株式会社curioswitch
クリエイティブエージェンシーである株式会社curioswitch(本社:渋谷区神宮前2-16-9-601、代表取締役:近衞忠大、吉田哲)が、和歌にまつわる上質な日本文化を体験できる「わかまつり2022」を、天王洲・寺田倉庫のT-LOTUS M(天王洲キャナルイースト内/東京都品川区東品川2-1)にて3月19日と20日の2日限定で開催しました。
curioswitchがお届けするプロジェクト「わかまつり」は2021年に発足。
品川区「しながわ文化プログラム推進事業」の一環として初めて開催した「わかまつり2021」では、「和歌の披講」「茶道と和歌」「かるたと和歌」の3つの体験型プログラムを天王洲の「B&C HALL」で8月に実施。和歌へのなじみが薄くなりつつある若い世代から百人一首を誦じるエキスパートまで、和歌を通じて繋がる質の高い日本文化を体系的に学べる機会を創出し、大きな反響を頂きました。
一方、文化庁令和三年度生活文化振興等推進事業として実施した今回の「わかまつり2022」は、春の息吹を感じて頂くべく、会場を変更。日本を代表する建築家・隈研吾さん監修の運河に浮かぶ船上スペースで、1階のメインフロアーからはパノラマの水面、屋上デッキからは天王洲のベイエリアを楽しめる「T-LOTUS M」を選びました。
また「わかまつり2022」では、生活文化と和歌をコンセプトに、普段あまり生活文化に触れる機会が無い10代から40代の男女と、上質な和文化を子どもと一緒に体験したい親子をターゲットに据え、「和歌の詠進」「香道と和歌」「投扇興と和歌」の3つの体験型プログラムを提供。
〈和歌の詠進〉
「詠進」とは、毎年皇居で行われる宮中歌会始のために和歌をつくり、応募することをいいます。全国から寄せらた歌の中から選ばれた十首は天皇皇后両陛下の御前で披露されます。今回のプログラムでは、参加者の皆様に実際の「詠進」に挑戦して頂きました。
日本を代表する歌人の馬場あき子さんをお迎えし、歌会始で講師(和歌を声に出して披露する役)などの諸役を務める弊社クリエイティブ・ディレクターの近衞忠大と共に、和歌や詠進の講義・指南を頂く二部構成のプログラムを実施。司会はフリーアナウンサーで、逸流女将の会メンバーとして日本文化に関心を寄せる住吉美紀さんに担当して頂きました。
3月19日(土)の1部(11:00-12:30)では、馬場あき子さんによる解説(参加者に提出頂いた和歌の講評を含む)や弊社近衞による歌会始の解説などの座学の後、半紙と書道セットを用意した畳に移動して頂き、詠進の実践ワークショップを実施。
3月19日(土)の2部(16:00-17:30)では事前に参加者から提出して頂いた和歌に対する馬場先生による講評をメインに、詠進ワークショップを座学で行ったのちに、次回の宮中歌会始のお題である「友」をテーマに詠進歌を実際に詠み、応募するまでをインタラクティブに体験出来るプログラムとなり、幅広い年齢の方にご参加頂く大盛況となりました。
両日ともに、和歌と詠進にご参加頂いた方にはミニ習字セットと半紙をプレゼントさせて頂きました。この体験を機に、ぜひご参加頂いた皆様には、次回歌会始にご応募頂ければと願っています。
〈香道と和歌〉
「香道」は、足利義政の命を受けた志野宗信らによって銀閣寺で体系化されました。日本人の四季への感性や文学詩歌が深く結びついた、世界に類を見ない香りの総合芸術です。
3月20日(日)に開催した本プログラムでは、志野流香道二十一代目家元継承者蜂谷宗苾若宗匠をお迎えし、初心者にもわかる香道座学からスタートしました。続いて、和歌に因んだ「組香」(香木の薫りの違いを当てるゲーム)を来場者に体験頂きました。
和歌に因んだ香道のゲーム性を多面的に学んで頂けるように、1部(10:30-12:00)では「雲井香(くもいこう)」、2部(15:30-17:00)では「三躰香(さんたいこう)」 と和歌に因んだ異なる組香を用意させて頂きました。
さらに、若者にも身近に香道を感じて頂くため、現役大学生で2021年ミスSFCの山田璃々子さんをゲストへ迎え、若者代表として「香道と和歌」を体験して頂きました。山田さんのルポルタージュ(※)もこの機会にぜひ併せてご高覧頂けると嬉しいです。
※ミスSFC2021グランプリ 山田璃々子のわかまつり体験
https://www.curioswitch.com/post/ririkoyamada
