アルカンターラ
メイド・イン・イタリーの最高品質を誇るマテリアルブランド「ALCANTARA(R)(アルカンターラ)」はミラノ・デザインウィーク期間中の4/15(月)~4/21(日)までの期間、「Triennale di Milano(ミラノ・トリエンナーレ)」と提携し、アート展「Generating Visions. Alcantara in the Arts(アルカンターラとアートによるビジョン)」を一般公開いたしました。
このアート展は、現代アートとパブリックプログラムのトリエンナーレキュレーターであるDamiano Gullì(ダミアーノ・グッリ氏)によるキュレーションにより、ALCANTARA(R)のアート作品をアーカイブ展示したもので、イタリアを始めとするさまざまな国と地域、世代、そして、異なる芸術的哲学を持つアーティストやたちと長年に渡ってアートやデザイン、現代劇の世界など、様々な分野に於いてALCANTARA(R)が足跡を残してきた軌跡を紹介するものとなりました。
アルカンターラ社は創業以来、ALCANTARA(R)の新しい表現方法や応用の可能性を探求するため、デザインのさまざまな分野から世界中のデザイナーやクリエイターと強い協力関係を積極的に築き、芸術分野におけるさまざまなプロジェクトを独自に行ってきました。
アート展「Generating Visions. Alcantara in the Arts(アルカンターラとアートによるビジョン)」では、Yuri Ancarani(ユーリ・アンカラーニ)、Alberto Biasi(アルベルト・ビアージ)、Zhang Chun Hong(チャン・チュンホン)、Qin Feng(チン・フォン)、Stephan Crasneanscki(ステファン・クラスニャンスキ)によって設立されたSoundwalk Collective(サウンドウォーク・コレクティブ)、Nanda Vigo(ナンダ・ヴィーゴ)、そしてLorenzo Vitturi(ロレンゾ・ヴィットゥーリ)との新しい対話により生み出された自然や風景、建築、音響、書道に関連した新たなビジョンやイメージの提案を行いました。
また、映像アーティストやファッションデザイナー、工業デザイナー、映画監督、建築家、ミュージシャンとの間で行われたすべてのコラボレーションが再び視聴できるアーカイブビデオも投影されました。
前衛的なアーティストとのオープンな対話や数多くのクリエーターたちとの国際的な協業を通じて、ALCANTARA(R)はモノづくりのプロセスに於いて「未来のマテリアル」と定義される様になり、単にアーティストによる自らのビジョンを解釈するための媒体としてだけでなく、作品自体を生み出すものとしての役割も果たしてきました。
また、Luca Masia(ルカ・マシア)によるキュレーションで編集された書籍「ALCANTARA The material of art」(スキラ・エディトーレ社発行)は、ミラノ・デザインウィークの期間中、ミラノ・トリエンナーレの書店で特別販売されました。
マテリアルとしてのALCANTARA(R)のとの関係に焦点を当てたアルベルト・ビアージ「Torsione Sovrapposta」(2019)では、観察者の視点がわずかに変化するだけで、現実の感覚が異化し、絶えず変化する錯覚を表現しました。
ユーリ・アンカラーニによる映像作品「The Future Landscape」(2012)では、アーティストによる分析的で詩的なアプローチにより、マテリアルのダイナミックな動きが生き生きとした感覚を示し、虹色の波に変化する様を表しました。
チン・フォンによる作品「Infinity of Temples」(2020)では、草書の動きの自発性が原初的なエネルギーを解放し、道家の哲学的原理である「無為」を表現しました。彼の墨画の背景には、東洋を象徴する茶と、西洋を象徴するコーヒーが使用され、文化の多様性とそれらを対話させようとする試みを示唆していました。
「フォール」(2020)は、チャン・チュンホンによる自然、人体、書法が一体化した作品で、女性の長い髪をイメージしたこの作品は、工筆画法で描かれ、中国絵画のリアリズム技法で細部の正確さを特徴としています。生命力、性的エネルギー、成長、美しさを想起させる彫刻的なインスタレーションとなっています。
ロレンツォ・ヴィットゥーリは、2017年の作品「The Garden Inside the Thread」において、様々な比率の変化を通じて、微視から巨視への移行を図りました。ALCANTARA(R)の製造過程の様々な段階の写真から派生した画像の一部を拡大し、さまざまな形状と虹色の彩色の彫刻へと変化、幻想的で夢のような庭を作り出しました。
サイエンスフィクションのイメージと建築デザインが融合し、建築家パオロ・ソレリの1960年代の計画からの図面を三次元的に再訪した作品「Arch/Arcology」(2018)では、ナンダ・ヴィーゴが、ソレリへのオリジナルなオマージュを提供し、同時に彼の未完成の作品の新しい再解釈を行っています。
Soundwalk Collectiveによる音響作品「Resonance」(2017)は、人工と自然の間の異質な邂逅と相互作用に基づいて作られています。ALCANTARA(R)とそれに関連する製造活動は、同社の工場での作業に日常的に付随する機械音や環境音を再加工することで、それら自体が存在していない状態でも呼び起こされる作品となりました。
アルカンターラ社について – www.alcantara.com
1972年に設立されたアルカンターラ社は、メイド・イン・イタリーの品質を誇る最高級マテリアルを提供しています。ALCANTARA(R)はアルカンターラ社(ALCANTARA S.p.A.)の登録商標であり、独自の技術により生み出された他に類のない優れた感覚、美しさ、機能性を兼ね備えた画期的マテリアルです。その汎用性の高さから、ファッション、アクセサリー、自動車、インテリアデザインおよび室内装飾、家電など、さまざまな分野の一流ブランドに選ばれています。これらの特性と、サステナビリティ(持続可能性)という観点からの絶え間ない取り組みにより、アルカンターラは現代のライフスタイルの真のアイコンとなっています。2009年、アルカンターラ社はカーボン・ニュートラル認証を取得しました。この目標は、生産活動から排出されるCO2を測定、削減、補償することで達成されています。この活動の進捗状況を報告するため、アルカンターラ社は、BDO認証を受けたサステナビリティ・レポートを毎年発行しており、その内容は当社ウェブサイト(https://sustainabilityreport.alcantara.com/ja/)でも参照いただけます。アルカンターラ社は本社をミラノに置き、生産拠点と研究開発施設はウンブリア州の中心であるネラ・モントロ(テルニ)にあります。