海と日本プロジェクト広報事務局
2024年2月29日(木) 場所:西条市庄内小学校体育館
一般社団法人日本昔ばなし協会と日本財団が取り組む「海ノ民話のまちプロジェクト」は、日本中に残された海にまつわる民話を発掘し、その民話のストーリーとその民話に込められた「想い」「警鐘」「教訓」を、親しみやすいアニメーションとして映像化する事業です。
この度、愛媛県西条市を舞台にした海ノ民話アニメーション「地蔵が浜」が完成したため、2月29日(木)に西条市立庄内小学校にて全校生徒を対象にアニメの上映会を実施しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で実施しています。
全校生徒64名対象に上映会を開催しました!
まずは、西条市立庄内小学校の全校生徒64名に完成したばかりの海ノ民話アニメーション「地蔵が浜」を上映しました。参加した児童たちは、上映が始まると目を輝かせながら画面に見入っていました。学校の郊外学習で学んだ実報寺や地元の海がアニメに登場したこともあり、地元にある民話にも親しみをもっていただけたようです。
その後、実報寺の穐月住職から、西条市に伝わる民話や実報寺の歴史について、クイズを交えながら講和を頂きました。また、今回は特別に実報寺に伝わる巻物「予州聖帝山実報寺来由記」を見せていただけることに。児童たちは、初めて見る巻物に皆釘付けでした。
続いて、海ノ民話のまちプロジェクト事務局の柴田英知さんから、「このお話は海に流れ着いたお地蔵さんを神社に祀ったという話だが、昔の人は海に流れ着いたものを異世界から来たものと捉え、祀っていたという”漂着物信仰”がある」ことなど、民話の解説を頂きました。その後、ビーチクリーンの藤原陽一郎さんから、海は時空や場所を超えていろいろなものを運び、私たちに様々な気付きをもたらしてくれる存在であることを学びました。実際に海に流れ着いた漂着物(ヤシの実、翡翠、数十年前のおかしのごみ等)の実物に触れながら、地元の海が広い世界と繋がっていることを学びました。
参加者の声
・「2年生の町探検で行った実報寺が出てきて、地元の神社を多くの人に知ってもらえて嬉しい」
・「自分の地域に、こんなお話があったことを初めて知りました」
・「流れ着いたお地蔵さんとお寺に連れて行ってあげるのはとても心が優しい行動だと思った」
・「この民話以外にも地元の民話や地元の歴史を知りたくなった」
今回の作品(海ノ民話アニメーション)の視聴URL
タイトル「地蔵が浜」
視聴URL https://uminominwa.jp/animation/64/
海ノ民話のまちプロジェクト
「海ノ民話のまちプロジェクト」は、海と深く関わりを持つ日本という国の「海との関わり」と「地域の誇り」を、子供たちに伝え語り継ぐプロジェクトです。日本中に残された海にまつわる「民話」「伝承」を選定し、
次の世代を担う子供たちから、さらに次の世代へと語り継ぐ機運醸成を図ります。この活動を多くの方に知っていただき、「海」との関わりを考える機会にしていただくために活動しています。
日本昔ばなし協会公式サイト https://www.nippon-mukashibanashi.or.jp/
公式HP https://uminominwa.jp/
Youtube https://www.youtube.com/channel/UCi0_5K6G1yYKYgBL9AFjeGQ
Twitter https://twitter.com/uminominwa
<団体概要>
団体名称:一般社団法人日本昔ばなし協会
URL:https://www.nippon-mukashibanashi.or.jp/
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/