学校法人京都女子学園
~リコージャパン 京都支社、小川珈琲HD、ワコールHDの3社が参加~
京都女子大学(京都市東山区/学長:竹安栄子)は、「ジェンダー平等と女性のエンパワーメント」を推進し、活力ある社会実現を目指すHAPPY WOMAN実行委員会(事務局:一般社団法人HAPPY WOMAN)と連携し、産学連携プロジェクト「Happy Action Labo」を昨年に引き続き始動します。今年度は新たな協力先として、リコージャパン株式会社 京都支社、小川珈琲ホールディングス株式会社、株式会社ワコールホールディングスの3社とのパートナーシップで、SDGs未来都市「京都」を共に盛り上げてまいります。
<昨年度の講演会の様子>
Happy Action Laboとは
ジェンダー平等の実現に貢献する人材養成は、今や日本社会にとって最重要課題の1つです。男性と女性の格差の大きさを示す指標であるジェンダーギャップ指数(GGI)では、世界146か国中、116位と先進諸国はもとよりアジアでも最低のレベルです(世界経済フォーラム、2022年))
そのような中、「Happy Action Labo」は、社会の中で自ら手を挙げ、意思決定権を持ち、その意思を実現へと導く女性を育てることを目的としている産学連携プロジェクトです。2021年に発足し、初年度は「ジェンダー平等を実現するためのアイデア」をテーマに京都女子大学の学生と応援企業によるワークショップで議論を行いました。その集大成として『国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA KYOTO 2022』にて、学生によるプレゼンテーションを実施しました。2030年の目標を『女性の貧困の解決のため「女性のためのリカレント教育」を過半数の共学の私立大学で実施』、「自由に制服を選択することのできる高校を9割以上にする」などと設定し、学生目線での主体的なアイデアで、活発な議論が行われた取り組みとなりました。なお、プロジェクトはワークショップから最終プレゼンテーションまで、学生自身が主体となって動いていきます。
「Happy Action Labo」 HP
https://www.kyoto-wu.ac.jp/kwu-hwphal/
今年のHappy Action Laboプロジェクト内容
第2回目となる今回は、「社会課題(SDGs)解決に繋がるアイデアの事業化計画」をテーマに設定。2023年2月25日に開催予定の『国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA KYOTO 2023』でのプレゼンテーションに向けて、10月から2月までの5か月間、学生と企業によるワークショップを行います。10月12日(水)には、第1回目のワークショップが行われ、応援企業によるSDGs取り組み紹介と、ワークシートを使って社会課題の洗い出しを行いました。
SDGsはバックキャスティングの発想
バックキャスティング・・・どうしても必要な目標を設定し(多くは到底達成不可能と思えるレベル)、やり方を 後から試行錯誤して考える、創造的破壊を生みだすアプローチのこと。対して、現在もっているリソースから考えて適度なチャレンジを設定する、現状を考えた改善的なアプローチをフォアキャスティングと言います。
SDGsはバックキャスティングの発想で作られています。つまり「具体的なやり方はわからないが、私たちの世界は2030年にこのような状態になっている必要があるのだ」と、チャレンジングな目標として設定されています。未来を担う学生たちには、問題にまず気づき、それらを解決するための具体的な方法を自由な発想で考えてもらい
ます。
<第1回目のワークショップの様子>
今年度は、HAPPY WOMAN(R)️と共に3つの企業が本プロジェクトを応援しています。
2月25日開催予定の『国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA KYOTO 2023』プレゼンテーションに向けて、各企業のSDGsの取り組みや知見をアドバイスいただきながら、学生が主体となってワークショップを進めてまいります。
参加企業 ご担当者コメント
■リコージャパン株式会社 京都支社
https://www.ricoh.co.jp/sales/about
