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BRIAN ENO AMBIENT KYOTO

Traffic

ヴィジュアル・アートに革命をもたらしたブライアン・イーノによる音と光の展覧会

「ありきたりな日常を手放し、別の世界に身を委ねることで、自分の想像力を自由に発揮することができるのです」
━━ ブライアン・イーノ

英国出身アーティスト、ブライアン・イーノが、コロナ禍において、初となる大規模な展覧会「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」を開催します。会場は、築90年の歴史ある建築物「京都中央信用金庫 旧厚生センター」を、建物丸ごとイーノのアー トで彩ります。本展では、ブライアン・イーノによる音と光のインスタレーションを中心に展開します。音と光がシンクロしながら途絶えることなく変化し続け、その空間のその時に、観客の誰もが違う 体験をすることができる、音と光による参加型の空間芸術です。芸術家としての活動のみならず、アンビエント・ミュージックの創始者であり、環境問題にも早くか ら取り組んできたイーノが、世界的文化都市の地で、どのようなメッセージを発するのか。ぜひご注目ください。


○開催概要
タイトル:BRIAN ENO AMBIENT KYOTO (ブライアン・イーノ ・アンビエント・キョウト)
会場:京都中央信用金庫 旧厚生センター
住所:京都市下京区中居町七条通烏丸西入113
会期:2022年6月3日(金)-8月21日(日)
開館時間:11:00 – 21:00  入場は閉館の30分前まで
チケット :[前売り] 平日 / 一般  ¥1,800 専 ・大学生 ¥1,300 中高生 ¥800
         土日祝 / 一般 ¥2,000 専 ・大学生 ¥1,500 中高生 ¥1,000
前売り購入サイト: www.ambientkyoto/tickets
[当日券] 各200円増
小学生以下無料

主催:AMBIENT KYOTO実行委員会(TOW、京都新聞)
企画・制作:TOW、Traffic
協力:α-station FM KYOTO、京都METRO、CCCアートラボ
後援:京都府、京都市, ブリティッシュ・カウンシル、FM COCOLO
機材協賛:Genelec Japan、Bose、Magnux、静科
特別協力:Beatink、京都中央信用金庫

公式ホームページ. http://ambientkyoto.com
Twitter. https://twitter.com/ambientkyoto
Instagram. https://www.instagram.com/ambientkyoto
Facebook. https://www.facebook.com/ambientkyoto

○会場 アクセスマップ
京都中央信用金庫 旧厚生センター

〒600-8219
京都市下京区中居町七条通烏丸西入113

アクセス
・電車:JR京都駅より徒歩5分
・市バス:烏丸七条バス停より徒歩1分

*東本願寺の南に隣接

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○ 展覧会のみどころ

1. ヴィジュアル・アートに革命をもたらしたイーノの空間芸術。
「川のほとりに座っているような、絶え間ない変化と同時に不変の体験をしたかったのです」
by ブライアン・イーノ

イーノは音楽制作において、反復でない、途絶えることなく続き、そして常に変化する音楽を作ることに尽力 し、その音楽を「ジェネレーティヴ・ミュージック」と提唱し作品を発表してきました。その手法をヴィジュ アルの分野でも用い、音と光の双方が途絶えることなく常に変化し、そしてシンクロしあう、「ジェネレーティ ヴ・アート」という空間芸術をつくりあげ、ヴィジュアル・アート界に革命をもたらしました。

2. その空間のその時にしか体験できない、参加型展覧会。
興味深く聞くことも、ただ聞き流すことも、無視することもできるというリスナー主体の、あらゆる聞き方を 受容する「アンビエント・ミュージック」。 その創始者であるイーノは、展覧会においても、観客のあらゆる接し方を受容する空間を作り上げました。 絶え間なく変化し続ける音と光がシンクロする空間において、観客は、いつきたのか、部屋のどこにいたかに よって他の誰とも違う体験をすることができます。 この観客が主体となる本展は、その空間のその時にしか体験できない参加型の展覧会です。

3. コロナ禍に行われる初の大規模な展覧会。

会場京都中央信用金庫 旧厚生センター
本展は、コロナ禍において、イーノによるはじめての大規模なインスタレーションとなります。 芸術家としての活動のみならず、環境問題など社会活動にも早くから取り組んできたイーノが、世界的文化都 市、京都で、どのようなメッセージを発するのか、日本のみならず世界が注目する中、2022年6月に開幕を迎 えます。会場は、築90年の歴史ある建築物「京都中央信用金庫 旧厚生センター」を、建物丸ごとイーノのアー トで彩ります。

