株式会社そごう・西武
◆会期:2023年11月18日(土)~2024年1月10日(水) ※会期中無休
◆会場:そごう美術館 (そごう横浜店6階)
◆開館時間:午前10時~午後8時
*入館は閉館の30分前まで。
*12月31日(日)、1月1日(月・祝)は午後6時閉館。
*そごう横浜店の営業時間に準じ、変更になる場合がございます。
「いつまでも古くならないもの」
―それこそがむしろもっとも「新しい」ものだとはいえないでしょうか。
人生はスカートの長さではないのです。
扉絵原画『中原淳一ブラウス集』 1955年
(C) JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
【展覧会内容】
戦前から戦後にかけて「ほんとうの美しさ、豊かさ」を追求し、女性たちから圧倒的に支持された
中原淳一(1913-1983)の、生誕111年を記念し、「111年目の中原淳一展」と題した展覧会を
開催します。
ファッションデザイン、インテリアデザイン、雑誌編集、イラストレーションなどの領域を大きく
超え、中原はマルチクリエイターと呼ぶべき多彩な活躍を果たしました。
中原の手による『それいゆ』、『ひまわり』、『ジュニアそれいゆ』、『女の部屋』など雑誌の
仕事に焦点を当てながら、絵画、人形、洋服など、中原が仕事を通して表現したことの全貌を
ご紹介します。
111年目でも少しも色褪せることなく、なお輝き続けるその魅力をご堪能ください。
【会場構成】
●1章 「新しい」少女のためにー『少女の友』からはじまる淳一の歩み
戦前に発行されていた雑誌『少女の友』で中原淳一の挿絵画家としての活躍がはじまりました。
西洋的で、大きな瞳と細長い手足をもった中原淳一の「新しい少女」像は、現代のアイドルのように
熱狂的に支持されました。そのエッセンスは、後の少女漫画に大きな影響を与えていきます。
《女学生服装帖》(『少女の友』第32巻第9号原画)1939年
(C)️JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
「ファッションブック」(『少女の友』第30巻第8号付録)1937年
(C)️JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
●2章 「美しい暮らし」のためにー雑誌『それいゆ』
ファッション、美容からインテリア、手芸、文学、音楽、美術に至るまで―。
美の本質を追い求めた中原淳一の思いを雑誌『それいゆ』での仕事を中心に紹介します。
表紙画やスタイル画の美しさはもちろん、斬新なページレイアウトや鋭い視点のメッセージが、
今また新鮮に目を奪います。
表紙原画(『それいゆ』第39号6月号) 1956年
(C)️JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
《SOLEIL PATTERN》(『それいゆ』第25号口絵原画) 1953年
(C)️JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
《COLOUR andCOLOUR》(『女の部屋』第1号原画)1970年
(C)️JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
《パッチワークのフレアスカート》1955年
撮影:岡田昌紘ディレクション:Gottingham
(C)️JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
「子供は大人のおさがりばかりで楽しく暮らす」
(『それいゆ』第16号原画) 1951年
(C)️JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
●3章 平和の時代の少女のために
戦争によって少女時代を奪われた女性たちのため、中原淳一は1947年に雑誌『ひまわり』
を創刊します。「よき女性の人生は、よき少女時代を送った人に与えられるのではないか」
と情熱をもって 作られた雑誌が、 新しい時代の少女たちに夢を与えていきました。
「 ひまわり夏休み手帖」(『ひまわり』第4巻第8号付録) 1950年
(C)️JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
表紙原画(『ジュニアそれいゆ』第6号) 1955年
(C)️JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
《花の傳説カーネーション》(『ひまわり』第2巻第9号原画)1948年
(C)️JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
●4章 中原淳一の原点と人形制作
中原淳一は少年時代、絵と読書、そして人形作りに強い関心をもっていました。
10代のころに作られた詩画集や油絵、デビューのきっかけとなった人形作品など、
アーティスト・中原淳一の創作も紹介していきます。
人形 1967年 (C)️JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
中原淳一 JUNICHI NAKAHARA
(C)️JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
1913年香川県生まれ
1926年上京
1930年上野広小路の高級洋品店のデザイナーに抜擢される。
1932年創作人形の個展開催
1935年『少女の友』の表紙絵を描く。(以降1940年まで66回表紙絵を担当)
1939年ヒマワリ社の前身となる洋飾雑貨と洋裁の店「ヒマワリ」を開店。
1946年女性誌『それいゆ』を創刊
1947年月刊誌『ひまわり』を創刊
1954年『ジュニアそれいゆ』を創刊
1970年『女の部屋』を創刊
1975年『中原淳一画集』を刊行。
【入館料】
一般1,400(1,200)円、大学・高校生1,200(1,000)円、中学生以下無料
*( )内は、前売および以下をご提示の方の料金です。
[クラブ・オン/ミレニアムカード、クラブ・オン/ミレニアムアプリ]
*障がい者手帳各種をお持ちの方、およびご同伴者1名さまは無料にてご入館いただけます。
*前売券は、11月17日(金)まで、そごう美術館または公式オンラインチケット、セブンチケット、
ローソンチケット、イープラス、チケットぴあにてお取り扱いしております。
関連企画
◆クラシック・ヨコハマ2023 ミュージアムコンサート
横浜ゆかりの演奏家たちが中原淳一展にちなんだ曲などを演奏します。
日時:2023年12月9日(土)午後2時~午後2時45分
出演者: 横浜市民広間演奏会
金子都(バイオリン)、殿岡芽依(ファゴット)、鈴木南(クラリネット)、北村真紀子(ピアノ)
曲目:愛の讃歌ほか
場所:そごう美術館展示室内
参加費:無料※別途展覧会入館料が必要です。
*イベントの日時・内容等に変更が生じることがあります。
*参加方法など詳細は決まり次第、そごう美術館ホームページにてご案内いたします。