佐賀県
2022年5月に、佐賀県フィルムコミッションの撮影誘致・支援のもと、佐賀県内で撮影された映画『緑のざわめき』が、2023年9月22日(金曜日)から28日(木曜日)までの1週間、佐賀市松原の映画館「シアターシエマ」にて上映されます。上映期間中の9月23日(土曜日)には、主演の松井玲奈(まつい れな)さんと、夏都愛未(なつと あいみ)監督による舞台挨拶付き上映が開催されます。
「シアターシエマ」公式ホームページ:http://ciema.info/
嬉野市をはじめ武雄市・有田町など様々な場所で撮影された映画『緑のざわめき』は、主演に松井玲奈、そして岡崎紗絵、倉島颯良、草川直弥らを迎え、九州の自然の中で、姉妹たちの運命と邂逅、連帯を描いた作品です。
この度、主なロケ地である佐賀県での上映が決定。あわせて主演の松井玲奈さんと夏都愛未監督の舞台挨拶付き上映が開催されることとなりました。9月19日(火曜日)時点で満席となりましたので、現在キャンセル待ちのみ受け付けております。
■映画『緑のざわめき』舞台挨拶付き上映
日時:2023年9月23日(土曜日)
11時40分~13時42分 『緑のざわめき』上映 / 13時45分頃~14時15分 舞台挨拶
料金:シアターシエマの映画鑑賞料金でご参加いただけます。参考:一般1,700円/大・高生1,200円ほか
定員:90名(※予約優先)
※満席となりましたので、現在キャンセル待ちのみ受け付けております。
※全席自由席。当日受付順に整理券を配布。時間になりましたら整理番号順にご入場いただきます。
登壇者:松井玲奈さん(主演)、夏都愛未監督
お問合せ:シアター・シエマ(佐賀市松原2-14-16セントラルプラザ3F)0952-27-5116(9時30分~19時)
参加お申込み:メール(ticket@ciema.info)「1.イベント名、2.氏名、3.電話番号、4.参加人数」
をご記入の上、ご送信ください。
*送信から3日以内にメールの返信がない場合は、お手数ですがお電話ください。
映画『緑のざわめき』作品概要
長編初監督作品である『浜辺のゲーム』(2019年)が第14回大阪アジアン映画祭コンペティション部門、アートフィルムフェスティバル(スロバキア)に選出されるなど、国内外で評価の高い夏都愛未(なつと あいみ)監督の第2作目となるオリジナル長編映画。
主人公・小山田響子(松井玲奈)は、女優を辞め東京から生まれ故郷のある九州に移住しようと福岡にやってくる。やがて響子の異母妹であり彼女をストーカーする女、同じく響子の異母妹である佐賀の集落に暮らす少女へと物語のバトンが受け渡されていく。賑やかに旅行を楽しむ女性グループが交わり、軽やかな会話劇をすり抜けながら、物語は思いもよらない方向へと進んでいく…。
短編オムニバス作品『21世紀の女の子』(2019年)に参加、そして、初監督作品である『浜辺のゲーム』では、第14回大阪アジアン映画祭で新人ながらもコンペティション部門に選出。新進気鋭の監督が見つめる女性と自然、性と聖と俗。九州の自然の中で、新たな視点で「女性たちの物語」が繰り広げられていく作品です。
【あらすじ】
小山田響子(28)は東京の忙しい環境に疲れ、生まれ故郷である九州・佐賀県嬉野市に近い福岡県で仕事を探すも20代後半、元女優の就職活動は中々上手く進まない。響子の異母妹である本橋菜穂子(24)は、地元に帰ってきた響子を密かにストーキングしている。ある日、菜穂子は偶然を装い、響子との接触を試みる。
響子の手帳から盗んだ情報を通し、もう1人の異母妹、小暮杏奈(18)と電話の声を通じて繋がりをもつが…響子の居場所を伝導するかのように都会に住みつく者、森に住みつく者、生き別れの三姉妹が、まるで葉脈のように交差し、騒めき、やがて血縁と運命を超え、性(サガ)が同調する。
【作品タイトル】緑のざわめき
【上映時間】118分
【佐賀県ロケ】2022年5月6日~16日
【佐賀県ロケ地】嬉野市、武雄市、有田町
【監督】夏都愛未(なつと あいみ)
【主要キャスト】松井玲奈(まつい れな)ほか
松井玲奈さん コメント
『緑のざわめき』はバラバラに生活をしていた異母姉妹の三人が、引き寄せられるように出会い、関わりを持つ物語になっています。
脚本をいただきどこか寂しげな雰囲気のある響子に惹かれ、この不思議な生い立ちの三姉妹に出逢いたいと感じました。