また、ご自宅でも日本文化に触れて、香道を思い起こすきっかけになればとの願いから、会場へご参加頂いた方には、蜂谷さん選定の「匂い袋」を進呈しました。
〈投扇興と和歌〉
3月19日(日)と20日(日)に開催した投扇興は、扇を投げて的に当てる、対戦形式の日本版ダーツです。様々な遊び方がありますが、その一つに、代表的なものに百人一首に因んだ和歌が採点に結びついていて、審判役が和歌を読み上げるものがあります。特にお正月に楽しまれたことから、正月の季語でもあったりするほど、昔は生活の中で身近だった遊びです。
今回は、生活文化の宝庫でもある料亭「金田中」の女将で、逸流女将の会メンバーでもある岡副徳子さんと、NPO法人日本投扇興保存振興会の皆様をお迎えして、室内遊びとしての「投扇興」を解説及び実演して頂きました。
日本投扇興保存振興会さんのデモンストレーションに続き、会場参加者の方も投扇興を練習します。その後、勝ち抜き戦に挑戦して頂き、決勝戦を闘う2名は着物を羽織り、書記の方に和歌を詠んでいただく正式な形で「投扇興」を展開。
一見簡単そうな投扇ですが、狙った方向へ狙った距離だけ投げるのは意外と難しく、会場は大盛り上がりでした。優勝者の方には、賞品として、なんと、投扇興セットをプレゼントしています。ご来場頂いた皆様にもご自宅に和遊びを持って帰って頂けるよう、桜柄の紙風船をプレゼントしました。
〈おわりに〉
2日間で合計80名以上のお客様に会場にご来場頂き、オンラインでも300名以上の方々にご参加頂きました。
おうち時間が増える昨今の状況の中、「わかまつり2022」では「和歌の詠進」「香道と和歌」「投扇興と和歌」の全プログラムで、奥深い日本の生活文化に触れていただくことができたと感じます。
コロナ禍が続く中で、パワーアップした第2回目の「わかまつり」を開催できたことを、大変ありがたく感じています。少子高齢化の問題もあいまって、伝統文化を体験できる機会は急速に減りつつあります。リアル/オンラインを問わず、本物の日本文化に気軽に触れられて、日々の生活に取り込んで頂くきっかけを創出できたという意義を、お客様から感想を伺いながら感じました。ご参加頂いた方々よりSNSでの投稿も数多く見受けられ、主催者として重ね重ね御礼申し上げる次第です。
最後に、ご来場頂いた皆様、天王洲エリアを代表するユニーべニュー「T-LOTUS M」を快くお貸し出し下さった寺田倉庫の皆様、令和3年度「生活文化振興等推進事業」にわかまつりをご採択頂きました文化庁の皆様、ご後援頂いた品川区の皆様、そして、各プログラムを支えて頂きました全ての関係者に、心より御礼申し上げます。次回さらにパワーアップしたわかまつりをお届けさせて頂きますので、それまで楽しみにお待ちください。
文化庁令和三年度生活文化振興等推進事業
「わかまつり2022」概要
日程:
2022年3月19日(土)
和歌の詠進 1部 10:30-12:00
和歌の詠進 2部 13:00-14:30
投扇興と和歌 15:30-17:00
2022年3月20日(日)
香道と和歌 1部 10:30-12:00
投扇興と和歌 13:00-14:30
香道と和歌 2部 15:30-17:00
会場:天王洲・寺田倉庫 T-LOTUS M
(東京都品川区東品川2-1)
主催:株式会社curioswitch
後援:品川区
わかまつり各種SNS:
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◆「curioswitch」について
curioswitchは、東京のクリエイティブエージェンシーです。ブランディング戦略・イベント・映像やWEB制作、プロダクト・ロゴデザインなど多様なクリエイティブでクライアントの課題を解決。日本と欧米文化に関する深い造詣・知識・経験から、多様な価値観を結びつけるソリューションを得意としています。
主なクライアント実績(順不同、敬称略):
内閣府、農林水産省、厚生労働省、文化庁、観光庁、東京都、大阪府、三重県、青森県、秋田県、島根県大田市、三重県志摩市、兵庫県赤穂市、品川区、JETRO、ポーラ伝統文化振興財団、日本酒造組合中央会、日本放送協会、タイガー魔法瓶、集英社、琉球銀行、東京タワー、サクラクレパス、ソニー・ミュージックエンタテインメント、アミューズ、リベラ、BMW、Maserati、Van Cleef & Arpels、Dior、NORQAINなど
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