株式会社資生堂
他人のたるみは気になるのに、自分のたるみは気づかない!? 「同窓会の写真」や「友人の頬のたるみ」など、客観的に見て初めて「たるみ」に気づいて衝撃という回答も!
資生堂グループのハイプレステージブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」では、フェイスラインがエイジングサインの溜りどころであり、顔全体の印象を左右することに着目して、2018年7月に、30~50代の女性1,000名を対象とした「フェイスラインのケアに関する意識調査」を実施しました。
調査結果から、「他人のフェイスラインのたるみ」は気になるものの、 「自分のフェイスラインのたるみ」は客観的に見る機会があるまで気づきにくく、多くの女性が満足のいくケアを行えていないという実態が明らかになりました。
<調査概要>
■サンプル数 :1,000人
■調査対象 :30~50代の女性
■調査方法 :インターネット調査
■調査時期 :2018年7月
《フェイスラインのケア実態》
ポイント(1)
自分の「フェイスラインのたるみ」を気にしているのは、わずか20%
自分の3大肌悩みとして「フェイスラインのたるみ」をあげた人は20.5%。「シミ・そばかす」や「ほうれい線」などと比べて、「フェイスラインのたるみ」ケアは見過ごされている現状が明らかに。
ポイント(2)
自分は気にしていなくても他人はあなたの「フェイスラインのたるみ」に気づいている!?
久しぶりに会った友人など他人の肌を見たときに年齢を感じるポイントとして「フェイスラインのたるみ」をあげた人は44.4%。自分の3大肌悩みとして「フェイスラインのたるみ」をあげた人(20.5%)よりも2倍以上多い結果となり、自己認識と他者認識に大きなギャップが生じています。
ポイント(3)
フェイスラインのケアを行っている人でも、ほとんどの人が今のケアに満足していない!
フェイスラインのケアを行っていると答えた人のうち、効果的なフェイスラインのケアができていないと思うと答えた人は85.5%にのぼり、ケアをはじめている人でも、ほとんどの人が今のケアに満足していないという結果に。その理由は、第1位が「どのような対策が効くのかわからないから(61.5%)」、第2位が「効果が見えづらいから(44.0%)」でした。
《調査結果詳細》
見過ごされている「フェイスラインのたるみ」ケア
3大肌悩みに「フェイスラインのたるみ」をあげた人はわずか20%
現在気になる肌悩みとして、「フェイスラインのたるみ」と回答した人は20.5%で、8つの肌悩み中5位となり、シミ・そばかす(53.1%)や毛穴(38.4%)、ほうれい線(31.8%)、乾燥(27.6%)と比べ、低い結果となりました。
また、「フェイスラインのたるみ」のケア実態を尋ねたところ、「フェイスラインのたるみ」に対して特にケアを行っていない人の割合は59.9%と、ほとんどの人がケアを行っていないことがわかりました。「フェイスラインのたるみ」は意識している人も大変少なく、実際にケアを行っている人も少なくなっており、多くの人が見過ごしてしまっていることがわかります。
自分は気にしていなくても、他人には見られているのが「フェイスラインのたるみ」
他人の肌で年齢を感じるポイントとして「フェイスラインのたるみ」をあげた人は44%以上!
「自己認識」と「他者認識」で大きなギャップが
一方で、久しぶりにあった友人など、自分以外の女性の肌を見たとき、年齢を感じるポイントについて尋ねたところ、「フェイスラインのたるみ」と回答したのは44.4%で、ほうれい線(59.4%)に次いで第2位と同率2位の目元のシワ(44.4%)と同様に、多くの人が「他人のフェイスラインのたるみ」をみて、老けたと感じていることがわかりました。
「フェイスラインのたるみ」は、自身の肌悩みについて尋ねたときは第5位でしたが、他人の肌で年齢を感じるポイントとしては第2位となっており、 「他人のフェイスラインのたるみ」には気づく人が多い一方で、 「自分自身のフェイスラインのたるみ」には気づかない人が多く、自己認識と他者認識でギャップが大きいことが伺えます。
「フェイスラインのたるみ」は、客観的に見てはじめて気づく盲点!
