株式会社三陽商会
販売1号店は、「サンヨーG&Bアウトレット落合店」
三陽商会は、2024年3月末から実施している回収活動により集まった衣料品・雑貨製品から状態の良好なものを選定し仕上げを施した「三陽商会認定リユース品」の販売を、6月21日(金)より「サンヨーG&Bアウトレット落合店」にて開始いたします。
販売するリユース品は、回収した衣料品・雑貨製品を当社独自の基準を設けて丁寧に仕分け、クリーニング、仕上げ(アイロンがけ等)、検品等を実施することにより品質が保たれた「三陽商会認定リユース品」で、お客さまに安心して使用いただける商品を特別価格にて供給することを目指しています。また、当社が再販売しない回収品についても提携先を通じてリユース、リサイクル(繊維製品の素材/固形燃料等)し資源の循環を図ります。
なお、この度回収した衣料品・雑貨製品を再販するにあたり、当社のリユース事業のブランド名を「RE: SANYO(リ・サンヨー)」に決定し、「三陽商会認定リユース品」として販売における商品下げ札等に使用していきます。
当社は、リユース品販売については、3年目以降の拡大を視野に、当社ならではのリユース事業の確立を目指してまいります。
三陽商会のリユース事業「3つのポイント」
1. 独自基準を設けた丁寧な仕分け・・・「認定リユース品」として品質が保たれたものを販売
➋ 回収品を可能な限りリユースし、最後にリサイクルする仕組みの構築
3. 内製化による持続可能な低コスト運営
背景と経緯
~ マテリアリティ「サーキュラーエコノミーへの取り組み」と衣料回収活動 ~
ファッション産業は、資源やエネルギーの使用、ライフサイクルの短命化などの観点から環境負荷が大きい産業であるため、三陽商会では、当社が事業会社として存続していくためにサステナビリティと事業を両立させるビジネスモデルの確立が必要だと考えています。
その上で、三陽商会は、自社が取り組むべき重要課題として2023年3月に特定・公表した4つのマテリアリティのひとつ「サーキュラーエコノミーへの取り組み」において、有限な資源を効率的に活用し、持続可能なかたちで資源を循環利用する「資源循環型社会」の実現への貢献を目指しています。
このマテリアリティへの取り組みの一環として、当社は、2024年3月28日(木)よりリユースを前提とした衣料回収活動を開始し、当社が製造した衣料品・バッグなどの一部雑貨製品を直営店並びに対象百貨店内のブランド各売場にて回収。この度6月21日(金)より回収したリユース品の販売を開始いたします。
~ リユース市場拡大 ~
日本では物価が高騰する中でリユース品の需要が高まりを見せ、日本のリユース市場規模が年々拡大傾向にあることから、この市場環境の変化に対応することが必要と捉えたこともリユース事業の取り組みの背景の1つです。
リユース事業のブランド名 「RE: SANYO(リ・サンヨー)」について
当社は、当社の3R(リデュース・リユース・リサイクル)活動の総称を「SANYO RE: PROJECT(サンヨー・リ・プロジェクト)」とし、その一環として、リユースを前提とした衣料回収活動を2024年3月28日(木)より行っています。
この度、回収した衣料品・雑貨製品を再販するにあたり、当社のリユース事業のブランド名を「RE: SANYO(リ・サンヨー)」に決定し、「三陽商会認定リユース品」として販売における商品下げ札等に使用していきます。このブランド名は、リユース事業への従業員の関心や参加意識を高めることを目的に、社内公募により決定しました。
三陽商会 企業サイト:https://www.sanyo-shokai.co.jp/
衣料回収活動ページ:https://www.sanyo-shokai.co.jp/sustainability/environment/collect/
SANYO RE: PROJECTページ:https://www.sanyo-shokai.co.jp/sustainability/environment/collect/etwr/
衣料回収の進捗と再販までの流れ
~ 5/末までに約1万点を回収 ~
2024年3月28日(木)より開始した衣料回収活動においては、2024年8月末迄にEC・アウトレットを除くほぼ全売場で回収活動を実施することを目標に、年間の回収目標点数を5万点に設定しています。回収活動を開始した3月28日(木)から5月末日時点での回収実施売場数は583売場で、回収点数は1万点を超えています。
~ 回収から再販までの流れ ~
< 衣料回収~再販売 イメージ図 >
