東洋ライス株式会社
東洋ライス株式会社(銀座本社:東京都中央区、代表取締役:雜賀慶二)は、スイス・ジュネーブの国際連合欧州本部(※1)で開催された「第8回国連ビジネスと人権フォーラム」(会期:11月25日(月)~27日(水))(※2)において、現地時間11月27日12時、同フォーラムに参加された政府機関関係者、世界的な企業関係者、NGO関係者ら約20名が出席したランチセッション「Japan SDG Scorecard」において、「Japanese Rice A Sustainable Approach」の発表をいたしました。それも単に各種の貢献度について発表したのではなく、新しい試みとして、日本で初めてSDGsへの貢献度をブルーナンバー財団が開発する「SDGスコアカード」により「見える化」したことも大きな特長です。しかし、当社はSDGs発表より早くから、「循環農業」の事業をしており、それがSDGsとほとんど合致したことから、日本の企業がSDGsに関する取り組みを国際連合において発表するのは、弊社が初めてとなりました。
今回、「SDGスコアカード」化に当たっては、スコアの指標となる約50問にも及ぶアンケートを11件の農業協同組合等の団体、205名のコメ生産者の方々に、1ヵ月半という短期間にご協力いただき実現いたしました。このことは、長年に亘る、BG無洗米の普及活動を通じて築かれた協力関係があったからこそ実現できたものです。
「奥ゆかしい日本人の気質からくるものなのか、欧米の企業に比べて、発信力において日本は大きく後れを取っており、もっと早くに取り組みを世界に向けてアピールするべきだ」という国連関係者談(発表当日聴取)からも分かるように、我が国は国連においては言うに及ばず、然るべき場面において世界に向けてアピールしてきた事例は稀であったようです。これらのことからも、今回の発表は、弊社だけのことにとどまらず、我が国のSDGs貢献度において世界に向けた発信の先駆けとなった意義深い発表であったと考えております。
今後は、SDGsだけではなく、幅広い弊社の事業を一層広げて行きたいと考えております。
<発表に至った経緯>
1976年、とぎ汁による環境汚染を防ぐ研究を開始し、1991年にBG無洗米が完成。開発当初、環境問題を口にすると、世間からは変人扱いを受けた。しかし、その後BG無洗米の普及が進むことによって確実に汚染物質削減は進み、その実績が評価され、2018年8月には環境省より「エコ・ファースト企業」に認定された。それを受けて、全国各地の36社のBG無洗米製造企業を中心に、コメの生産者や消費者まで、約200社を超える企業・団体等で構成されるBG無洗米コンソーシアムを構成し、同年11月には「第一回無洗米未来サミット」を開催し、「無洗米宣言」という形で更なるSDGsへの貢献を内外に宣言した。更に、本年2月には、BG無洗米コンソーシアムを構成する約400名により、ギネス世界記録「最大のサステナブルフードレッスン(複数会場)」を達成した。なお、BG無洗米を軸とする貢献は、SDGs17項目の内、14項目にも及んでいる。
これらの長年に亘り、また広範囲に及ぶBG無洗米に関連する事業内容(別紙2参照)がNHKの海外チャンネルである「NHK WORLD」にて紹介され、SDGスコアカードを推進しているブルーナンバー財団(本部:NEW YORK、CHIEF EXECUTIVE:PUVAN SELVANATHAN)の目に止まると同時に、コンソーシアム内のコメ生産者を対象としたスコアカード化を勧められた。その結果、僅か1ヵ月半たらずで全国各地から205件もの農家からSDGスコアカードアンケートの回答が得られたことから、日本の企業ではこれまでされていなかったSDGsへの取り組みの国連での発表を実現することとなった。
※1 正式名称「国際連合ジュネーブ事務局(United Nations Office at Geneva, UNOG)」。スイス・ジュネーブにある国際連合の4つの主要事務所のひとつで、ニューヨークの国連本部に次いで2番目に大きい事務所である。国際連合欧州本部とも呼ばれる。国際連合の加盟国数は193か国で、世界のほとんどの全地域を網羅している。
ちなみに、国連欧州本部は、第一次世界大戦後、国際連盟が設置された場所であり、その歴史はニューヨーク本部より古い。
※2 英語名:UNITED NATIONS Forum on Business and Human Rights 25-27 November 2019,Geneva(Switzerland)
毎年開催され、今年が第8回目。「ビジネスと人権」に関する世界最大の年次総会であり、毎年、政府機関、企業、コミュニティグループ、市民社会から約190ヵ国、2,000名を超える人々が参加する。※3 BG無洗米に関連する事業の内の、環境汚染の一因となる「コメのとぎ汁」の基となる「肌ヌカ」を無洗米加工時に「米の精」という副産物に加工、それを田地で活用することで短期間に健全な土壌にし、美味で健康に良い農作物を産出できる唯一のコメです。動画プレスリリース・動画ニュースリリース詳細へ
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