静寂の中で自然を感じながらゆったりと温泉に入る…そんな贅沢なひと時を過ごしたくなったら、青森の大鰐(おおわに)温泉にある星野リゾートの温泉旅館ブランド「界 津軽」へ。今年完成した「津軽四季の水庭」では、夏の間、伝統工芸の津軽びいどろを幻想的に灯して、儚い津軽の夏を表現しています。暗くなると水庭に浮かぶ船にて、津軽三味線の生演奏が始まるので、リンゴ酒の入った津軽びいどろのグラスを片手に、大人の夕涼みも楽しめます。
koginアーティスト×近代建築家による自慢の「ご当地部屋」
今年、界 津軽では客室をリニューアル。すべてのお部屋がその土地の風土を表現したモチーフや伝統工芸品でデザインされた、自慢のご当地部屋「津軽こぎんの間」になりました。津軽伝統の刺し子技法“津軽こぎん刺し”の模様をモダンにアレンジした障子や掛け軸のあるお部屋になっており、ローベッドとソファーを備えた、落ち着きのある和の空間を演出しています。
デザインは、近代建築の巨匠ル・コルビジエ氏に師事したモダニズム建築家の板倉準三氏による「板倉建築研究所」が担当し、青森出身のkoginアーティスト山端家昌氏とのコラボレーションによりプロジェクトを遂行。こぎん刺しならではの幾何学模様デザインが美しい、洗練された部屋が誕生しました。
「木漏れ日kogin」は、海外メディアで“ホテルの美しい廊下10選”に掲載された約60mある客室棟の廊下。夜になると天井にデザインされた津軽こぎん刺し模様の隙間から、木漏れ日のように明かりが降りそそぐ様子は、思わず息をのむほどの美しさです。
古くから愛される美肌の湯
大鰐温泉は、江戸時代の温泉番付で熱海温泉と肩を並べるほど、古くから愛されてきた名湯。芯から温まる心地よいとろみの湯は、湯治に使われてきただけでなく、お肌の汚れを優しく落として整える、美肌の湯としても知られています。樹齢二千年を超える古代檜の湯船がある大浴場は、窓越しに四季折々の風景を眺めながら癒しの時間を過ごせる至福の湯。湯上がり処では、リンゴ酢やゴボウ茶など青森ならではの飲み物が用意されています。
贅沢な海の幸を青森で味わい尽くす
大間のまぐろの刺身や握りが載った宝楽盛りをはじめ、日本海、太平洋、津軽海峡という豊かな漁場に恵まれた、青森ならではの海の幸と山の幸を味わえる会席料理を、地元のお酒とともに堪能できます。夏の特別会席では、鮑の氷しゃぶしゃぶがお目見え!鮑の刺身を、ハーブが香るお湯にくぐらせ、凍らせた八方だしか肝だれによる2種類の冷製だしでいただけます。歯ごたえのある鮑は、さっとお湯にくぐらせると驚くほど柔らかい食感に。お刺身かしゃぶしゃぶか、自分好みのスタイルを楽しめます。
朝ごはんは、炊き合わせや焼き魚のほかに、ホタテ貝の殻の上で身とネギを味噌で煮込み、卵でとじる郷土料理の貝焼き味噌を目の前で調理してくれます。朝夕ともに味わえる青森の贅を尽くした食事は、旅の醍醐味のひとつ。
夏限定で「界のご当地かき氷2019」も開催しており、全国14施設でオリジナルのかき氷が楽しめます。界 津軽では、弘前ねぷた祭りをイメージした「ねぷたかき氷」が登場しました。赤や青、オレンジのカラフルなゼリーでお祭りの賑やかさを表現したかき氷を、津軽びいどろの器でいただけます。
思い出に残る旅を叶える「ご当地楽」
星野リゾートの界では、「ご当地楽」も魅力のひとつ。日本各地の伝統工芸や芸能、食などを無料で楽しめる特別なサービスで、ご当地の文化を気軽に体験できます。界 津軽では毎日、津軽三味線の生演奏を披露しており、叩いて奏でる津軽三味線の力強いバチの音色は、ライブならではの迫力。演奏後は、簡単な楽曲のレクチャーをうけられる無料の体験もあります。
こぎん刺しを簡単に体験できる、オリジナルの特製「しおり作り」や、ねぷたの和紙をカットして貼る「うちわ作り」も、旅の思い出に参加するゲストが多い人気のプログラム。予約の必要がないので、好きな時間に気軽に試せます。
もっと津軽こぎん刺しの魅力に触れてみたい!という人は、美しいシンメトリーの模様が女性に人気の「こぎんの香り袋作り」の体験もできます。現役のこぎん作家さんのレクチャーをうけながら一針一針刺していくうちに、集中力が高まり感性が研ぎ澄まされていくのを感じます。丁寧に教えてくれるので初心者でもok。仕上げに、青森ヒバの癒しの香りを詰めれば完成です。(*要予約2,500円~)
“心からのおもてなし”という言葉がぴったりの、きめ細やかな心配りを感じる和の空間は、どこにいてもスタッフの笑顔と上質なサービスをうけられる、とても居心地のよい温泉宿。界ブランドならではのホスピタリティで快適な旅を約束してくれます。
青森県南津軽郡大鰐町大鰐字上牡丹森36-1
TEL 0570-073-011(界予約センター 9:00~20:00)
https://kai-ryokan.jp/tsugaru/