「ストレスの元を数えて生きるより楽しいことだけ覚えて生きたい」。俳優・歌手の大西結花さんが更年期の揺らぎに左右されずにいられるのは、そんな前向きな考え方があるからでした。
中途覚醒や胃もたれが唯一の症状
更年期の症状はあまり感じていないのですが、ここ2年くらいで睡眠の質が低下しているように思います。50代前半までは、寝つきがとてもよく、また一度眠ったら朝までぐっすり眠れていたのに、最近は眠りが浅くなり、2時間おきに目が覚めてしまうようなことがよくあります。何時に寝ても朝起きるのは同じ時刻なので、遅めに寝たとき、中途覚醒(*1)があると、朝、体が重だるい感じがします。そのほかに感じる不調としては、肩凝りや胃もたれ(*2)でしょうか。特に55歳になったあたりから感じ始めた胃の不快感は、食べることが大好きな私にとっては大問題です(笑)。
メンテナンスでストレスを引きずらない
— 大西結花さんは、ドラマ「スケバン刑事Ⅲ 少女忍法帖伝奇」の〝折鶴の結花〟・風間結花役で出演し、ブレイクしたのが今も強く印象に残っています。現在も俳優や歌手として活動し、明るい笑顔は57歳になった今も変わりません
睡眠の質向上のために、バスタイムは工夫しています。湯船にゆっくり入るとリラックスして、良い気分で眠れる気がするので、体を温める効果がありそうな入浴剤、たとえばマグネシウムが入っているものなどにしたり、電気を消してキャンドルで入ったりして、お風呂時間を、より楽しめるようにしています。今気に入っているのはハワイに行ったときに、たまたま目に入ったエプソムソルト。エプソムソルト、つまり硫酸マグネシウムは体を芯から温めて、血行を促進したり、発汗を促したりして、疲労回復やデトックス効果が期待できるとか。アロマキャンドルはジャスミンの香りなど、リラックス効果の高いものを選んで。
また、肩凝りには、肩に乗せるタイプの「あずきのチカラ」や、「マッサージガン」などにもときどきお世話になっています。聞くところによりますと、肩凝りも更年期の症状のひとつだそうなので、しっかりした入浴や温めグッズ、マッサージなどでほぐすようにしています。電子レンジで加熱して使用する「あずきのチカラ」は、加熱したあずきの天然蒸気を利用して首や肩の凝りなどを温めてほぐしてくれます。マッサージガンは友人からのプレゼント。複数のアタッチメントが使えるので、ほぐしたい場所に合わせて替えられるのも便利です。また、月に一回程度のフェイシャルエステや定期的な歯のクリーニング・チェックなど、健康&ビューティにも気を使うようにしています。
特に、私の健康管理で欠かせないのが歯のメンテナンス。口元は清潔感に深い関係がありますし、歯の健康が全身の健康と直結していると思っているので、定期的なメンテナンスがとても大事。南青山にある「南青山インプラント歯科 佐藤歯科医院」の佐藤明寿先生には10年以上診ていただいています。虫歯はないのですが、こまめに診ていただいて、嚙み合わせや食いしばりのチェックをしてもらいます。キレイでいることを意識する気持ちを常にキープすることは心がけたいなと思っています。
— リラックスできる入浴や血行促進グッズ、マッサージや歯の予防治療など、大事に至らないように徹底して〝予防〟する工夫を継続して行っている大西さんの姿勢には見習いたいものが多々あります。
日々の食事にも大いに関心があります
食べることが好きなこともあって、日々の食事にも大いに関心があります。タンパク質摂取のためにも、納豆や豆腐などの大豆製品を積極的に摂るようにしていますし、鶏のムネ肉もよくいただきます。鉄分の補給のために、スーパーのお惣菜でお手軽に手に入れられる鶏のレバーの煮付けもいただきます。
生野菜が好きなのでサラダは頻繁に食べますが、その際ドレッシング代わりにかけるのはりんご酢とオリーブオイルと塩胡椒。りんご酢は福岡県にある「庄分酢」から純りんご酢をお取り寄せしています。こちらのりんご酢は、国内産のりんご果汁とりんご果実を使った風味豊かなりんご酢で、他とは味わいが全く違います。
オリーブオイルはレモンフレーバーのものを買ったりもしますが、基本はエクストラバージンのオリーブオイル、特にラウデミオがお気に入り。
最近はお味噌にも興味があって、南小岩にあるマルイさんや亀戸の「佐野みそ」さんなど、こだわりのお味噌を置いてあるお店にも足を運んでいます。「佐野みそ」は、全国から様々なタイプのお味噌が集まっている、まさに「味噌のテーマパーク」のような場所。どのお味噌もこうじ菌、酵母菌、乳酸菌で発酵・熟成された逸品ばかりで目移りします。ほぼ全部のお味噌を自分で試食できるので、好みや用途に合わせて選べるのも大きなポイント。おにぎりと味噌汁がいただけるイートインやテイクアウトもあるので定期的に通いたい、私にとっての〝パワースポット〟です。
他にはお手軽に飲めるサラヤさんのコンブチャも試しています。美味しいものには目がないので、お友達と食事に行くのも大事な癒しの時間。話の合う友人とは、食事の趣向も似るものなんだな、と最近は改めて実感しています。
毎月「◯◯を食べに行こう」というテーマのもとに集まったりして、たまたまそのときに来ていた、グルメ好きの方に誘われて別の会に参加したり、美味しいもの好きの輪は広がる一方。昨日も予約が取れない焼き肉屋さんで一年越しの会があったのですが、そこで「明日空いてます?」と急に声をかけられ、今日これから、スペシャルな餃子屋さんに行くことに(笑)。こういうフットワークは本当に軽いんです。
「ひとりで楽しめる」時間やメンタルを育てることが大事
— 食べることは健やかな心身のおおもとだと語る大西さん。ほかにも「飛行機が好きなので、国内、海外問わず、二カ月に一度程度は行く」という旅行のなかでもいちばんのお気に入りはハワイやアジア。最近ではベトナムがお気に入りで、とにかくアジア旅行が〝熱い〟のだそう。
旅行は夫婦で行くこともありますが、圧倒的に友達と行くことが多いですね。結婚しているから海外は夫婦旅行がマスト! とは思っていません。夫には「行ってくるね〜」と言うと「行ってらっしゃい!」と快く(笑)、送り出してくれます。
私がいつも機嫌よく、笑顔でいられるのはそういった理解ある家族や、女子会をしても愚痴や陰口を言わない友人たちのおかげ。私の周りは「年をとることは悲しいことじゃない」と考える人ばかり。体力は若いころに戻りたいけど、外見や知見は今がいちばんいいよね! と言う人ばかりなんです。
40代以降、特に更年期以降は前向きなお友達との関係性に助けられることが多いと感じますが、同時に自分で楽しめるメンタルとスキルを身につけることも大切だと思います。受動的ではなく、自分ひとりでできる趣味や学びの場を持つことで、誰かに気をつかうことのない自分だけの時間を持てるからです。コミュニケーション上手でありながらひとり時間上手でもあること。そして嫌なことやストレスを感じても引きずらない、過ぎたことでクヨクヨしない、そんな精神を持つことも大事なのではないでしょうか。
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撮影/田頭拓人 ヘア・メーク/藍野律子 スタイリスト/藤井エヴィ(FJ-PLUS) 取材/柏崎恵理 撮影協力/佐野みそ 亀戸本店 ※情報は2026年3月号掲載時のものです。
