京都MA営業部 片岡 直樹様
リコージャパンは、世界中の国と地域で事業を展開するリコーグループの国内販売統括会社です。「“はたらく”に歓びを」というビジョンのもと、事業を通じて社会課題の解決を目指します。今回はこのような機会をいただきありがとうございます。京都女子大学の皆様と一緒にワクワクする未来を創っていけるよう、共に取り組んでいきましょう。
■小川珈琲ホールディングス株式会社
https://www.oc-ogawa.co.jp/
管理部 人事課 弓指 利武様
コーヒー文化を未来に届ける、その想いを実現すべくこだわり続けて70年になる企業が、小川珈琲です。今回の機会を通じて、この先の未来を私たちで創る、そんな想いを形にできれば大変嬉しく思います。皆さんと《半年間のハッピーウーマン物語》を、一緒に創っていきたいと思います。
■株式会社ワコールホールディングス
https://www.wacoalholdings.jp/
ワコールスタディホール京都 マネージャー 三宅 譲様
女性が美しくいられること、美しくありたいという、その願いを謳歌できる時代こそが平和な時代であると私たちは考えています。見た目だけでなく、感性や知性など内面の美しさに加え、社会のありようまで美しくなることを目指して、「美」を学ぶ「ワコールスタディホール京都」を2016年に設立しました。今回、京都女子大学の若いみなさんと共に、自分たちの未来のために「より美しい社会のありよう」を考えて いける事がとても楽しみです。
■京都女子大学竹安学長コメント
本学の前身である「京都女子高等専門学校」は、甲斐和里子、大谷籌(カズ)子、九條武子の3人の女性の情熱と30万人の仏教婦人会の寄附を基金として設立されました。そのきっかけの一つが1910年、大谷籌(カズ)子と九条武子がロンドンに滞在中見聞した英国の女性参政権運動です。当時、全国規模に拡大する参政権運動の先頭に立ち、堂々と発言し運動を組織する女性リーダーたちの見識の高さ、その行動力が、女性のための高等教育機関設立の思いを強くさせました。大谷籌(カズ)子は「仏陀は・・・男女平等機会均等に扱はれたことは否定し得ない事実」と日頃から語っていました。女性の自立、ジェンダー平等への強い願いが本学設立の根底に流れています。創基100周年を期に彼女たちの想いに立ち返るべく、2021年、本プロジェクトを発足いたしました。2022年は第2弾として、企業の方々にご協力いただきながら、変革を担うチャレンジ精神と世界の変化を見通すことのできるグローバルな視野を備えた女性を育てていきたいと考えています。
■HAPPY WOMAN(R)小川実行委員長コメント
本プロジェクトは今回で2年目。参加学生数も倍増し、対面での取り組みができること嬉しく思います。SDGs達成目標の2030年、カーボンニュートラルを掲げている2050年に社会の中心となっているのは、まさに今の学生たち若者世代。世界中でさまざまな社会課題が叫ばれる中、世代や性別関係なく、すべての人々が互いを尊重し、パートナーシップで持続可能な社会を実現していく必要があります。今回のプロジェクトに積極的にご参加いただく学生の皆さんと踏み出すこの新たな一歩が、豊かで幸せな未来づくりに繋がると考えています。
「Happy Action Labo」スケジュール
■京都女子大学:https://www.kyoto-wu.ac.jp/
京都女子大学は、建学の精神である親鸞聖人の体した仏教精神を基調とし、単に知識や技能の修得に止まらず、時代・社会がいかに変わろうとも人間としての真の姿を求めていく敬虔な姿勢の醸成をその根底に置き、いのちの尊厳に目覚め、人々の福祉に貢献しうる女性を育成することを教育理念としています。STEM分野におけるジェンダー平等の推進を目指して、2023年4月に女子大学初のデータサイエンス学部を開設します。
■HAPPY WOMAN(R)️:https://happywoman.online/
HAPPY WOMAN(R)️とは、持続可能な未来づくりの基盤でもある「ジェンダー平等と女性のエンパワーメント」を推進し、活力ある社会実現を目指すプロジェクト。国連が制定している3月8日の国際女性デーの普及はじめ、すべての人が豊かに幸せな人生を送るための学びや行動に繋げる場を創出しています。