特定非営利活動法人ACE
私たちの生活は知らず知らずのうちに、児童労働などの誰かの搾取の上に成り立っているのかもしれない。
コロナ禍で様々なものがつながっていること、会って感謝を伝えられるのは当たり前でないこと、
それに気づいた今だからこそ、
今年のバレンタインは誰かの #搾取じゃなくてサンクスを 贈ろう。
ACEバレンタインキャンペーン2022 特設サイト
https://valentine.acejapan.org/
グローバルな児童労働問題の解決をめざす認定 NPO 法人 ACE(所在地:東京都台東区、代表:岩附由香)はチョコレートを食べる人と作る人、みんなが一緒にしあわせになることを目指し、2009年から「しあわせへのチョコレート」プロジェクトを実施しています。カカオ生産地の子どもたちを児童労働から守り、日本の企業や消費者と協力して、児童労働のないチョコレートがあたりまえに手に入る社会の実現を目指した活動です。
その一環として、アフリカのガーナで、2009年から子どもの教育とカカオ農家の自立をめざす活動「スマイル・ガーナ プロジェクト」を実施。現在までに10村で 555人の子どもを児童労働から解放して就学を実現しました。2018年11月からはガーナ政府と連携し、ガーナ国内で「児童労働フリーゾーン(児童労働のない地域)」を広げるための制度作りにも着手、現在は制度の実用化に向けたパイロット活動を行っています。
カカオ生産地での児童労働の現状
西アフリカのカカオ生産地域では、家族単位の小規模農家がほとんどのため、子どもも重要な労働力とされてきました。日本がカカオ豆の約7割を輸入するガーナのカカオ生産地では、77万人もの子どもが児童労働を強いられています(2020年、シカゴ大学)。
また、カカオの生産を行う労働者の多くは、ガーナ北部や周辺の貧困国からの移住者が多く、貧しいために親も教育を受けたことがない家族がほとんどです。カカオを育てる農業知識や技術も持っていないために、収穫量が十分得られず、家族全員の生活を支えるだけの収入も得られていない家庭も少なくありません。
ACEだけなく、グローバルなチョコレート企業や政府もその解決に取り組んでいますが、未だ問題は解決されていません。
誰かの「搾取」ではなく、「サンクス」を贈る選択を
コロナ禍での人流の抑制や生活様式の変化もあり、人と直接会って感謝を伝えることが難しい今年のバレンタイン。だからこそ、世界に「サンクス」を増やすしたい。本キャンペーンでは、児童労働などの世界で起きている現状を伝え、バレンタインをきっかけに、誰かを「搾取」するのではなく「サンクス」を増やす選択をすることを呼びかけます。
<ACEバレンタインキャンペーン2022 概要>
キャンペーン期間:2022/02/03~2022/03/31
キャンペーン内容:チョコレートの背景にある児童労働の現状を伝え「サンクス」を増やすため、以下のアクションへの参加を呼びかけます。
「チョコ募金」を通じてサンクスを贈る
イベントに参加する
児童労働撤廃につながるチョコを買う
アフリカ・ガーナのカカオ生産地の子どもを支援するための「チョコ募金」
みなさまから寄せられるチョコ募金は、ガーナ・カカオ生産地の子どもを危険で有害な児童労働から守り、学校へ継続して通えるように支援する活動の資金となります。
一人ひとりのサンクスが、集まって、そして継続していくことで、一つの村から、地域、そして国全体で児童労働を無くす取り組みへとつながっていきます。ACE では、今後の活動を前進させるために、この取り組みに賛同する企業や消費者のさらなる参加を呼びかけます。
認定NPO法人ACEとは
ACE (エース)は、児童労働のように子どもや若者の権利を奪う社会課題を解決し、子どもや若者が自らの意志で人生や社会を築くことができる世界を目指す、日本生まれの国際協力NGOです。世界107カ国で行われた「児童労働に反対するグローバルマーチ」を日本で実施することをきっかけに、1997年に設立されました。インドとガーナで危険な児童労働から子どもを守り教育につなげるための直接支援を行うほか、企業との協働による「児童労働のないビジネス」の推進、政府へのアドボカシー、国際社会との連携、市民の啓発と参加機会の提供などを行っています。これまでにインドとガーナの28つの村で、2,414人の子どもを児童労働から解放し、約13,500人の子どもが質の高い教育を受けることに貢献してきました。
https://acejapan.org/