京都精華大学
京都精華大学(京都市左京区、学長澤田昌人)では、芸術学部洋画専攻教員の生駒泰充の退任を記念して展覧会「生駒泰充展 – The Never Ending Story -」を開催いたします。
本展は芸術学部教員として37年間、芸術教育に携わってきた生駒泰充の退任を記念し、美術家としての45年以上の画業を振り返る展覧会です。会場では、油彩や卵テンペラ、アクリル絵具で描かれた100号から200号の大作を中心に紹介します。
メディア関係者の方へ:本展覧会は会場内での取材・撮影が可能です。取材を希望される場合は広報グループまでご連絡ください。また、広報用に作品画像をご用意しています。貸し出しを希望される方はお問い合わせください。
生駒泰充退任展
「生駒泰充展 – The Never Ending Story -」
会期:2024年4月19日(金)~4月27日(土)
開場時間:11:00~18:00
休場日:なし
料金:無料
会場:京都精華大学ギャラリーTerra-S
(京都市左京区岩倉木野町137)
撮影:花戸麻衣
生駒泰充|Yasumitsu IKOMA(京都精華大学芸術学部洋画専攻教員)
生駒泰充は1987年4月に、京都精華大学美術学部洋画専門分野専攻(現: 芸術学部洋画専攻)の教員として着任し、以来37年間の長きにわたり芸術教育に携わってきました。
生駒は「生命の循環」を主要なテーマに、人物や風景、動植物を寓話的に描いた絵画を制作、45年間にわたり美術団体二紀会にて発表を続けてきました。教鞭をとる傍ら、国内外のギャラリー等でも個展やグループ展を多数開催、精力的に活動を行っています。
中学生の時に観たレンブラント展に衝撃を受けて画家を志した生駒は、武蔵野美術大学の油絵コースに入学後、主に写実的な絵画を制作し、西洋の古典絵画技法を研究しました。大学院修了後にスペインの現代画家 Antonio Lopez Garcia、Eduardo Naranjo、Jose Hernandezらの存在を知り、彼らを生んだスペインという土壌を深く知りたいと考え、1985年にスペインに渡りました。復活祭の時期に旅行で訪れたGranadaの墓地に心惹かれ、その地に移住。ある日、墓地裏の崖に放置された人骨を写生した際、重なりあった骨の隙間から可憐な花が咲いているのを発見し感銘を受けました。その出来事が示唆したのは「生命あるものが死に、朽ちて土に還る。そして、その土は養分となって新しい生命を育み、それは繰り返されていく。世界は多様な生命から構成され、生命あるものもまた世界の諸要素から構成される。」という一つの真実でした。仏教の輪廻転生における「個」としての死はないという教えと重なる部分があります。実感を伴った「生命の循環」の気付きは、極めて重要な出来事であり、その後の創作活動の主要なテーマとなりました。
本展では、油彩や卵テンペラ、アクリル絵具で描かれた100号から200号の大作を中心に、生駒の美術家としての45年以上の画業を振り返り、現在まで続く制作の源泉と本質に迫ります。
《家族の肖像》2007年/キャンバスにアクリル/F200号
《水の扉》2001年/キャンバスにアクリル/200号M
京都精華大学 芸術学部洋画専攻
よく観察し、描くことで人間や社会への思索を深める
洋画専攻では、時代に流されない表現者を育てるため、「描くことの本質」を重視しています。対象をじっくり観察したり、絵具やイーゼルなどの道具を自分でつくったりしながら、描くことと真摯に向き合い、独自の視点をみがいていきます。授業では美術史なども学び、芸術表現の変遷や、過去の作家たちの技法やメッセージにも触れ、芸術への理解を総合的に深めていきます。4年間の学びでは「社会やものの本質を見きわめる観察力」「物事を深く掘り下げ、多面的にとらえる思考力」「自分の思いを他者に伝える表現力」を身につけます。
京都精華大学
京都精華大学は表現で世界を変える人を育てる大学です。 国際文化学部、メディア表現学部、芸術学部、デザイン学部、マンガ学部の5つの特色ある学部と大学院を有し、表現を通じて社会に貢献する人を育成しています。【名称】京都精華大学
【学長】澤田 昌人
【所在地】京都市左京区岩倉木野町137
【最寄り駅】
(1)京都市営地下鉄「国際会館」駅から スクールバスで約10分
(2)叡山電鉄「京都精華大前」駅から 徒歩すぐ
【URL】 https://www.kyoto-seika.ac.jp/
【Twitter】https://twitter.com/seika_sekai
【学部】国際文化学部・メディア表現学部・芸術学部・デザイン学部・マンガ学部
【大学院】芸術研究科・デザイン研究科・マンガ研究科・人文学研究科