今晩7月13日22時からフジテレビ「木曜劇場」で放映が始まるドラマ『セシルのもくろみ』。原作は何と、『STORY』で2008~2010年にかけて掲載されていた直木賞作家・唯川恵さんの連載小説です。真木よう子さん演じるごく普通の主婦がひょんなことからファッションモデルの世界に足を踏み入れる……どこかで聞いたことがある話(!?)ですが、このイントロだけでもワクワクせずにはいられませんね!
お邪魔した撮影は6月下旬。撮影場所は通称「奥渋」の入り口にあるイベントスペース「TRUNK」。普段からブランドのショーや発表会などが開かれるオシャレな空間を貸し切っての撮影です。こちらに極秘に潜入させていただきました。
10時半に現場に到着するとメインとなるスペースには「VANiTY」創刊10周年記念パーティのセットが作られ、大きなスクリーンにはこの日のために作られたという映像もエンドレスで流れてSTORY 創刊10周年のパーティの再現のよう。そこに、ドレスやタキシードのエキストラ150人が完璧にスタンバイ。料理やシャンパンも準備され、いつでも撮影スタートできそうな気配。セットのすみずみまで本物志向で、下世話な話ですが「お金かかってる……」と思わず呟いてしまったほどです(笑)。
ほどなく、ヒロイン役の真木よう子さん、伊藤歩さんが入られ、気付くと板谷由夏さんもエキストラの方に混じってさりげなくスタンバイされています。皆さん、光り輝く美しさはもちろん、ドレスもバッグも靴もキラキラ。ピンヒールでずっと立っていらっしゃる光景は圧巻です。ドラマ撮影が初見のこちらは、てっきり俳優さんは最後の最後に「⚪️⚪️さん、入られます」などの呼び声とともにもったいぶって登場するものと思ってましたが、皆さん、映らない時間でもエキストラの方に混じってずっとスタンバイしたり演技されたりしていることにもうビックリ。椅子に座る人などひとりもいらっしゃらないのです。特に長谷川京子さんや板谷由夏さん、金子ノブアキさんは特にカメラに映らないところでもずっと役として空間の中で過ごされていて感動。熱い役者魂を見ました。また板谷さんはスタンバイ中に気さくに話かけてくださる一面も。カメラマンが撮影したカットをi padに飛ばして確認していると「今ってそんなことができるの?」とビックリ目で聞いてくださったり。一流の役者の方というのは心がけも腰も低さも一流なのだとすっかり感心してしまいました。
やがて準備が整い、本格的な撮影がスタート! 一瞬で会場に緊張感がみなぎります。
後編へ続く。
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http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334765538
撮影/田頭拓人