合同会社夢何生
世界の映画祭が注目する新たな才能。44分、驚きの映画体験。
合同会社夢何生(本社:神奈川県横浜市、代表社員・社長:夏井祐矢、以下「夢何生」)は映画『ナナメのろうか』(監督:深田隆之)が第70回 サン・セバスティアン国際映画祭に正式出品する事をお知らせ致します。
深田隆之監督 最新作『ナナメのろうか』が第70回 サン・セバスティアン国際映画祭 サバルテギ・タバカレラ部門への正式出品が決定しました。『偶然と想像』の助監督をつとめ、本年6月に初劇場公開作となる『ある惑星の散文』が上映され話題になった深田監督の最新作。サン・セバスティアン国際映画祭はスペイン北東部の都市サン・セバスティアンで開催され、今年で70回目を迎えるスペイン最大の歴史ある映画祭です。ヨーロッパにおいてカンヌ、ベルリン、ヴェネチアに次いで重要な映画祭として位置付けられています。昨年、日本からは濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』や杉田協士監督『春原さんのうた』等が出品され話題を集めました。今回出品されるサバルテギ・タバカレラ部門の“サバルテギ(Zabaltegi)”は、バスク語で“自由”を意味し、国、言語、長編・短編を問わない様々なジャンルの映画が出品される部門です。同映画祭は9月16~24日に開催されます。映画祭入選に伴い、監督・出演者のコメントも掲載。本作は9月10日よりポレポレ東中野にてロードショーです。
作品情報は以下よりダウンロード願います。
予告編・場面写真など
https://firestorage.jp/download/3fd6c1be43c7a939e5ddf27b2b5a508c44459293
コメント
吉見 茉莉
本作をサン・セバスティアン国際映画祭で上映していただけるとのこと、大変光栄に思います。一週間一軒の家に篭って、小さなチームで撮った映画がこれから海を渡るなんて不思議な感覚です。この姉妹の物語が、そしてこの家の話が現地の皆さまの目にはどのように映るのか、反応を今からとても楽しみにしています。
笠島 智
「ナナメのろうか」を選んで頂き本当に嬉しく光栄に思います。ありがとうございます。深田監督や共演の吉見茉莉奈さん、作品に関わる全ての方へ感謝をお伝えしたいです。撮影中、深田監督は心の小さな機微でさえ何度も聞いて下さり、丁寧に紡いでくださいました。姉妹に流れる時間やあの家は、どんな場所にもどんな国にも存在するのではないかと思います。観てくださる方々の「いつか過ごした時間」が蘇る機会となれば嬉しいです。
深田 隆之 監督
44分、全フレームに記録された俳優とスタッフの仕事が、海外の観客の目に触れることを光栄に思います。とても小さなチームが毎日家に集まり、それぞれの役割を全うした豊かな日々を思い出します。遠く海を越えて、サン・セバスティアンという土地で新たな観客と出会えるのを楽しみにしています。
作品情報
あらすじ それぞれの"いま"を生きる姉妹。子どもの頃にはもう戻れない。
改装される予定の祖母の家に来た姉妹、聡美と郁美。妹の郁美は妊娠し、シングルマザーになる決意をしていた。
2人は家に残された物を片付け始めるが、昔遊んだおもちゃ箱を見つけ、こどもの頃のように遊び始める。しかし、お腹の子どもをめぐってお互いの溝が露わになり、2人は家の中ですれ違い、会えなくなってしまう。嵐の夜の中、姉妹は暗闇の中でお互いを呼び合うのだった。
監督ステートメント
『ナナメのろうか』は祖母の空き家をめぐる姉妹2人の物語です。彼女たちが取り組む「片付け」という行為は様々な個人的記憶を呼び起こし、現実と交差します。2人がかつて一緒に遊んだ祖母の家。昔に戻ったように遊ぶ2人が直面するのは、それぞれの現実を生きる、変わってしまったお互いの姿です。そして、前半と後半で別の映画のようになる今回の構成は、映画表現だけが持つ話法の可能性に賭けたひとつのチャレンジでした。改装されるのを待つ家。生まれようとする命。何かが決定的に変わる直前の束の間の時間。是非劇場でご覧ください。
出演
吉見茉莉奈 笠島 智
スタッフ
監督・脚本・編集:深田隆之 撮影:山田 遼 録音:河城貴宏 照明:小菅雄貴 助監督:高橋壮太
制作:南 香好 音楽:本田真之 整音:黄永昌 カラリスト:山田 遼 英語字幕:上條葉月
配給:夢何生 製作:√CINEMA
2022年/日本/44分/スタンダード/モノクロ/5.1ch 公式Web:itchan-and-satchan.com