田尻さん。その後ホンダ太陽に入社し、当初は製造職を希望していましたが、現在は購買業務を担当し、そこで新たな可能性を見出しています。

「何をしたいかを決めて頑張ることも大切。でも、可能性はどこでどう広がるかわからないと思っています」

障がいのあるなし、どちらの経験もしてきた田尻さん。その言葉と姿勢からは、自分の幅を自分で決めつけないことの大切さが伝わりました。

「何より人間~夢・希望・笑顔~」
We are the creative challengers.

ホンダ太陽の工場を見学し、働く方々と出会い、言葉を交わす中で、このメッセージが、私たち親子の心に深く響きました。

ツアーを終えて、ホンダ太陽の社員の方に見送られた息子がこぼした言葉。

「あんなふうに働いている人たちが作る車に乗りたくなる。俺、自分で車を買うならHondaにするわ」きっとこれは本音でしょう。

ホンダ太陽株式会社 本田宗一郎の想いから誕生。大分県日出町・別府市・埼玉県和光市に拠点を持つHondaの特例子会社。Hondaのものづくりを通じて、障がいのある人たちの社会的自立の促進を目指します。SNS発信中 →「ホンダ太陽」で検索
https://honda-sun.co.jp/
-Keywords

RELATED TOPICS

FEATURE

Feb
15
今日の40代おしゃれコーデ

ほんのり色っぽくて軽やか【野呂佳代さん】が着こなす春待ち黒コーデ

ほんのり色っぽくて軽やか【野呂佳代さん】が着こなす春待ち黒コーデ

会員限定PRESENT

雑誌購入限定プレゼント

コーデをドラマチックに! ときめくスカートを計6様にプレゼントします!

会員プレゼント

【ペアチケットを2名様にプレゼント】『JJ』が音楽&ファッション&トークが一体となったスペシャルイベントを開催!

PICK UP