株式会社CACTUS TOKYO
Allbirdsがオープンソース化した「ライフサイクルアセスメント(LCA)ツール」を活用。9月29日(金)Allbirds日本法人代表の蓑輪光浩氏とカーボンフットプリントに関するトークイベントを実施
世界第2位の環境汚染産業と言われるファッション業界のサステナブルシフトが重要課題とされる中、サボテン由来のレザーブランド「CACTUS TOKYO(カクタストーキョー)」(運営:株式会社CACTUS TOKYO)はこの度、自社製品の製造過程から廃棄に至るまで排出される「カーボンフットプリント」を算出いたしました。
サンフランシスコ発のブランド 「Allbirds(オールバーズ)」が2021年4月に発表した「ライフサイクルアセスメント(LCA)ツール」を参考に計算いたしました。2023年9月29日(金)に原宿のショールームにてメディア向けの結果発表イベント及び、Allbirds日本法人 代表の蓑輪光浩氏とのトークイベントを実施いたします。今後、全アイテムのカーボンフットプリントを商品ページに開示いたします。
2023AWコレクションから、製品別カーボンフットプリントを公開
CACTUS TOKYO(カクタストーキョー)はサボテン由来の新素材「サボテンレザー」を使った地球にやさしいヴィーガンレザーアイテムを展開するブランドです。サボテンレザーはメキシコに自生するサボテンを農地で生育し原料としており、軽くて撥水性に優れている点が特徴です。原料となるサボテンを生育する過程で生態系の豊かさを増大し、生物多様性の回復に貢献します。また、長く時間を共にすることが出来る商品をお届けするため品質にこだわり、信頼のおける高い縫製技術を持つ国内(東京・蔵前)のレザー専門アトリエにて一点一点、職人の手で製造しています。
この度CACTUS TOKYOは、2023AWコレクションのリリースから、CACTUS TOKYOは製品別カーボンフットプリントを算出し、ECサイトに公開致します。
私たちがカーボンフットプリントを算出する意義
私たちCACTUS TOKYOは、サステナビリティの中でも生物多様性を最も大切にするブランドです。ブランド設立の背景は、日本の山や川を中心とした生命溢れる豊かな自然空間を愛し、それを大切にしたいという想いに端を発します。自然の多様性が育む豊かさは、数ある環境問題の中でも数値化しにくいがゆえに軽視されやすいという点が、私たちの問題意識でした。そのため、私たちはいくつかある植物由来のレザー素材の中でも、素材の生産過程で生態系を新たに育むことが出来るサボテンレザーを採用しています。
一方で、生物多様性の保持・改善を目指したときに、その生態系の大前提となる気温や気候もまた、重要なテーマとなります。気温や気候の変化により、数を減らす動植物種が出てくる可能性があると言われています。それぞれの生命に適した現在の自然環境があり、気候変動はそれを変えてしまう大きな要因となり得るのです。この点から、私たちCACTUS TOKYOにとってファッション産業が排出する二酸化炭素を可視化し、その総量を減らしていくムーブメントに参加しない理由はないと考えるに至りました。
カーボンフットプリントの計算方法と課題
カーボンフットプリントには、大きく分けて、1) サプライチェーン全体の排出量 2) 製品ごとの排出量、を計算する二つの算出基準があります。CACTUS TOKYOでは、生活者により身近である後者に基づいた、製品のライフサイクルを【素材、製造、輸送、消費者使用、廃棄】の五つのフェーズに分割する「ライフサイクルアセスメント」で算出いたしました。
私たちの取り組みを受けて、生活者やファッション産業界のカーボンフットプリントへの関心が高まることを目的としています。関心が高まることで、気候変動対策の取り組みが社会に広がり、ひいては生物多様性にも良い影響を与え、世界中をもっと豊かな生命であふれた、魅力的な場所にしてくことを目指しています。
※複数の情報源を基に算出し、不確実性を加味するため「Uncertain Score(平準化スコア)」を加えております。
LCAツール: https://allbirds.jp/pages/carbon-footprint-calculator
結果のご報告 / 開示方法
CACTUS TOKYOのバッグの中で、一番カーボンフットプリント量が低かった「アイコニックバッグ / ルエッティ(LUETHYI)」は6.35kg、最大の「ビッグトート / サワロ(SAGUARO)」が9.67kgという結果が出ました。
