「TALKING CIRCLE KOBE2023」長田区で開催。オンライン開催の参加申込の締切迫る！

神戸新聞社

＃神戸のこれから　神戸市次期「総合基本計画」策定プロジェクト

　神戸新聞社では、株式会社AIKNDとともに神戸市から委託を受け、神戸市次期「総合計画」策定プロジェクトに取り組んでいます。

　神戸市が今後進むべき方向性を示す「総合基本計画」を30数年ぶりに刷新するにあたって、そのベースとなる“まちの基本理念”ともいうべき「基本構想」づくりに向け、市民が思いを自由に語り合うワークショップ「TALKING CIRCLE KOBE（トーキングサークルコウベ）2023」が11月18日、神戸市長田区の新長田合同庁舎一階の兵庫県立神戸生活創造センターで開かれました。

　８月から東灘区でスタートし、市内全9区10カ所で順次開催している「トーキングサークルコウベ2023」の長田区での模様をレポートします。

【長田区レポート】
　今回、長田区の会場に選ばれたのは、令和元年オープンの新長田合同庁舎の一階にある兵庫県立神戸生活創造センター。キッズスペース付きのフリースペースや、図書コーナー、スタジオ、キッチン、展示ギャラリーなどがあり、地域の交流拠点になっています。芸術の秋、「アートが日常となる下町へ」をキャッチコピーとした「下町芸術祭」の開催期間中で、会場の周辺20箇所で延べ24組のアーティストによるアートな雰囲気の中、トーキングサークルコウベが行われました。

　参加者は地元長田区に関わりのある「長田愛」がある学生から70代の方まで幅広い層の方にご参加いただけました。

　テーマは2つ。「神戸の今」と、「神戸のこれから」をそれぞれのグループに分かれて話をしました。「神戸らしいスポット」を語り合うグループでは、「学校」とあげる人がおり、「神戸独自の学校文化として、『床の油拭き』、上履きがなく『土足』、日直を『日番』と呼ぶ」などの意見が出たほか、「湊川公園」、「鉄人28号近くのベンチなどでの青空将棋の風景」、「ウルトラマンセブンと戦ったロボット怪獣が海に沈んでいるポートタワー&中突堤」などの意見が出ました。

　「30年後の神戸」のテーマでは、「丸五市場や商店街、下町、銭湯が残っていてほしい」などが変わらないこととして意見が多く出たほか、「30年後に変わったこと」では、「神戸本社の会社が増えて欲しい」や、「昭和の長屋文化を形を今の時代にあった『新しい長屋文化』に」、「樹木が大きく育つ街になってほしい」という意見がでました。

　参加者の渡辺優さんは、「買い物が三ノ宮で完結するというか、三ノ宮で欲しいものが無かったら諦めるくらいコンパクトで住みやすい神戸。生活圏がコンパクトでなんでも揃うけれど、その周辺にもいろんな魅力があるのが神戸のいいところ。地下鉄の沿線めぐりもしてみたいし、神戸の周辺の淡路島などの『島』もとてもいいと思う。島を活用することで他の都市と違う神戸ならではの多様性が生まれるのでは。」と話しました。