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○展示作品より

77 Million Paintings
代表作『77 Million Paintings』、『The Ship』などの作品を展示します。追加作品は随時ご 案内いたします。
*本資料の写真は、過去の展覧会の写真を使用しています。

1『77 Million Paintings』(『77 ミリオン・ペインティングス』)
77 Million Paintings
途絶えることなく変化する音と光がシンクロして生み出される空間芸術作品。「7700万」というのはシステム が生み出すことのできるヴィジュアルの組み合わせを意味しています。2006年ラフォーレミュージアム原宿に て世界で初めて出展、その間アップデイトを繰り返しながら世界各地を巡回すること47回、世界中のアート・ ファンを魅了し、ヴィジュアル・アート界を代表する作品となりました。2022年、16年ぶりに帰還します。

2『The Ship』(『ザ・シップ』)

The Ship
代表的なオーディオ・インスタレーション作品。多数の個性的なスピーカーから個別の音が鳴ることで、場所 によって違う音が聴こえ、また部屋の中を移動すると個別のスピーカーから出る音を自発的にミックスするこ ともできます。そして、スピーカーが視覚的特徴となるよう、照明などで空間を演出しています。

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○BRIAN ENO について

Photo by Cecily Eno
「アートは人々に何かをもたらすために存在しているので はないか」 このイーノの問いかけは、彼の芸術を、革新的であると同時に人々に広く開かれたものにしています。ヴィジュアル・アートのパ イオニアとしてのみならず、アンビエントの創始者であり、 世界で最も多く聞かれたサウンドのひとつWindows95 の 起動音の制作したように、彼の活動は、われわれの身近な カルチャー / 生活にまで及びます。さらに、世界的大プロ デューサーであり、環境問題をはじめとする社会活動にい ち早く取り組んできたアクティヴィストでもあり、社会に大 きな影響を与え続けています。

1. ヴィジュアル・アートのパイオニア
「私が夢見ていたのは、反復ではない、常に変化する音楽を作ることでした」 by ブライアン・イーノ

アンビエント・ミュージックは、途絶えることなく変化し、雨や風のようにその環境の一部となる音楽である以上、イーノ の芸術が空間を創出するインスタレーション・アートに向かったのは必然のことでした。音と光が、反復ではなく、途絶 えることなく変化する「ジェネレーティヴ・アート」(自動生成される音と光のアート)を実践したインスタレーションの 代表作『77 Million Paintings』は、その名の通り、7700 万のペインティングが自動生成される「ジェネレーティヴ・アー ト」です。

2. アンビエント・ミュージックの創始者
「アンビエント・ミュージック」とは、発想の転換であり、20 世紀の音楽文化におけるもっとも重要な革命のひとつ。

1978年に発売したアルバム『アンビエント 1: ミュージック・フォー・エアポーツ』 は、「アンビエント・ミュージック」という言葉をもって作られた最初のアルバム で、今なおアンビエント・ミュージック界の金字塔です。 通常音楽は、聞き手にそ の音楽をより集中して聞いてもらうことを望みますが、「アンビエント・ミュージッ ク」はそのまったくの逆の価値を音楽に見出し、聞き手に聞くことを強制しないか らこそ素晴らしいとしています。聞き手に向かってくるのではなく、人を包み込む ように空間的に広がり、雨や風の音のように、環境の音それ自体が音楽となるよう に作られています。

3. アクティヴィスト
環境問題をはじめとする社会活動 気候変動問題の解決を目的とした慈善団体「EarthPercent」を設立。本イベントも収益の一部を寄付。

よりよき社会を目指して早くから社会的活動を行ってきたイーノは、「EarthPercent」という音楽産業に気候変動へのコ ミットを促し、収益の一部を寄付するよう音楽産業の関係者たちに働きかける慈善団体を立ち上げました。本展 「AMBIENT KYOTO」も収益の一部を寄付します。

“私たちには、気候変動の緊急事態を解決する力があります。私たちの未来は、健全な地球を維持できるかどうかにか かっています。しかし、私たちの行動は環境に深刻なダメージを与えています。私たちは、この地球と地域社会をきれ いで健康な状態に保ち、次の世代のために繁栄させるために、今行動する必要があります。音楽業界の多くの人々は、 気候危機に対して何かをしたいと思っていますが、その方法がわかりません。そのため、EarthPercent は科学者や専 門家と協力して、最も有望な解決策を特定し、資金を提供しています。”
ブライアン・イーノ(EarthPercent 創設者)