回収した衣料品・雑貨は、静脈物流を利用して倉庫に輸送し、倉庫内で自社の社員により仕分けを行います。当社がリユース可能なアイテムについては、提携先である株式会社ロン・リバイスの工場でクリーニング、仕上げ(アイロンがけ等)、検品を実施の上、倉庫に戻して出荷準備を行い、動脈物流を利用して輸送、当社直営店でありリユース品販売1号店の「サンヨーG&Bアウトレット落合店」で販売します。
~ 再販売しないものはリサイクル ~
当社が再販売しない回収品のうち、品質表示のダウン率が50%以上の羽毛製品は、羽毛のリサイクルを促進する一般社団法人Green Down Projectを通じて羽毛をリサイクルします。その他の回収品については、協業先である資源循環型ビジネスを展開する株式会社ECOMMITを通じてリユース、リサイクル(繊維製品の素材/固形燃料等) し資源の循環を図ります。
販売するリユース品について
~基準をクリアしたものを「三陽商会認定リユース品」として販売~
当社で販売するリユース品は、自社の仕分け~提携先のクリーニング等において独自の基準を設け、それらの基準をクリアした三陽商会の認定リユース品で、特別価格にて販売します。丁寧に仕分け、クリーニング、検品されたリユース品を販売することで、当社は、一貫してお客さまに対して安心・安全な品質の供給を目指します。
写真:「三陽商会認定リユース品」の一例 ※ 2024年6月21日時点での販売品
リユース品 販売1号店「サンヨーG&Bアウトレット落合店」店舗概要
リユース品販売1号店となる「サンヨーG&Bアウトレット落合店」は、国内にアウトレットモールが広がりを見せる前の今から40年前、在庫品の廃棄削減を目的に三陽商会のアウトレット1号店として1984年にオープンした店舗であり、この度の当社のリユース事業においても販売1号店となります。
■店舗名:「サンヨーG&Bアウトレット落合店」
■所在地:東京都新宿区上落合2-28-8 高山ビル本館1F
■営業時間:10:30~18:30 (不定休)
■リユース品販売開始日:2024年6月21日(金)
■面積:1階66平方メートル 、2階297平方メートル
※1階でリユース品を販売。2階では従来どおり当社アウトレット商品を販売しています
~ 「もったいないマート」を開催 ~
リユース品販売開始日の6月21日(金)~23日(日)の3日間には、「もったいないマート」を開催。織りキズや汚れ、ほつれ等の理由で通常販売不可となった当社製品の中からまだ着用出来る製品を社員が選び、特別価格で販売します。また、お客さまのご購入品およびお手持ちの衣料品・雑貨製品にローマ字等のお好みの文字が押せるモノグラムスタンプサービスも実施します。3R(リデュース・リユース・リサイクル)につながる「もったいないマート」の開催は、今後もG&Bアウトレット各店舗で定期開催を予定しています。
店装の特徴
リユース品を販売する「サンヨーG&Bアウトレット落合店」1階の店内什器には、施工会社がリースで使用していた製品を当社が買い取り、再利用します。リユース什器のうち、木材を使用した什器は間伐材が使用されたものです。そのほか、卵殻を原料に用いたトルソーや紙製ハンガー、再生素材のカーペット等を店装の一部に採用した、環境に配慮した店装です。
また、当社のリユース事業についての説明パネルの展示をはじめ、衣料回収ボックスの設置により、リユース事業や回収活動を訴求していきます。
今後の目標について
リユース品販売については、1号店となる「サンヨーG&Bアウトレット落合店」に続き、2024年度下期に新たに「サンヨーG&Bアウトレット」の2店舗で販売を開始することを計画しています。3年目以降の拡大を視野に、初年度~2年目はトライアル期間として様々な検証を重ねる予定です。
当社は、『ファッションを通じ、美しく豊かな生活文化を創造し、社会の発展に貢献します。』という経営理念のもと、長くご愛用いただける良質な製品づくりを基盤としています。当社のものづくりと、メンテナンスやアフターケアをおこなう長期着用推進の延長線上にあるものとして、当社ならではのリユース事業の確立を目指してまいります。
株式会社三陽商会 概要
『ファッションを通じ、美しく豊かな生活文化を創造し、社会の発展に貢献します。』という経営理念のもと、「いつの時代でも変わらぬ価値のあるものづくり」を目指して事業を推進している総合アパレルメーカーです。
本社所在地:東京都新宿区四谷本塩町6-14
設立年月日:1943年5月11日
代表者:代表取締役社長 大江 伸治
事業内容:紳士服・婦人服及び装飾品の製造販売
全国の百貨店、専門店、直営店での製品の販売
公式WEBサイト:https://www.sanyo-shokai.co.jp/
以 上