公益財団法人ジョイセフ
アフガニスタンの女性と少女が教育を受けられるよう、「寄付」と「情報発信」で今こそアクションを!
国際協力NGOジョイセフ(東京都新宿区・代表理事:石井澄江)は、2022年12月20日、アフガニスタン全国の公立と私立の大学で、女性が教育を受けることができなくなったことを受け、アフガニスタン現地の政府、地域および日本国内外にむけて女子教育支援の重要性を訴える緊急声明を発表するとともに、アフガニスタンの人々が男女平等教育の機会を取り戻すための活動を確実に現地に届け、強化するための寄付支援や情報発信を通した行動を呼びかけます。
アフガニスタンでの女性の大学教育停止を受けて
2022年12月20日、アフガニスタンの全国の公立と私立の大学で、女性が教育を受けることができなくなりました。2021年8月にタリバンによる政変が起きて以来、女子の中学、高校教育が停止され、実質、アフガニスタンの女性の教育の機会は小学校6年間のみとなりました。
今回の決定により、医学部、教育学部を含むすべての分野において、女性が高等教育を受ける機会が閉ざされました。つまり、女性の医療従事者、女性の教育者が、今後は育成されない事態が現実となりつつあります。家族以外の男性に肌を見せられず、医療施設では女性の医療従事者にしか診察してもらえない、学校では女性教員にしか教えを受けられない女性たちにとって、致命的です。女性が命を落とせば、それはその子どもや家族の健康、命、生活にも大きな影響をもたらします。これは、アフガニスタン全国民の健康と命を危険に晒す決定とも言えるのです。
ジョイセフは、タリバンによる暫定政権が、この決定を見直し、女性への高等教育を再開することを強く望みます。また、現在唯一女性に開かれている小学校で、今後もランドセル、学用品の配付を継続し、政府や地域住民に対し、女子教育支援の重要性を訴えていきます。
そして、対話と支援による平和的な解決によりアフガニスタンの人々が男女平等な教育の機会を取り戻せるよう、屈することなく、支援活動を続けていきます。
公益財団法人ジョイセフ
事務局長 勝部まゆみ
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私たちは諦めません。今こそ、私たちと一緒に、アフガニスタンの女性と少女に直接届く支援を通してメッセージを伝えてください。
アフガニスタンの女性に医療を
女性医療従事者の不足や女性の教育の機会が奪われることにより、女性、乳幼児の健康が危ぶまれます。ジョイセフはジャララバードで母子保健クリニックを運営し、女性医療従事者による女性のための保健医療を無償で提供しています。このクリニックは地域の女性たちの唯一の駆け込み寺となっています。勤務する女性の医師、女性の看護師、助産師等の医療従事者が、継続して勤務し地域の女性、子どもの健康と命を守れるように継続して支援していきます。
アフガニスタンの女の子が教育を受け続けられるように
アフガニスタンで小学校を卒業できる女の子は10人中4人。ジョイセフは、女の子が小学校で6年間しっかり学び続けられるように、ランドセルや学用品の支援を通じて、女子教育の重要性を訴え、地域の女子教育への理解度を高めます。ランドセル配付時には、子どもたちに保健衛生教育を実施するとともに、健康に関するパンフレットやポスターを配付し、家族の理解と保健衛生教育の機会も作ります。
私たちにできること
▶アフガニスタンの母子保健クリニックの運営をジョイセフに寄付し支援活動継続を応援する
https://www.joicfp.or.jp/donationform/
▶女の子が小学校に通えるように:ランドセル・学用品を送る
「思い出のランドセルギフト」
https://www.joicfp.or.jp/jpn/donate/support/omoide_ransel/
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■国際協力NGOジョイセフについて
ジョイセフは、世界のどこにいても女性が自分の人生を自分の意思で選択できる社会をめざし、主に、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利:SRHR)を推進する、1968年に誕生した日本生まれの国際協力NGOです。国連、国際機関、現地のNGOや地域住民と連携し、アジアやアフリカ、そして日本で、SRHRの情報とケアを届ける支援活動を行っています。2017年に第1回ジャパンSDGsアワードのパートナーシップ賞を受賞。ウェブサイト:https://www.joicfp.or.jp/