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京都初、芳木麻里絵 個展『fond de robe ―内にある装飾―』

株式会社ワコール

京都で五感を刺激するアート巡り「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020」のサテライトイベントをワコールスタディホール京都にて開催

株式会社ワコールは、京都府、ARTISTSʼ FAIR KYOTO実行委員会などが運営する「ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2020」のサテライトイベント「ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2020:BLOWBALL」の会場として、芳木麻里絵 個展『fond de robe(フォン ト゛ ローフ゛) ―内にある装飾―』を2月7日(金)から3月28日(土)まで「ワコールスタディホール京都」で開催します。

《Lace#26》2019年 17×22.5×3cm アクリルボックスの上にシルクスクリーン
https://www.wacoal.jp/studyhall/gallery/event/article101336
 京都を拠点に作家活動を行う芳木麻里絵氏は、版画技法の一つであるシルクスクリーンを用い、インクを数百回と重ねる特徴的な制作方法により立体的な作品を生み出す作家で、今回の個展は京都で初めての開催となります。
 本展では、時代とともに変化する女性下着の変遷に着目し、公益財団法人 京都服飾文化研究財団(KCI)の協力により、現代の下着の原型とも言われる 1920年代のブラジャーやスリップに見られるレースと、現在ワコールが展開するプレステージブランド「トレフル」の下着に用いている繊細なレースをモチーフとした新作を展示します。
 第一次大戦期に労働力として社会進出した女性のために、それまでのコルセットに変わり現代的なブラジャーが生まれたように、下着は女性の社会的地位の変遷とともに変化を続けてきました。戦後は、機械織りによるレースの製造が広まり、多くの女性の手に届くようになり、下着への意識も変化します。外からは見えないものの、下着は各時代における女性の社会的ステータスや価値観の基礎となってきました。
 作品を通し、衣服の下で身体を支える土台的な役割を担う下着(=fond de robe )の装飾の様相から、100 年前と現代との時代背景や価値観の基盤を紐解きます。

■芳木麻里絵 個展『fond de robe ―内にある装飾―』概要
〇期間:2020年2月7日(金)~3月28日(土)
〇時間:火曜~金曜10:00~20:00、土曜10:00~17:30 ※日・月・祝日休み
〇場所:「ワコールスタディホール京都」ギャラリー ※京都駅八条口から徒歩7分
〇入場料:無料
 芳木麻里絵氏は大学で版画を学び、「光の陰影」や「独特の質感を感じさせる表層」をキーワードに制作を行ってきました。レースは彼女の作品の主要なモチーフの一つとなっており、本展では1920年代の下着に使用されているレースと、現代の下着に使用されているレースに焦点をあてた作品を制作、展示します。

■芳木麻里絵(よしきまりえ)氏プロフィール

芳木麻里絵(よしきまりえ)
1982年生まれ。
2006年 京都精華大学芸術学部版画専攻 卒業
2008年 京都市立芸術大学美術研究科修士課程 修了
現在、京都を拠点に作家活動を行う。
<主な個展・展覧会>
2019年 個展「析出する光」奈義町現代美術館(岡山)
2018年 「姫路市民美術塾コレクションと対話するSurface is…」企画:姫路市立美術館 姫路市民ギャラリー特別展示室(兵庫)
2017年 「MESSAGE2017南九州の現代作家たち」都城市立美術館(宮崎)
2016年 「VOCA展2016現代美術の展望-新しい平面の作家たち」上野の森美術館(東京)
2014年 「おいしいアート食と美術の出会い」横須賀美術館(神奈川)
2013年 「韜晦とうかい-こうじゅつそのよん」スパイラルガーデン(東京)
http://yoshikimarie.com/