EarthPercent
Website. earthpercent.com , Twitter. @earthpercentorg
Instagram. @earthpercentorg , Facebook. EarthPercent

4. 歴史的大プロデューサー

David Bowie - LOW
David Bowie - Heroes
U2 - Josua Tree
Coldplay - 美しき生命
Talking Heads - Remain In Light

デヴィッド・ボウイ、U2、コールドプレイなど、手掛けた作品が世界的大ヒット、そしていずれもが音楽史に名を残す名 盤になっています。イーノは常に大衆文化との接点を大切にしつつ、そこに自分の芸術性を融合させています。

イーノとコラボしたデヴィッド・ボウイの『ロウ』、『ヒーローズ』は、彼の代表作にしてロック史に燦然と輝く名盤。U2の代表作『ヨシュア・トゥリー』は全米と全英で1位、グラミー賞受賞、U2のオリジナル・アルバムで最大の売り上げ枚数を誇る。コールドプレイの代表作『美しき生命』は全米と全英で1位、グラミー賞を受賞。
2021年スマッシュ・ヒットとなったデヴィッド・バーン(トーキング・ヘッズ)の映画『アメリカン・ユートピア』、トーキング・ヘッズの全盛期のプロデューサーはイーノであり、この映画でもそれらの作品から多く演奏されています。

5. トリビア:Windows95 の起動音の制作、小惑星「イーノ」

Microsoft からの依頼内容は「人を鼓舞し、世界中の人に愛され、明るく斬新で、感情を揺さぶ られ、情熱をかきたてられるような曲」というもので、世界で最も知られたサウンドのひとつと して6 秒の音楽サウンドを提供しました。
イーノは1983 年にアンビエント・アルバムの名作『アポロ』(1983 年) を発売していますが、 2019 年には、新しく見つかった「81948 (2000 OM69)」と呼ばれていた小惑星にイーノの名 が冠されました。

6. BRIAN ENO プロフィール
ミュージシャン、プロデューサー、ヴィジュアル・アーティスト、アクティビスト。 70年代初頭にイギリスのバンド、ロキシー・ミュージックの創設メンバーの一人として世界的に注目を集め、その後、一 連のソロ作品や様々なコラボレーション作品を世に送り出しています。プロデューサーとしては、トーキング・ヘッズ、 ディーヴォ、U2、ローリー・アンダーソン、ジェイムス、ジェーン・シベリー、コールドプレイなどのアルバムを手がけ、 デヴィッド・ボウイ、ジョン・ハッセル、ハロルド・バッド、ジョン・ケイル、デヴィッド・バーン、グレース・ジョーン ズ、カール・ハイド、ジェイムス・ブレイク、そして実弟のロジャーとコラボレーションを行なっています。音楽活動と並 行して、光や映像を使ったヴィジュアル・アートの創作活動を続け、世界中で展覧会やインスタレーションを行っています。 ロジャー・イーノとは、初の兄弟デュオ・アルバム『ミキシング・カラーズ』(2020 年) をリリースしました。これまでに 40枚以上のアルバムをリリースし、ヴェネツィア・ビエンナーレ、サンクトペテルブルクのマーブル・パレス、北京の日壇 公園、リオデジャネイロのアルコス・ダ・ラパ、シドニー・オペラハウスなど、広範囲に渡ってアート・エキシビションを 行なってきました。長期に渡るスパンで文化的施設や機関の基盤となることを目的とする「Long Now Foundation」の創 設メンバー、環境法慈善団体「ClientEarth」の評議員、人権慈善団体「Videre est Credere」の後援を務めています。 2021年4月には「EarthPercent」を立ち上げ、音楽業界から資金を集めて、気候変動の緊急事態に取り組む最も影響力の ある環境慈善団体への寄付を行っています。

Website. https://brian-eno.net
Twitter. @brianeno
Instagram. @brianeno

日本で実施された過去の展覧会
1983 東京 ラフォーレミュージアム赤坂「Portraits & Thursday Afternoon」
1989 天川 天河神社「Sound Installation」
1989 東京 シード・ギャラリー 「Sound & Light」
1989 神戸 ジーベック・ホール「Sound & Light」
1990 東京 アムラックス・ビル「Natural Selections」
2002 東京 電通ビル「Star Cubes(Speaker Flowers)」
2006 東京 ラフォーレミュージアム原宿「77 Million Paintings」

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