カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC ART LAB)
特製のスペシャルボックスに、過去20年間の作品のかけらや稀少なアートピースを封入した「Fluorescent Green Box」をNADiff限定で販売。
NADiff a/p/a/r/t(東京都 渋谷区)では、美術家であり彫刻家の金氏徹平の展覧会「Fluorescent Green Boxと未発表、未完成作品」を4月7日(木)から5月8日(日)の期間に開催します。活動20周年を記念した本展では未発表作品や未完成作品の展示を行います。また、これまでに制作された作品、作品集、広報印刷物、素材、試作品、グッズなどが収められた「Fluorescent Green Box」を店頭・オンラインにて限定販売いたします。
概要
この度NADiff Galleryでは、美術家/彫刻家の金氏徹平の活動20周年を記念した展示を開催いたします。金氏は、2003年に京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻を修了し、活動初期より国内のみならず海外でも数多くの展覧会やコラボレーションを行ってきました。身の周りのものを素材にして、部分を切り抜き繋ぎ合わせ、既存の文脈から離れ、新しいイメージを作り出すコラージュ的手法で作品制作をしています。異なる用途の日用品やおもちゃなどを接続し、白色の石膏や樹脂を流し固めることで再構築してひとつの集合体となる《White Discharge》、液体化粧品のイメージの切り抜きを別のスケール感を持つ写真と組み合わせることでズレが発生しながらつながる《海と膿》、建物や箱状のものに、球体や煙などの様々な大きさの正体不明のものが出たり入ったりする様子を描いた《tower》シリーズなど、表現方法は彫刻、インスタレーション、絵画、写真、映像など多岐に渡ります。また、《tower》シリーズでは、ドローイングからアニメーション、演劇、そしてお店へと展開するなど、モノやイメージの繋ぎ合わせにとどまらず様々なジャンルの人々、事物との掛け合わせなどのコラボレーションを積極的に行い、彫刻の概念を拡張してきました。
本展では、金氏が活動初期から手を加え続ける《White Discharge》のプロトタイプや未発表作品の展示を行います。作家のこれまでの活動を改めて組み合わせ、今現在の視点で再構成した展示となります。これまでの作品を捉えなおすことで、20年間様々な展開を遂げてきた金氏の、未来への起点にもつながる節目の展覧会です。
また、展覧会開催に合わせて「Fluorescent Green Box」の販売を行います。このボックスには、広報物、作品が掲載された雑誌、制作過程で生まれた破片など、金氏の活動を取り巻くあらゆるものが一つの箱に収集されています。
展覧会、スペシャルボックス合わせて金氏の作品世界をお楽しみください。
アーティストステートメント
「不安で不確かな時代」というような言い方がありますが、少なくとも僕が作品を発表するようになった20年前からそうでない時代はありませんでしたし、安心で安定的な状態が想像できません。それでも、いつも不確かな世界を不確かなまま捉えようとすること、さらに他の可能性を想像すること、もしくは20年間を素材にして20000年を想像するようなことにチャレンジしている気もします。
作品を発表するようになってからの20年間で出版してきた作品集やカタログ、掲載誌、広報物、印刷物、作品の断片、素材、試作品、または未発表作品や何年も手を加え続けている未完成作品を捉え直すことで、僕の20年間の20%くらいは見えてくるのではないかと思いますが、むしろその周りにあった何か、周りにいた人、もしくはまったく語られていないこと、が残りの80%であり、重要なことで、見えてくると良いなと期待していることです。
金氏徹平
マルチプル作品「Fluorescent Green Box」
エディション50、素材や中身の種類・数が違う3タイプを販売いたします。
【ed.1/50】※木箱とダンボールのセット
制作年:2022年
素材:木箱、ダンボール箱、ミックスドメディア
(立体作品2点、平面作品2点、その他作品の断片や作品素材多数、作品資料多数、作家所有の国内外発行の作品集及びカタログ全種、作家所有の展覧会広報印刷物全種、Tシャツ、トートバッグ、靴下、バッジ、マグネット、ステッカーなどのグッズ10点以上。作家のスタジオのCD棚からランダムにチョイスした1~2枚のCDなど。)
