今、日比谷は笑いと涙にあふれています。
〝ちぎちゃん〟こと早霧せいなさんと〝ゆうみちゃん〟こと、咲妃みゆさんによる、宝塚雪組トップの退団公演が東京宝塚劇場で行われているのです。
平成のゴールデンコンビと言われたちぎみゆトップ。2014年9月のトップ就任以来、5公演すべてチケット即完売で、実際私も雪組観劇には苦労してきました。今、宝塚関係の書籍やグッズを扱うキャトルレーヴは、さながらちぎちゃん祭りです。
宝塚歌劇団の全生徒の情報を網羅したカタログ「宝塚おとめ」の
2017年版の表紙も早霧せいなさん。
今年の顔の退団なんですから、何しろもう一大事!
ポートレイトや舞台写真、稽古場写真、オフショットなど、
ファン垂涎のビジュアル満載の「宝塚グラフ」7月号の表紙も
もちろん!早霧せいなさん。
退団を惜しむ声があちこちで聞かれる二人の退団公演は、1957年にフランキー堺主演で公開された名作映画をミュージカル化した『幕末太陽傳』と、Sをキーワードにしたショー『Dramatic“S”!』の二本立て‼︎
落語の『居残り佐平次』をベースに、品川の遊廓を舞台に起こる人間模様をコミカルに描いた『幕末太陽傳』は雪組のお家芸・日本物の魅力が満載。二人のトップお披露目公演『ルパン三世 —王妃の首飾りを追え!—』で早霧さんが見せた完璧なルパン三世っぷりから通じるお笑いセンスを存分に堪能できて、「ちぎちゃんはこうでなくっちゃ!」と思わせるサヨナラ公演にしては明るいけど、その反動でほろりと涙も誘うお芝居です。
第二部のショーのタイトル〝S〟には早霧せいなさんのイニシャル、雪組(Snow Troup)、ショースター(Show Star)など、様々な意味が込められ、キラキラ度が群を抜く雪組の歌とダンスを存分に楽しめます。
そして、私が観劇した日は思いがけないサプライズが!上演前、ふと前を見ると見覚えのある方々が十数名客席へ…。そう、早霧さんと同期の87期生宝塚OGの方々が揃ってご観劇。後半のショー直前、皆さんお揃いの赤はちまきを締めてエールを送っていたのです。
ショーが始まり、銀橋に登場したちぎちゃんがずらっと並んだ赤はちまきの同期の仲間を見つけたときの何とも言えない笑顔に、また涙々…。
今回の公演で、名バイプレイヤーとして雪組を支えてきた鳳翔 大さん、香綾 しずるさんも退団し、独特の個性あふれる現・雪組を見られる最後の公演となります。
東京宝塚劇場公演は7月23日(日)までですが、今からチケットを取るのは至難の業。そんな方には北海道から九州まで、全国の映画館で千秋楽公演が見られるライブビューイングがおすすめです。千秋楽のみ行われるさよならショー付き!
ヅカファンでない方の入り口としても気軽に楽しめるので、ぜひお試しください。
「早霧せいなラストデイ」ライブ中継
7月23日(日)13:30開演
全国各地の映画館 4,600円