ファミリー・ツリーという言葉があるように、家族の繋がりは木の枝や、その先に付く葉のように広がりを見せていきます。家族とは何か、血のつながりとはなんなのか、彼女たちが形の曖昧なファミリー・ツリーに引き寄せられる様は、人間味に溢れています。その愛おしい瞬間を、夏都監督が佐賀の緑豊かな景色と共に映像にとじ込めてくださいました。
松井玲奈さん プロフィール
1991 年 7 月 27 日生まれ。愛知県出身。2008 年デビュー。主な出演作は、『よだかの片想い』(安川有果監督)、『幕が下りたら会いましょう』(前田聖来監督)、NHK 連続テレビ小説「まんぷく」、「エール」、NHK 大河ドラマ「どうする家康」、舞台『ミナト町純情オセロ ~月がとっても慕情篇~』(いのうえひでのり演出)等。8 月スタートのテレビ東京系「やわ男とカタ子」ではヒロインを演じる。
夏都愛未 監督コメント
4年ほど企画を温め、撮影に挑んだ作品です。
東京での生活に疲れ、生まれ故郷の九州に戻った元女優の主人公が、これまで知らなかった事実と向き合いながらも、同じく自分の居場所を見つけようと人知れずもがく女性たちに出会い、彼女たちと邂逅し、静かに連帯していく物語です。主人公を演じる松井玲奈さんの姿を通して、都市と田舎を行き来する旅をしているような作品になっていると思います。
夏都愛未 プロフィール
1991年5月1日生まれ、神奈川県出身。2014年に『3泊4日、5時の鐘』(15/三澤拓哉監督)で女優デビュー。2018年に山戸結希企画プロデュース作品『21世紀の女の子』の中の短篇『珊瑚樹』で監督デビュー。長編初監督長編『浜辺のゲーム』(2019、日本=タイ=マレーシア=韓国)では、監督・脚本・編集を担当し、第14回大阪アジアン映画祭コンペティション部門に正式出品された他、ニューヨークジャパンカッツ、カンボジア国際映画祭、アートフィルムフェスティバル(スロバキア)に選出された。2022年に公開された映画『あなたの微笑み』(リム・カーワイ監督)に出演。
ロケ地について(夏都愛未 監督による解説)
舞台を佐賀にしたいと感じた理由の一つとしては、自然が大きかったです。佐賀の自然は、初めて見た時、“怖い”と感じました。県内に大楠が何箇所もあり、ここには神様が住んでいらっしゃる、そう思いました。気軽に見に来たつもりが、「何をしに来た?」と言われているようで。自然と共存なんてとんでもない、人間の驕りだと、改めて肌で感じました。私にとって今住んでいる熊本の自然は、何度も遊びに行った阿蘇の影響だと思いますが、薄っぺらに言うと雄大なイメージがあったんです。佐賀の自然は、今まで自分が持っていた自然のイメージとは対照的でした。
武雄市
ロケ地の一つである武雄市には大楠が3つあり、その1つは本作にも印象的なシーンで登場します。
樹齢2000年を超えると言われており、落雷によって幹の大部分は失われていますが、神秘的なその姿は訪れる人々を魅了し続けています。
嬉野市
本作のメインロケ地でもあり、主人公の響子の生まれ故郷で、異母妹の杏奈が住んでいます。
温泉が有名ですが、お茶の産地として、茶畑が広がる景色でも知られています。
幕末、坂本龍馬を支援していた女商人の大浦慶が初めて嬉野茶を海外に輸出したとされています。
有田町
日本の伝統工芸品の1つ、有田焼の産地として知られている有田町でもロケを行いました。
町の中には有田焼の原料となる陶石の採掘場跡(泉山磁石場)があり、日本の陶器発祥の地として知られています。
ロケ地についての解説パートは、夏都愛未監督によるクラウドファンディングのプロジェクトページより参照しています。
■大阪アジアン映画祭で絶賛!舞台は九州!
松井玲奈主演、夏都愛未監督の長編劇映画「緑のざわめき」応援プロジェクト
https://motion-gallery.net/projects/midorinozawameki
佐賀県フィルムコミッションについて
2005年に佐賀県庁内に設立。映画、ドラマ、CM、プロモーションビデオやWeb動画などの映像コンテンツのロケ誘致を行い、地域と一体となった映像作品づくりを支援し、また映像を通じた佐賀県の情報発信を行っています。
映画やドラマづくりに地元の方が参加し、楽しんでもらうことで地域活性化や話題づくりを促進し、その映像作品を通じて地元の方が改めて佐賀の良さを再認識したり、新たな魅力の掘り起こしにつなげたりすることも重要な目的のひとつです。
また、地域へ映像文化の定着支援として、若手クリエイターの育成のお手伝い、各種映画祭の支援など映像文化に触れる機会の創出・提供のお手伝いなどを行っています。