株式会社 ラコステ ジャパン
テニスクラブ・ド・パリで開催されたラコステの2020年秋冬コレクションは、クリエイティブ・ディレクターのルイーズ・トロッターと、情熱的で力強いラコステの創業者ルネ・ラコステとの3度目のダイアログです。テニスコートの中でも外でも衰えることのなかったルネ・ラコステの優れた卓越性は、彼の妻でありゴルフチャンピオンでもある、シモーヌ・ティオン・ド・ラ・ショームにも匹敵します。彼らはまさに、スポーツ界において優れたキャリアを持ったパワーカップルの定義に相応しい夫婦でした。そこで今回ルイーズ・トロッターは、テニスとゴルフそれぞれのコントラストの中に調和を見出し、美しく跳躍させたコレクションを発表しました。現代テクノロジーに1世紀前から続く仕立て技術を落とし込み、フレッシュなスポーツスタイルを前面に押し出すことで、タイムレスに続いていくラコステのフレンチヘリテージへと弾みをつけます。
エレガントで機能性のあるデザインは、レジャーやシティスタイルの場でも楽しむことができ、アスレチックムードで着心地の良さを追求したコレクションです。ラコステグリーンとネイビーに加えて、テニスコートのブラウン、スペアミント、スカイブルー、キャンディピンク、オレンジ、レモン、タンという活気のあるカラーパレットは、週末のトーナメントや親善試合、プロスポーツ選手のプライベートなユニフォームを想起させます。コンフォートで着心地の良いものが今ではラグジュアリーとも解釈されます。体にフィットしたスポーツブレザーとトラウザーはテクニカルジャージー素材で仕立てられ、遊び心のあるシェルニットや起毛プルオーバー、プリンスオブウェールズとも称されるグレンチェックや千鳥格子、ヴィシー(ギンガム)チェックで展開します。ラコステのワニはジャケットのライナーやパステルカラーで全身をプリントされた姿でそっとこちらをのぞきこみ、日本製のジャージーテニススカートには、ラケットとテニスクラブがプリントされたシルクブラウスと合わせられ、ボックス型のポロにはチャンキーニットの襟やプラケットデザイン、レザートリムが特徴的です。
プロテクティブアウターは再解釈され、トレンチ、ダッフル、カーコートやフード付きのブラウスアノラックは、滑らかなネオプレンやソフトアルパカ、レザーやサーマルトップステッチまたはアーカイブの’framis’のテーピングを施したチェックのダブルフェイスで仕上げられています。1980年代から、ブランドのルーツであるT-CLIPスニーカーはパステルカラーのコントラストを活かしてアップデートされ、ゴルフシューズとキャディバッグには遊び心たっぷりにシモーヌ・ラコステの生涯に渡る才能を表しています。
ルネ・ラコステによってデザインされた、ラコステオリジナルの’L.12.12’ポロは、二重編みのマーセライズコットンを採用することで洗練されたデザインに昇華されます。このポロは、テニス・クラブ・ド・パリで行われた2020年秋冬コレクションのランウェイショーで初披露され、フォトグラファーのQuentin De Briey(クエンティン・デ・ブリエ)が撮影し、シーズンキャンペーンのポスターとなります。
STAFF CREDIT
Set-up design: OBO
Hair: Gary Gill
Makeup: Lauren Parsons
Music: Frédéric Sanchez
Casting: Piergiorgio Del Moro
今回のショー会場で使用したチップボードは、リサイクル品を収集してリユースを促すフランス協会の「La Réserve des Arts」に寄付される予定です。また会場のベンチは、今後のラコステで開催するイベントにて再利用する予定です。