川西市
徳林寺のシンボル お釈迦様が悟りを開いた樹
日本一の里山と言われている川西市北部の黒川地区にある徳林寺(とくりんじ)で菩提樹の花が見頃を迎えている。「菩提樹」のお寺として近隣の住民に親しまれ、黄色に色づいた美しい菩提樹を一目見ようと、参拝者が境内を訪れ、菩提樹の下で憩いの一時を過ごした(参拝料無料)。
菩提樹は、毎年6月初旬から中旬にかけて見頃を迎える。樹の下でお釈迦様が悟りを開いたとされ、原産地のインドでは無優樹(むゆうじゅ)、沙羅双樹(さらそうじゅ)とともに仏教三大聖木の一つとされている。香りのある淡黄色の小さな花が特徴で、周辺を甘く穏やかな香りで包んでいる。淡黄色の小さな花が「あみだクジ」の様にぶら下がるように咲いており、花が散った後は、淡い黄色の絨毯を敷き詰めたように周辺を彩る。
同寺には、近隣の住民や参拝者が集まり、樹の下で休息を取ったり、談笑をするなど、思い思いの過ごし方で悠久の時間を楽しんでいる。
境内の参拝者は「とても小さな黄色い花がたくさん咲いており、穏やかな気持ちになれた。お釈迦様が樹の下で悟りを開いたことにあやかって、自身のことを見直すきっかけになれば」などと話していた。