
こんにちは。フレンチ薬膳の坂井美穂です。
まだ年が明けて間もないとはいえ、お正月が随分前のような気がしています。今年もこんな感じであっと言う間に駆け抜けていきそうです。
我が家の中3男子はもうすぐ受験なのにとてものんびり。のんびりしすぎてこの前志望校に出す調査票を無くしたとひっくり返りそうなことを言ってきました。探しまくって見つかりましたが、そろそろ大人の準備期間に入るのに大丈夫だろうか・・・
娘は猫のソマちゃんと「お手」の練習に励んでいます。


こんな感じで特になんてことない平和(?)な日常ですが、今後も少しでもお役に立てるレシピをご紹介させて頂けたらと思います。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、新年最初の薬箱レシピは、不眠をテーマにしたスープをご紹介します。今回は特に元々虚弱体質であったり、疲労や加齢など、パワー不足による不眠に良い組み合わせにしてみました。
人は「適度に温かく、適度に潤っている」生きものです。中医学では、温かさ(熱)は火、潤いは水と捉え、人は火と水のバランスを取って生きているという一つの見方というか、人間モデルがあります。
その人間モデルにおいて、臓器としては火には心(臓)、水には腎(臓)が当てはめられ、この「火と水のバランス」=「心と腎のバランス」が上手くいかないと不眠になっていまいます。
ちょっと難しいですが、不眠はまず心(火)と腎(水)のバランスを取ることを基本とします。
レシピは「スペイン風アホスープ」です。昨年末の流行語大賞に「薬膳」がノミネートされたので、たまには薬膳のレシピってどんな風に組み立てていくの?を順を追って説明してみたいと思います♪
まず、心(火)を安定させるために、心機能と精神状態の両方からアプローチをします。肉類や卵で血を補う事がポイントです。更に精神安定効果のある小麦を使用したバゲットを合わせました。
次に腎(水)へのアプローチですが、生命力を司る腎の力をぐっと高めて力を散漫させないようにします。その為にトマトや白ワインで少し酸味を加え、ぐっとベクトルを内側にもってきて発散させないように考慮しました。
さらに塩味には腎へ効力を引っ張っていってくれる効果があるので、生ハムで程よいを塩味を加えています。
薬膳には必ず目的がありますので、その目的の為にはどんな力が必要かを考え、食材を選び組み合わせていきます。薬膳を知るということは、食材を選び取る力を身に着けるということです。
食材の力を知って、見て、感じて、食べる、というのを少し意識する時間があると、自分を大切にしてあげている感じがしますよね。
スペイン風アホスープ
(4人分)
にんにく 3~4個(45g)
ハモンセラーノ 45g
ミニトマト 3個(40g)
玉ねぎ 50g
バゲット 40g
パプリカパウダー 小さじ1.5(3.5g)
コンソメ 4g
ローリエ 1枚
白ワイン 大さじ1
水 500g
胡椒 少々
オリーブオイル 大さじ1強
ポーチドエッグ 4個(トッピング用)
パセリ 適量(トッピング用)
(作り方)
1.にんにくは芽を取り除き、玉ねぎは皮を剥きそれぞれ粗みじん切りにする。ミニトマトは半分に切る。生ハムは細切り。
2.鍋にオリーブオイルをひき、にんにくを弱火で色が付かないように透明になるくらいまで炒める。弱火のまま玉ねぎ、ミニトマト、生ハムの約1/3量(15g)を入れて軽く炒め、パプリカパウダーを振り入れ馴染ませるように軽く炒める。
3.バゲットをちぎりながら入れ、かるく混ぜたら白ワイン、水、コンソメ、ローリエを入れて中弱火で蓋をずらして乗せて約10分煮込む。
4.残りの生ハムを入れてさらに約5分煮込む。
5.器によそい、ポーチドエッグとパセリを添えて完成。
小麦・・・精神安定 腎機能を高める 焦燥感や不安感の解消
豚肉・・・腎機能を高める 気血を補う
トマト・・・潤いを補う ストレスなどによる肝気の高ぶりを鎮める