サイズ:木箱=H15×W50×D50cm 、ダンボール箱=H8×W50×D50cm
箱制作:竹内秀典
【ed.2~10/50】
制作年:2022年
素材:木箱、ミックスドメディア
(立体作品1点、平面作品1~2点、その他作品の断片や作品素材多数、作品資料多数、作家所有の国内発行の作品集及びカタログ全種、作家所有の海外の展覧会カタログ1~3冊、作家所有の展覧会広報印刷物全種、Tシャツ、トートバッグ、靴下、バッジ、マグネット、ステッカーなどのグッズ6~8点。作家のスタジオのCD棚からランダムにチョイスした1~2枚のCDなど。)
サイズ:H15×W50×D50cm
箱制作:竹内秀典
【ed.11~50/50】
素材:ダンボール箱、ミックスドメディア
(作品または作品の断片1~2点、作品資料数点、作家所有の国内発行の作品集及びカタログ全種、作家所有の展覧会広報印刷物多数、Tシャツ、トートバッグ、靴下、バッジ、マグネット、ステッカーなどのグッズ5~6点。作家のスタジオのCD棚からランダムにチョイスした1~2枚のCDなど。)
サイズ:H8×W50×D50cm
※ご購入は先着順にて承ります。ボックスの内容はすべて異なります。
※ダンボール箱(ed.11-50)のエディションはお選びいただけません。
※全ての内容物は作家個人が所有、保管していたものを詰め込んだもので、多少の傷や汚れがある場合がございます。作家所有の資料を集めてボックスにした作品であるとご理解ください。
マルチプル及び展示作品の販売について
店頭にて4月7日(木)13時より販売いたします。
一部の作品は2022年4月8日(金)13:00より「OIL by 美術手帖」でも販売開始いたします。
URL|https://oil.bijutsutecho.com/gallery/302
プロフィール
金氏徹平
1978年生まれ、京都在住。美術家・彫刻家。京都市立芸術大学美術学部彫刻科准教授。2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。身のまわりの事物を素材に部分を切り抜き繋ぎ合わせることで、既存の文脈を読み替えるコラージュ的手法を用いて作品を制作。横浜美術館(2009年)、ユーレンス現代美術センター(北京 2013年)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(2016年)等で個展を開催、また、国内外の企画展・国際展で作品を発表している。2011年以降、舞台美術も複数手がけ、近年は舞台作品も制作している。平成24年度京都市芸術新人賞、平成27年度京都府文化賞奨励賞、平成30年第29回タカシマヤ文化基金受賞。
https://teppeikaneuji.site/
展覧会詳細
金氏徹平「Fluorescent Green Boxと未発表、未完成作品」
期間|2022年4月7日(木)~2022年5月8日(日)
会場|1階NADiff a/p/a/r/t & 地下1階 NADiff Gallery
営業日|木、金、土、日、祝
営業時間|13~19時
入場費|無料
主催|NADiff a/p/a/r/t
協力|株式会社サンエムカラー
お問い合わせ|03-3446-4977(※営業時間内)/nadiff_info@ccc.co.jp
NADiff a/p/a/r/t
コンテンポラリーアート、フォトに関する国内外の書籍を中心に、アートグッズやマルチプルなども取り扱うブックショップです。インストアで行うイベントや、併設のNADiff Galleryでの企画展開催など、商品の販売に留まらない情報発信を様々な取り組みで行っています。
住所|〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL|03-3446-4977
WEBサイト|http://www.nadiff.com/
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CCCアートラボ
私たちは、企画会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の中でアートに関する事業を行う企画集団です。「アートがある生活の提案」を通じてアートを身近にし、誰かの人生をよりハッピーにすること、より良い社会をつくることに貢献したいと考えています。店舗企画やアートメディア、商品開発やイベントプロデュースなど、長年の実業経験を通して培った知見をもとに、専門的なアプローチで企画提案を行います。
https://www.ccc-artlab.jp/