顔の形状変化のシミュレーションを見ると、10年後深刻化しそうな肌悩みとして
「フェイスラインのたるみ」をあげる人が、1.7倍に増加
年齢による顔の形状変化を客観的に示したシミュレーション動画※を見る前後で、「フェイスラインのたるみ」に対する意識が、どう変化するかを調べたところ、視聴前に、10年後深刻化しそうな3大肌悩みとして「フェイスラインのたるみ」をあげた人は、わずか34.0%だったものの、 視聴後に 同じ質問で「フェイスラインのたるみ」 をあげた人は1.7倍の、57.9%となりました。「フェイスラインのたるみ」の深刻さは、多くの人にとって客観的なシミュレーションを見るまで気づかない盲点となっていたことがわかります。
また、自身の肌悩みについて「フェイスラインのたるみ」をあげた人に対し、「フェイスラインのたるみ」が気になったシーンをあげてもらったところ、「証明写真を撮ったとき」や「同窓会の写真を見たとき」といった回答が多くみられ、コメントからも、「フェイスラインのたるみ」は客観的に見てはじめて気づくケースが多いことが伺えます。
フェイスラインのケアをしている人でも現在のケアに満足していない人が85%以上
理由は「どのような対策が効くのかわからないから」が最も多いという結果に。
現在フェイスラインのケアを行っていると答えた人【n=401】に対して効果的なケアができていると思うかを尋ねたところ、効果的なケアができていないと回答した人は、85.5%という結果に。多くの女性が、現状のケアに満足していないことが伺えます。
効果的なケアができていないと感じる人【n=343】が答えたその理由については、第1位が「どのような対策が効くのかわからないから(61.5%)」、第2位が「効果が見えづらいから(44.0%)」と、フェイスラインのケアは何が正解なのかわからず悩んでいたり、目に見えた効果がなく不安に思っている人が多いことが浮き彫りになりました。
また、フェイスラインについてどのような対策があれば取り組んでみたいかを聞いたところ、効果が実感できる化粧品を使ったケアがあるのなら、ぜひ取り組みたいといったコメントが多く見受けられました。
■適切なケアで、フェイスラインのたるみの予防・改善に取り組もう
フェイスラインのたるみについて、株式会社資生堂ライフサイエンス研究センター江連智暢主任研究員は 「シミやしわなどに比べ、正面から鏡を見るだけではわかりづらいため、多くの人がフェイスラインのたるみの深刻さに気がついていません。フェイスラインは乱れることで顔の印象を大きく変え、顔を老けて見せたり、顔を大きく見せてしまうことがあるため、適切なケアが必要です。フェイスラインのたるみ(乱れ)は、エイジングによる真皮の衰えなどが原因で引き起こされることがわかっています。たるまない習慣として、自分にあった化粧品や、マッサージ、エクササイズなどの正しい方法を取り入れて、ぜひ積極的にフェイスラインのたるみの予防・改善に取り組んでいただきたいです」と話しています。
【ご参考】 自分では気がつかないフェイスラインのたるみ
株式会社資生堂 ライフサイエンス研究センター主任研究員 江連智暢
上の図は、同一人物の正面から見た顔と斜め45度から見た顔の写真です。正面から見る顔より、斜め45度から見る顔のほうが、加齢による肌のたるみによる影が目立つため、老けて見えることがわかります。しかし、多くの女性達が普段は正面からしか自分の顔を見ることがないので、普段見慣れている「自分目線」の正面顔と「他人目線」の斜め45度顔で、自分の年齢印象が異なることに気がついていません。40代の一般女性およそ40名に、正面から撮影した自分の顔写真と、斜め45度から撮影した自分の顔写真で見た目年齢を比較してもらった実験を行ったところ、斜め45度顔のほうが平均して10歳上に見えるという結果がわかりました。中には、正面から見たときの顔は20代と答えたのに、斜め45度顔は40代と答えた人も。日頃鏡で見ているだけでは、フェイスラインのたるみの深刻さに気づかず、ケアを怠ってしまう人も多いのです。
※『「他人目線」でたるみケア』(講談社)より一部抜粋
<江連智暢 プロフィール>
株式会社資生堂 ライフサイエンス研究センター主任研究員。1990年4月入社。入社以来一貫してアンチエイジング領域の研究開発に従事。皮膚科学研究を基点に体系的なアンチエイジング理論を生み出し、多くの主力製品を開発。化粧品業界のオリンピックと言われる国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)の世界大会で世界初の2大会連続で最優秀賞を獲得したほか、皮膚科学の国際学会、日本美容皮膚科学会、日本結合組織学会などの専門学会でも受賞。日本粧業会から功労賞を受賞。同社の研究開発の最先端で活動中。著書に『顔の老化メカニズム たるみとシワの仕組みを解明する』(日刊工業新聞社) 『「他人目線」でたるみケア』(講談社)がある。