《Lace#21》 2012年 59×49cm アクリル板の上にシルクスクリーン photoOMOTE Nobutada

《Lace#21》 2012年 59×49cm アクリル板の上にシルクスクリーン photoOMOTE Nobutada
ブラジャー(1925年頃)京都服飾文化研究財団所蔵 photoHATAKEYAMA Takashi
ファッションが大きく変化し、現代の私たちの装いに近づいた1920年代。何世紀にもわたって着用された窮屈なコルセットを脱ぎ捨て、より自由な生き方を目指す女性たちが選んだのが、ブラジャーやスリップといった新時代の下着たち。薄く軽やかな素材、肌やドレスと調和する色合い、そして、繊細にして大胆なレースの装飾。肌に触れ、体型を補整するという機能はそのままに、時代と呼応する美しさを兼ね備える、現代の下着に通じる感性を見て取ることができます。(京都服飾文化研究財団キュレーター 石関亮)

ブラジャー(2020年) SPRING&SUMMER 株式会社ワコール トレフル photoYOSHIKI Marie
■「ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2020」について
 古都京都を会場に、日本人の意識の底流に脈々と受け継がれる日本の美意識を20代、30代の新進の若手アーティストたちがコンテンポラリーに表現し、その作品を一堂に展示するイベントです。
〇期間:2020年2月29日(土)~3月1日(日)
〇場所:京都文化博物館(旧日本銀行京都支店)、京都新聞ビル 印刷工場跡
https://artists-fair.kyoto/

■「WACOAL STUDYHALL KYOTO(ワコールスタディホール京都)」について

ワコールスタディホール京都
ワコールスタディホール京都
ワコールスタディホール京都
ワコールスタディホール京都 ギャラリー
 美的好奇心をあそぶ、みらいの学び場「ワコールスタディホール京都」は、ワコールが女性の「美しくなりたい」という想いに寄り添い応援するために、2016年に創業の地・京都に設立した複合文化施設です。ワコールがこれまで培ってきたノウハウやネットワークを基に選ばれた講師陣からさまざまな美を学ぶ「スクール(※)」、自主学習や書籍を閲覧できる「ライブラリー・コワーキングスペース」、芸術に触れる「ギャラリー」をご用意し、" 美" に関する知識を身につけ、感性を磨きながら価値観を共有する場を提供しています。
(※)本スクールは、学校教育法上に定める正規の学校ではありません。
https://www.wacoal.jp/studyhall/

■「公益財団法人 京都服飾文化研究財団(KCI)」について

公益財団法人京都服飾文化研究財団(KCI)
KCI収蔵庫:(C)京都服飾文化研究財団、 福永一夫撮影
「ドレス・コード?」展(京都国立近代美術館 2019年):(C)京都服飾文化研究財団、福永一夫撮影
 公益財団法人京都服飾文化研究財団(KCI)は、西洋の服飾に関する資料を収集し、保存、研究、公開する機関です。現代服とその源である西洋服飾の研究を通じて、服飾の未来を見据えるだけでなく、私たちの生活における「着ること」の意味、人間の豊かで多様な文化を見つめ直していきます。
 主に17世紀以降の西洋の衣装とこれに関連する下着、装身具、および関連する文献資料を収集、保存しています。なかでも、日本の文化や美意識、日本人デザイナーが西洋の服飾に強く影響を与えた事実を物語る資料のコレクションは国内外から高い評価を受けています。設立以来、これらの資料に基づいた調査・研究を進め、収蔵品や研究成果を展覧会や講演、出版、デジタル・アーカイブス等の形で公開しています。
https://www.kci.or.jp/

■「トレフル」について

ワコールのプレステージブランド「トレフル」
 1977年にワコールで初めてのブランドとして誕生した、ワコールのプレステージブランド「トレフル」。コンセプトは「美しさの芸術」。世界中から厳選した上質な素材を使用し、ハンドメイドテクニックで仕上げたクチュール感覚あふれるランジェリー。素材、品質、デザイン、機能すべてにこだわり抜き、時代を超える美しさを提案するブランドです。
https://www.wacoal.jp/trefle/

※「トレフル」「WACOAL STUDYHALL KYOTO」は、株式会社ワコールの登録商標です。

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