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一流小説家 吉本ばななが綴る「生きる流儀」とは?【小説家としての生き方 100箇条】

株式会社NORTH VILLAGE

2022年度、『ミトンとふびん』にて谷崎潤一郎賞を受賞した吉本ばななの最新著作『小説家としての生き方 100箇条』がこのたび5月24日に全国書店で発売された。


1987年『キッチン』での鮮烈なデビュー以来、昭和・平成・令和を通し、名実ともに一流小説家として最前線に立ち続ける吉本ばなな。
彼女が小説家として生きていく中で、自身の大切にしている「生きる流儀」を100箇条として記している。

「どう生きるか」にこだわり、自伝中心の出版社を立ち上げ、自身も自伝『ワルあがき』(NORTH VILLAGE)を出版している編集者 北里洋平が吉本ばななの100箇条についてインタビューを敢行。

北里洋平が展開するシーシャカフェ『NORTH VILLAGE U.D.A. River City』にて「シーシャを吸いながら」(北里のみ)実施された、終始和やかなインタビューを元に作られた本書。
ときにユーモラスに、ときに辛辣に「小説家という人生」を振り返り綴った言葉が詰まっている。

これまでNORTH VILLAGEは出版社として、GACKT、窪塚洋介、三代目魚武濱田成夫、ロバートハリス、高橋歩など、様々な男性著者の自伝や旅エッセイを中心に多くの作品を出版してきたが、とある共通の友人の紹介を機に吉本ばななと出会い、今回のインタビューと本の制作へ繋がった。

インタビュー当日、「実はNORTH VILLAGEの書籍シリーズを読んだことがある」という吉本ばななのカミングアウトに、北里を含めた同社スタッフは
「教科書にも載っている、あの吉本ばなな先生が、まさか僕らのつくった本を読んでくれていたなんて!」
と、驚きを隠せず、子どものようにはしゃいでいたという。

インタビュー後、NORTH VILLAGEと吉本ばななとは原稿のやり取りを重ねたのだが、そのやりとりを耳にしたとある他社の編集者が思わず漏らした言葉があった。
「吉本ばなな先生の原稿に赤入れて返す編集者はいないよ…」

「ジョーシキ」から道を逸れながらも情熱で突っ走る、異端の出版社とのやりとりを、吉本ばななは「彼らの心は燃えている」と評していた。そして吉本ばなな著『小説家としての生き方100箇条』は完成した。

「小説家」という枠にとらわれず、
「自分自身の生き方を貫くこと」
「ものをつくりながら生きるということ」
「人生を色鮮やかに見る方法」
「他者との関わりあい方」
など、この混迷の時代において、自身の生き方を見つけられず、迷いながら生きるすべての人々にとって、羅針盤となるような一冊だ。

編集者はこのインタビューにおいて、
「自身の本作りのみならず、ものづくりをする人間として、そして人として生きる上で、新しい視点を得ることができた」と語っており、吉本ばななはあとがきで「彼らの窓から見た私の姿を見ることができてありがたかった」と記した。


小説家であり、母であり、女性である吉本ばななの、過去と現在、そして未来の生き様を垣間見ることができる一冊となっている。

なお、特別インタビュー映像は
発行元NORTH VILLAGEの運営するYouTubeチャンネル
DROP OUT.PRESSにて公開されている。
https://youtu.be/xLgSf4R7EF8

[本文より抜粋]

「モヤモヤする仕事はしない。大切なものが減るから。」

でも結局、モヤモヤする仕事って、何も連れてこない。あと、うまくいくことってわりとトントンいく。そうではなくて変につまずくことが多いことは、もうそれだけで要注意。(一部抜粋)

「酒は飲んでも飲まれるな。寝ゲロは吐くな。」

ゲロは、全てを打ち消すから。楽しさも。
全員が騒然となるし、その前にどれだけ良いことを言っても、全てをぶち壊す。
片づける人、泣く人、怯える人、いろんな人が出てきて大変。で、またゲロ吐く人を介抱する人も大抵ベロンベロン。その光景はまあ最高だけれど、やめたほうがいい。
帰ってから寝ゲロで死ぬ可能性もあるし。
ゲロ吐かなければなんでもいい。(一部抜粋)

「恋愛を逃げ場にしない。休息の場にもしない。相手のあることだから。」

この年齢になると、恋愛を休むために利用する人が多い。
 恋愛をしていて、「その時間だけが休める時間なんですよ」みたいな話を、この
年齢になるとよく聞く。でもそれって、結局自分勝手なことだから、相手に無理
させているし、破綻しやすい。(一部抜粋)

「自分が大切にできないものを、人が読んでくれるわけがない。子どものように思おう。
かわいくないと思えたら、かわいくなるような工夫を最後までしよう。」

 たとえば、ちょっとだけハードボイルド寄りの文体とかで書くと、雑音が生まれるというか、どこか突き放したような感じになる。
 でも、ちょっとした工夫で少し丸くすることができる。そういう工夫を最後まで、ヤスリをかけるようにやっていく。
 雑なのと、格好良いのと、突き放しているのは、とても似ているから、自分だけはすごく気をつけてうまくやらないといけない。(一部抜粋)

「競わない。自分だけを深く深く掘っていく。」

 比べるっていうのは楽。そこに逃げられるから。
 創作には、上下が決してない。
 個々それぞれにしかできないものだから競ったってしょうがない。(一部抜粋)

『小説家としての生き方100箇条』はamazonでも絶賛発売中。
https://www.amazon.co.jp/dp/4861133890


『小説家としての生き方 100箇条』 吉本ばなな著
発行: NORTH VILLAGE
発売: サンクチュアリ出版

吉本ばなな
1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

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