数々の雑誌やWebで占い連載を持ち、著書もヒット重ねる占い師・真木あかりさん。
そんな真木さん自身も、私たちと同じSTORY世代。優しく穏やか、そして日々にちょっとした希望を灯してくれる占いが印象的ですが、真木さん自身の背景には、幼少期のいじめや三度の結婚など、決して平坦ではない人生経験がありました。さまざまな経験を通して「今が自分史上、いちばん幸せ」と語る真木さんに、人生の転機や恋愛観、そしてSTORY世代ならではの“リスキリング”への向き合い方までこれまでとこれからを、じっくり伺いました。
(全3回連載の第2回)
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占い師。大学卒業後、フリーライター、会社員を経て占い師に。四柱推命、西洋占星術、タロット、数秘術など幅広い観点から鑑定。数多くの連載や著書を持ち、優しく癒やされる占い結果に定評がある。共著『ZERO POINT 占星術×風水×数秘術で描く新しい私の始め方』(日本文芸社)が発売中。
自己を肯定できなくなった小学生時代のいじめ、環境は自分次第で変えられると知った中学受験
――前回の記事では、占いを活用しながらも流れに身を任せた先に、今のご活躍があるように感じました。今までの道のりで、転機と感じものはありますか?
真木:「中学受験」と「結婚」だと思います。
小学生の時、入学してすぐ担任の先生からいじめの対象になりました。「あなたはブスだからいじめられて当然」といった言葉や他の生徒には知られたくない私に起きた事故をクラスメイト全員の前で話す、テストで良い点数をとっても低い評価を受けるなど。当時は不登校という言葉も浸透しておらず、親も学校は行くのが当たり前、学校も「先生の言うことが絶対」という時代だったので、訴えても理解してもらえず、忘れられないほど辛い経験でした。ですが、あまりに成績が悪いので、母が近所の公文に連れていったのです。そしたら先生に「この子はきちんと勉強できるし、頭もいい」と言ってくださって、中学受験を勧めてくれたのですね。この成功体験が「頑張って環境を変えれば、別の道が必ずある」という確信、教訓となり私の1つの転機となりました。
一方で、いじめの体験から自己肯定感は低くなり、「自分は魅力がない」「いいところがない」と刷り込まれてしまいました。2つ目の転機は「結婚」なのですが、振り返ると、その自己肯定感の低さが原因で2度の別れを経験しました。
「信頼」だけを求めた3度目の結婚
――41歳で3度目のご結婚をされたのですよね?
真木:はい。1回目は卒業してすぐ、2回目はWEB制作会社の正社員になった少し後、占いの師匠に出会う少し前の29歳です。どちらも結婚した理由は、「1人で生きていける自信がなかった」こと。安定が欲しかったのだと思います。お相手には申し訳ないのですが、助けてもらいたい気持ちで結婚したので、私が期待しすぎてうまくいかなくなってしまいました。自立するプロセスを飛ばして、「不安にさせないでほしい」という気持ちを相手に求めていたんです。2回目の離婚後の30代も、同じような意識でいました。すると交際相手に「そんなに寄りかからないでほしい」と言われたり、大金を貸して連絡が途絶えたり、同棲した人と揉めて別れたり……。こうした関係性の根底には、自己肯定感の低さがありました。「相手の都合のいい対応をしないと愛されない」という思い込みがあったのだと思います。なんとかして愛されたいという気持ちが強かったんですね。そんな疲れ果てた状態で、「もう助けてもらわなくていい。信頼だけがあればそれ以外はいらない」と思っていた時に、今の夫に出会いました。41歳での結婚です。夫は、私をATMや都合のいい存在ではなく“人”として扱ってくれました。ちょうど占星術でも木星が私の星座に入っていた幸運期で、何をやっても追い風が吹く時期だったので、積極的に行動しようと思っていたときでした。
昔は「好きだったらどう扱われてもいい」と思っていましたが、今の夫と出会い、信頼だけがあればいいと思い、何も差し出さず、相手からも何かを得ようとしなくなりました。それが大きな転換点だったと思います。もう少し早く気づければよかったですが(笑)。
結局「私なんか」と思っていると、「おまえなんか」と考えているモラハラ気質の人を呼び寄せてしまうのだと思います。“世界で1番大切な存在の自分”と思っていれば、自分を大切にしてくれる人と繋がっていけるのだと思います。
占いを前向きに生かした3度目の結婚
――今の旦那さまとは、どのように出会ったのですか?
真木:夫は、私が利用していたコワーキングスペースの会員でした。そこでは定期的に交流会があり、ちょうど幸運期でもあったので「積極的に婚活しよう」と考えて参加したところ、夫と出会いました。夫はまるで仏のような人で、絶対的な信頼感があり、いわゆる“スパダリ”。いろいろな経験や学びを経て出会えたこともあり、今は本当に幸せです。
――恋愛や仕事でうまくいかなかったり、未来に不安を感じる時、どのように乗り越えてきたのですか?
真木:先のことを考えすぎず、目の前にあることに集中することが大切だと思います。今自分が持っているものに感謝し、それに全力投球する。そうやって日々を積み重ねてきたからこそ、占いの仕事も続けてこられたのだと思います。
――恋愛でも占いを活用されていたとのことですが、四柱推命が中心ですか?
真木:四柱推命は10年単位で運勢が見られるので、今がどんな時期なのか、常にインプットしています。今はお金を使う時ではなく貯める時、とか、新しい挑戦をするならここだなとか。ここで始めたいから、3年前から種を蒔こうとか。何か決断したいときに、参考にしたり活用したり、当たったら「しめしめ」と思うぐらいの距離感です。占いに人生の舵を任せてしまうのは危険ですが、頼れる相談相手ぐらいな感じで活用するようにしているんです。
難しいと感じることも多い、STORY世代の恋愛、婚活も何を大事にすべきか痛感した真木さんの金言。当時は辛かった”転機”も前向きな学びに捉えたら、好転していったという真木さんの向き合い方は、私たちの心にも響くはず。最後の記事では、もう一度踏み出すことに中書するSTOR世代へのエールを紹介します。
撮影/沼尾翔平 取材/味澤彩子





























