東洋ライス株式会社
東洋ライス株式会社(銀座本社:東京都中央区、代表取締役:雜賀慶二)では、独自の加工技術により玄米の栄養価値を残しながら、食味や消化にも優れた「金芽米」「金芽ロウカット玄米」「金芽米エキス」などを開発、これまでの研究で「金芽米」の継続摂取により公的医療費が40%低減化されるなど、さまざまな実証結果について学会発表等を通じて報告して参りました。
今回、国立遺伝学研究所 櫻井望 特任准教授、東京農業大学 雜賀慶二 客員教授、東洋ライス株式会社の研究グループは、国立遺伝学研究所の『特殊なメタボローム解析技術(独自に構築したデータベースにより試料に特異的に存在する未知成分を探索できる技術)(※1)』と、東洋ライス株式会社が独自開発した『均圧精米法』を用いて、玄米の糠層(外側)から胚乳層(内側)に至るまでの玄米粒の各所の画分について分析を行いました。その結果、これまで玄米には、百数十の成分が含有することが知られていましたが、それを遥かに上回る多くの成分が含有されており、それが白米に精製されることにより大半が損失することが分かりました。加えて、それらの中で、コメにしか含有されていない玄米特有の未知の成分候補を現時点で5候補(以下、KS-1~5と云う)発見いたしました。それ以外にも、もっぱら稲の根、葉、籾殻に含まれることがいくらか知られているモミラクトンの玄米粒の中での分布状態を確認しました。なお、モミラクトンとは抗菌活性物質で、抗糖尿病、抗腫瘍、抗肌老化などの健康効果が示唆されている成分です。
いずれにしろ、今回の研究によって、コメにしか存在しない未知の成分の存在と、更には一般に知られていない玄米粒に於ける種々の成分の分布状態を明らかにしたのはこれが初めてであります。
弊社としましては、一部の文献によると、モミラクトンは、白米になると大半が消失し、更に炊飯すると一層減衰すると記載されておりますが、今回の研究により、ロウカット玄米は勿論のこと、白米状の金芽米や、炊飯同様の熱加工をしている『金芽米エキス』にも、モミラクトンが相当量含有している事を確認出来たことと、今後、前述のKS-1~5の各成分の機能を解明していくことで、コメは単なる食品ではなく、人類に計り知れない健康効果をもたらす『薬食同源』・『医食同源』の食品として脚光を浴びる事が予想されます。なお、現在、食品の健康効果は、西洋医学によって、とかく含有されている個々の成分によるエビデンスが論議され、前述のKS-1~5の成分についても、今後それぞれの機能が健康効果に如何に影響するかが評価されることになると予想しますが、我々は、実際はその様な単純なものではなく、多くの成分がそれぞれ有機的に関わって健康効果を発揮していると考えています。例えば『金芽米エキス』にしても、玄米粒の中から、亜糊粉層、胚盤、破砕細胞群に組織的に結合している多くの成分がぎっしりと詰まった箇所を、そのまま取り出しているのであって、そこには前述のKS-1~5の成分や少なくとも数千個以上の成分群が存在し、それらが有機的に関わって摂取者の健康に寄与しているものと考えています。そこで、弊社としましては、少なくともこれまでに金芽米や金芽米エキスの摂取による健康効果が既に実証されていることからすると、今後それが未知であったKS-1~5の成分との関係も明らかになっていくものと考えていることから、今後KS-1~5の未知の成分と有機的に繋がる多くの成分を一纏めにして『オリザニュートリエントサイカ(ONS)』と呼称する所存であります。
ちなみに、この『ONS』の意味するところは、長年に亘りコメに関する数々の技術開発と研究によって、天がもたらしてくれたコメが本来持っている様々な生薬機能を活かし、人々を健康に寄与しようと心血を注いだ開発者の理念とする『環境に良く、良食味で消化吸収性の良い食物にて摂取者を健康体に導き、我が国の医療費削減を目指す』との想い『サイカイズム』を示すものであります。
従って、今後は既に全国の金芽米等の製造販売業者にて結成されている『コンソーシアム』にて、近く金芽米やロウカット玄米などに統一した『ONS』との表示をし、消費者が識別し選択していただき、特に次代を担う妊婦、子供、それに常に元気溌剌でいて欲しい自衛隊の皆様に摂取して頂くよう努めて参る方針であります。
(※1)メタボローム解析とは、食品や植物などの試料に含まれる数千の成分を網羅的に検出する技術です。検出された成分には、直ちにその正体が特定できない未知成分も多数含まれることが知られていましたが、これまでその未知成分に価値を見出す手法がなく、結果として、既知の、標的を定めた成分(群)の解析のみが可能でした。国立遺伝学研究所の櫻井特任准教授が構築したデータベースでは、単一の手法で測定されたメタボロームデータを、食品、植物、動物、環境由来試料を含む1000種類近くの多様な試料で比較できることで、特定の試料に特異的に存在する未知成分を探索し、機能解析につなげることが可能となりました。
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