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千葉大生が京葉銀行職員向けのLGBTQ+研修で講師を務めました

国立大学法人千葉大学

千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクト

国立大学法人千葉大学の環境ISO学生委員会(以下、学生委員会)と株式会社京葉銀行(以下、京葉銀行)は、2017年度より協同でecoプロジェクトを実施しており、持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた取り組みを行っています。今回新たな取り組みとして、学生委員会のメンバーが講師となってLGBTQ+の理解促進を図る研修を、京葉銀行職員向けと学生委員向けに行いました。

企画の背景

2017年度から実施してきたecoプロジェクトでは、SDGsの達成に向けて、まずは「地域の環境負荷削減と環境意識向上に貢献したい」という想いで、企業や地域住民、学生などを含めた千葉県内の多くの方々を対象に、環境意識の啓発活動を実践してきました。2022年度には「環境」という枠を超えて、「人権」「防災」「健康」といったテーマに活動を広げていきました。その中で、「LGBTQ+」の理解促進に向けた企画を実践したいという学生の想いがあり、企画チームが発足しました。また、京葉銀行では2021年からLGBTに対応した住宅ローンの取り扱いを開始するなど、顧客の幅広いニーズに応えることで、誰もが自分らしく安心して生活できる社会の実現を後押ししていました。

※LGBTQ+とは?
L:レズビアン G:ゲイ B:バイセクシュアル T:トランスジェンダー Q:クエスチョニング +:性の多様性を表現

企画の概要

学生が講師となってLGBTQ+の理解を深めるための研修を行いました。企画チームの学生たちは、学内の専門家に話を聞いたり、さまざまな情報を調べたりして、研修内容を作成し、京葉銀行の人事部とも打ち合わせを重ね、研修に臨みました。

研修の様子
<京葉銀行職員向け研修>
主に今年度、課長代理、支店長代理に昇格した行員、各日程約30名、計約60名が受講しました。
日時: 2023年10月17日(火)13:00~14:00 
   2023年10月25日(水)13:00~14:00
会場: 京葉銀行千葉みなと本部2階 αガーデンホール
講師:1日あたり学生7名
内容:講義とグループワークショップ
1)LGBTQ+についての講義
様々な性とグラデーション、トランスジェンダーの方が心と身体の性別に違和を感じ始めた時期、LGBTQ+の子どもたちを取り巻くいじめ・自殺のリスク、子どもが抱える孤独、アウティングとカミングアウト、カミングアウトのメリットとリスク、親が注意すべきポイント、カミングアウト時の対応とNG発言など
2)グループワーク
LGBTQ+当事者に対するNG行動や発言について
グループワークの様子
3)企業に関わるLGBTQ+の講義
カミングアウト時の対応、メゾ領域(一対数人の関係)、カミングアウト後の対応、SOGI(ソジ)ハラとその具体例
4)当事者の体験談
幼少期の体験、違和感を感じた経験、受け入れられるようになったきっかけ、辛かったこと、親との関係、参加者へのメッセージ
5)企業の取り組み事例
銀行での取り組み、企業でできる取り組み、就職活動や顧客満足度向上への影響
6)グループワーク
京葉銀行で2021年からスタートした「LGBTに対応した住宅ローンの取り扱い」を、実際に当事者の顧客が問い合わせてきた場合の対応について

<学生委員会向け研修>
日時: 2023年10月10日(火)17:50~18:30 
会場: 千葉大学西千葉キャンパス内講義室
講師:学生9名
受講者:学部1~3年生 約110名
内容:講義とグループワークショップ

受講者の声(京葉銀行の職員)

「カミングアウトされたときのNG行動や言動を知ることができ、短い時間ながら非常に有意義な時間でした。」
「実体験を直接聞くことができてLGBTQ+の方をとても身近に感じることができました。今回、感じたことを自分の家庭内でも子どもへの教育に反映していきたいと思います。」

今後の予定

研修の内容を「基礎編」「中級編」などに分けて動画を作成します。今回の研修に出られなかった京葉銀行の職員や学生委員会の学生に見ていただくほか、「千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクト」の公式サイトに掲載して、より多くの方にご覧いただき、LGBTQ+について知っていただきたいと思っています。
また、職員のLGBTQ+への理解を深める研修をしてほしいという依頼があった企業に赴いて、同様の研修をすることも検討しています。このような研修の実施をご希望される企業・団体等がありましたらご連絡ください。

企画リーダーの声(法政経学部2年 松永茉莉)

10月25日に講師を担当した学生
同性婚やLGBT理解増進法に関する世論が盛んな今、無意識に自分の大切な人を傷つけないように、固定観念を無くし、必要な知識を持った上で議論に参加していただきたい、さらに仕事など実生活に役立てていただきたいと思い、京葉銀行の職員のみなさまと千葉大学環境ISO学生委員会の学生向けにこの研修を実施させていただきました。
最近までテレビでLGBTQ+を笑いの対象としていたことや、病気だと捉える医学的見地が存在していたことなど、我々は「無意識な差別が身近に存在する中で生きてきた」ということを理解しなければなりません。それに向き合っていく過程で、ジェンダー言説に限らず現代の諸問題に対して先入観を無くし、誰もが過ごしやすい環境や生き方を追求しようとする意識を世の中がお互いに持ち続けていけることを切に願っています。

「千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクト」について


千葉大学と京葉銀行は2012年に包括連携協定を結んでおり、千葉大学で環境活動を主体的に担っている環境ISO学生委員会と京葉銀行が協同で、2017年から「ecoプロジェクト~7色の虹を千葉から未来へ」を実施しています。本プロジェクトでは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、まずは「地域の環境負荷削減と環境意識向上に貢献したい」という想いで、京葉銀行の行員や取引先企業、地域住民、千葉大学の学生などを含めた千葉県内の多くの方々を対象に、環境意識の啓発活動を実践しています。
公式サイト  https://www.keiyobank.co.jp/ir/eco_project/
本年度のプロジェクトキックオフリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000726.000015177.html
昨年度のプロジェクト報告リリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000695.000015177.html

本件に関するお問い合わせ

千葉大学環境ISO学生委員会 iso-student@chiba-u.jp

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