美しい絶景の温泉リゾートから台北へリターン。
すっかりいつもの弾丸旅テンションに戻りました。
せっかくの温泉で、心と体もリセットされたので
夕食は気休めでも…できるだけ体に良いものを食べたいと思います(笑)
この時期の台北は、日没後に少し肌寒くなるので、
夕方からデトックス効果抜群な火鍋のお店へ。
数ある台北の火鍋店の中でも周りで大人気なのが、中国東北地方が発祥の『酸菜白菜鍋』。
豚バラ肉を茹でてから蒸して余分な脂を抜いた『白肉』と、 乳酸発酵した酸っぱい白菜漬『酸菜』の組み合わせは、シンプルながらも奥の深い味わいです。
白菜鍋ならどこがおススメ?と聞かれることも多いので、台北の人気店ツートップを、私が食べ比べた感想をお伝えします。
(あくまで個人の感想です…)
【圍爐(ウェイルー)】
路地に青白く浮かぶ壁面が目印、女子旅でおそらく一番人気のこちらのお店は洗練された雰囲気で、カップルや女性同士にもおススメ。
台北の高級住宅街である大安〜仁愛路エリアも至近にあり、地元のご夫婦や駐在員のご家族もよく見かけます。
鍋の形はエントツ状の銅鍋で、中央に焼いた炭を入れてスープを熱します。
春雨や青菜などは追加注文になるので、ベースの具材は白菜漬と豚バラ肉がメイン。
スープにはワタリガニ・干しエビ・しいたけや凍み豆腐などが入りますが、最初の一口めは意外とさっぱり、薬味の存在感をしっかりと感じます。
ベースとなる白菜漬は、水分が多くて酸味が強め。
薬味の種類はかなり多く、大好物のパクチーを遠慮なく沢山いただけて嬉しい!緑が鮮やかなニラのペーストも、お肉によく合います。
最初に基本の組み合わせを教えてもらえますが、15種類以上のタレや薬味から、自分好みの味を見つけるのも楽しいです。
追加の具材で味が濃くなったほうがスープの美味しさがどんどん増すので、基本具材の一巡目で完結してしまうのは、何かもったいないな…と思ったり
人数は多めの方が、こちらの鍋の美味しさを堪能できる気がします。
とにかく超人気店なので、事前予約は必須です!
【長白小館(チャンパイシャオグアン)】
こちらは東区エリアの路地にある老舗。観光客だけでなく地元民にも支持され、いつも満席です。
サービスも気取らず、一見無愛想に見えますが(失礼!)
お店の方はとても親切で、薬味やタレの黄金比率も教えてくれます。
鍋の基本ベースは白菜と豚バラ肉に、キャベツや春雨などが入ってボリューム多め。
ほどよい酸味でコクのあるスープ。鶏ベースにワタリガニやエビやかつお節などの魚介系ダシがしっかりと効いてます。
白菜漬は伝統的で特別な手法を守っており、乳酸発酵系の味が強くて少し黄みがかった色。
しっかり発酵した漬物の味が好きな方は、酸菜&豚肉とスープとタレが三位一体となって…本当にハマる味!
もし少人数で白菜鍋を楽しみたいのなら、基本具材が多いこちらのお店が、個人的にはおススメです。
圍爐と同じく薬味の種類もたっぷり、キャベツや春雨は最初から付いており、
小鍋を注文してもお肉がもう1皿つくので、2人なら基本の小鍋セットでかなりお腹いっぱいに!
お肉は定番の豚バラ肉(白肉)のほか、羊肉や牛肉も選べますが、初心者には豚バラ肉がクセがなくて食べやすいかと思います。
こちらのお店も超人気店なので予約は必須。
オープン直前の17時前にダメ元でお願いしたら、端の2人席に通してくれましたが、15分後にはもう満席に…。
そして台湾を訪れたら、やはり一度は食べたくなる王道のこちら。
【鼎泰豊(ディンタイフォン)】
言わずと知れた、台湾を代表する名店。
いつも大混雑なので、団体客が多い本店を避けて、開店直後か閉店前を狙います!