※比較参考値:樹種によって異なりますが、一般的に一本の木が年間で吸収するCO2は14kg程度
9月29日(金)以降、お客様とのコミュニケーションの中で、カーボンフットプリントについて発信し、理解を深めるきっかけになれる様、商品毎のカーボンフットプリントをブランドサイト上の商品ページに開示いたします。
CACTUS TOKYOの今後の展望
今後私たちは、生物多様性の豊かさに貢献できるブランド作りを軸としつつ、製品別カーボンフットプリントの開示を継続することを通じて、ファッション産業のサステナブルシフトを後押ししていきます。また長期的には、サボテンレザーと同じように自然環境の生物多様性保持に貢献できる新たな素材のプロデュースや、開発を視野に事業活動を展開してまいります。
メディア向けトークセッションイベントのご案内
CACTUS TOKYO x ALLBIRDS JAPANメディア向けトークイベント
トーク概要:
・ CACTUS TOKYOの製品別カーボンフットプリント計算の背景と活用の紹介
・ 企業がカーボンニュートラルに取り組む意義と課題について
・ Allbirds のCFP計算ツールのご紹介やオープンソースにした背景、その後の展開など
・ 今後の展望 / 質疑応答
登壇者プロフィール
蓑輪 光浩 (ミノワ ミツヒロ)
オールバーズ合同会社 マネージング ディレクター
1997年NIKE JAPAN入社。ワールドカップ、箱根駅伝、NIKEiDをはじめとしたマーケティングに携わる。2008年にNIKE EUROPE赴任。2011年よりユニクロにて、錦織圭らトップアスリート契約、PR広告戦略、商品開発に携わる。2016年よりレッドブルジャパンにてフィールド・マーケティングを統括。2018年にビル&メリンダ・ゲイツ財団 東京オリンピック プロジェクトマネージャー就任。2019年オールバーズ入社、2023年より日本総括マネージング ディレクターに就任。2022年Campaign Asiaにおいて、最も影響力のあるTOP50マーケターに選出。
熊谷 渓司 (クマガイ ケイジ)
CACTUS TOKYO 代表
2017年に一橋大学を卒業後、日系メーカーの経営企画としてESG経営に携わる。並行して、環境問題をテーマとする複数のNPOでの活動を経験。その後、2020年にサボテン由来のレザー素材と出会い、2022年に「株式会社CACTUS TOKYOを創業。
イベント概要
[開 催 日] 2023年9月29日(金)
[時 間] 11時00分~11時45分
[開催方法] CACTUS TOKYO 2023AW 展示会場「COMMANDViS」(事前申込制:先着10名)
[住 所] 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-31-7 ビラ・グロリア202
※最寄:原宿駅竹下口から徒歩10分、北参道駅から徒歩10分
https://maps.app.goo.gl/ihNUNkqPVeHVyV3s8
[参加方法] 以下のフォームから必要情報を記入お願いします。
https://forms.gle/D9T1NstHyR2qbjqZA
CACTUS TOKYOについて
2022年10月に設立された株式会社CACTUS TOKYOは、LVMHグループからもアワードを受賞した、長期の耐久性 (※) を持ち、飲み水を使用せず雨水のみで育ったサボテンを原料としたサボテンレザー「Desserto」を使用し、信頼のおける高い縫製技術を持つ国内のレザー専門アトリエにて一点一点職人の手で製造している MADE IN JAPAN のヴィーガンレザーブランドです。製品別にカーボンフットプリントを算出し、化粧箱やラッピングについても環境に配慮した資材を使用。配送はカーボンオフセットによりCO2 の排出を実質ゼロとし、無理なく環境に配慮したブランディングのもとレザーアイテムの企画販売を行っております。(※:使用環境により前後します。)
株式会社CACTUS TOKYO 会社概要
事業内容: 植物由来のレザー製品の商品企画・販売
代表: 熊谷渓司
住所: 東京都世田谷区上北沢5-38-6-205
公式サイト: https://cactus-tokyo.com
お問合せ先: contact@cactus-tokyo.com