まずは日本でなかなか味わえない、冬季限定の季節の青菜 『山蘇炒め』 をオーダー。
山蘇(シャンスー)はシダ科の植物で、豆苗やほうれん草と並んで、いまが旬の人気の食材です。
つるりとした葉の表面には僅かな滑りがあり、山菜らしいほろ苦さも滋味豊かな味。真ん中の軸とのシャキっとした食感の違いもクセになります。
台湾では茶色いお食事が多くなりがちなので(笑)ビタミン類を摂れる季節の青菜炒めは必ずオーダー!
台湾大好きなのに『八角』の風味があまり好きではなく、現地のスープや炒め物は全体的に塩味が控えめなので、塩味より八角の香りが強く立っている牛肉麺が少し苦手です。
また旅先でだんだん疲れてくると、コシのある硬めのしっかり麺ではなく(伊勢うどん的な…)体に優しい麺類が食べたくなります。
鼎泰豊の牛肉麺は八角少なめ、スープは上質な牛肉のダシをしっかり感じるのに、見た目の濃さよりも後味はスッキリ。
麺は細めでやや軟らか、具材はじっくり煮込まれた牛肉のみ、牛筋のみ、ハーフ&ハーフの3種類がありますが、プリプリとした牛筋がとても美味なので、 My定番はハーフ&ハーフの牛肉麺です!
さっぱりした麺が食べたい時、胃腸が疲れている時には、雪菜肉絲麺(セリホンと豚肉入り麺)を。
クリアなスープと卵入り麺がとても優しい味わい。
『雪菜』(青菜の漬物)の色味が食欲をそそり、筍の千切りとのシャキシャキ感が細麺と絡んで、止まらなくなる美味しさです。
鼎泰豊のデザート(甜品)から、特に冬季におススメなのが、芝麻湯圓/酒醸(黒ゴマ入り団子の甘酒スープ)温かいデザート。
甘酒のスープは、ふくよかで芳醇な香りが立ち、溶き卵と相まった優しい口当たりは、マイルドな卵酒のような懐かしい味わい。
もちもちのお団子からは、甘さ控えめの黒ゴマ餡が溶け出し、体にじんわり沁み入るような美味しさに、ほっと癒されます。
スープは生姜の風味が隠し味。移動の疲れもすっと抜けていくような、旅先のレスキュースイーツです。
さて旅のラストには、ハズさないお土産をゲット!
夕方以降は涼しくなるこの時期ならではの、生スイーツをお持ち帰りです。
【マンダリンオリエンタル台北 ケーキショップ】
台北で一番好きなホテル。ラグジュアリー度と非日常感では圧倒的な存在を誇りますが、
アーケードにあるケーキショップはとても愛らしい店内で、壁面を飾るパステルカラーのBOXや、パリのパティスリーのような美しい色合いに、一気にテンションも上がります!
ここは台湾…?という事を忘れてしまうような
台北随一の女子的空間と、充実したスイーツの品揃えなので
宿泊以外の機会にもつい立ち寄ってしまうショップです。
マカロンやチョコレートは、甘過ぎるのが苦手な方にも食べやすく、台湾らしいフレーバーも多いのもお土産にGOOD。
私はしっかり全種類の味を試しましたが(笑)、おススメは「ピンク グアバ」のマカロンやチョコレートで、グアバの甘酸っぱい風味が楽しめます。
見ためインパクト大な、黒ゴマのマカロンも甘過ぎず、胡麻の風味がとても濃厚で、こちらは緑茶との相性も◎。
スイーツは洗練された味はもちろん、パッケージのデザインや美しい配色に、いつも心ときめきます。
特にハート型♡のバイカラーが美しいマカロンBOXは、あまりお目にかかれないデザインなので、かわいいモノに目がない女子にも大好評です!
マカロンは形が崩れやすいので、夏期の持ち歩きは避け、観光後や帰国前のテイクアウトが安心。
今回はこの時期ならではの、おススメ台北グルメをお届けしました。
皆さまの旅先でのご参考になれば幸いです!