株式会社ベルタ
妊娠・出産経験がある女性553名を対象に「妊活の経験」に関するアンケートを実施
株式会社ベルタ(本社:東京都港区)の運営する女性ライフステージブランドBELTAでは、妊娠・出産経験のある女性553名を対象に「妊活の経験」に関するアンケートを実施いたしました。アンケートを通して、妊活を始めてみて感じた後悔や、妊娠や不妊に関するヘルスリテラシーの現状が見えてきました。
最近では、妊活の経験について公表する芸能人が増え、ネットなどで妊活の体験談を目にする機会が増えてきました。
また、東京都は2020年より、妊娠・不妊・不育等に関するポータルサイト「東京都妊活課」を開設し、これから妊活を考える人や妊活をしている人に向けた情報発信を行っています。
一方で、女性のライフステージ変化期の悩みに寄り添うBELTAでは、妊活中の女性の「自分が不妊だとは思わなかった」「もっと早くに知りたかった」という声を耳にしています。
BELTAでは、こうした声を受けて、妊娠・出産経験のある女性553名を対象に、自身の妊活経験を振り返っていただくアンケートを実施しました。
アンケートを通して、妊活を始めてみて感じた後悔や、妊娠や不妊に関するヘルスリテラシーの現状が見えてきました。
妊活期間、想定とリアルでは大きなギャップあり?
まずは、実際にかかった妊活期間について聞いてみました。皆さんはどれくらいの期間で妊娠しているのでしょうか?
「妊活を始めてからどれくらいの期間で妊娠しましたか?」という質問に対して、『3か月以内(26.4%)』という回答が最も多く、次いで『1年以内(19.2%)』『半年以内(17.9%)』『2年以内(12.8%)』『1年半以内(12.1%)』『3年以内(8.0%)』『4年以内(3.6%)』と続きました。
約3~4に1人は3か月という期間で妊娠に至っている一方で、日本産婦人科学会が不妊と定義している「1年間避妊なしで妊娠しない状態」の人は36.5%おり、約2~3人に1人が不妊の状態であることがわかります。
では、実際に妊娠に至るまでの期間は想定より長かったのでしょうか?短かったのでしょうか?
「妊娠に至るまでは想定していたより時間がかかりましたか?」という質問に対し『はい』と答えた人は53.7%いました。
また「妊活を始めてからどれくらいの期間で妊娠すると想定していましたか?」という質問に対しては、『1年以内(37.6%)』という回答が最も多く、次いで『半年以内(32.9%)』『3か月以内(16.2%)』『1年半以内(6.2%)』『2年以内(5.6%)』『3年以内(1.5%)』と続きました。
妊活には想定よりも時間がかかっている人のほうが多く、想定と実際の妊活期間を平均値で見ると約6か月の差があることがわかりました。
不妊治療を受けている人の半数以上は体外受精・顕微授精で妊娠している
昨今、保険適用となり注目が集まった不妊治療ですが、実際に妊娠・出産をしている人で不妊治療を経験している人はどれくらいいるのでしょうか?妊活中の「クリニック活用」や「不妊治療」について聞いてみました。
「妊活中に妊娠を目的として病院やクリニックには行きましたか?」という質問に対し『はい(不妊治療を行っていた)』と回答した人は36.9%、『はい(検査のみ受診)』と回答した人は18.4%いました。
不妊治療を行っていた人へ、どの治療において妊娠・出産に至ったのかを聞いてみると『体外受精・顕微授精(57.9%)』と回答した人が最も多く、次いで『タイミング法(20.1%)』『人工授精(18.6%)』『治療経験はあるが妊娠・出産に至ったのは自然妊娠(3.4%)』と続きました。
昨今は、11人に1人は体外受精で生まれる※1と言われていますが、高度不妊治療は今では身近になってきているのかもしれません。
98.7%の人が妊活を始めてみて「初めて知った」ことがあると回答
アンケート結果から、妊活の期間について、想定と実際ではギャップがあることがわかりました。では、妊活を始めてみて「初めて知った」ことがある人はどれくらいいるのでしょうか?
「妊活を始めてみて、初めて知ったことはありますか?」という質問に対して『妊活を始めてみて、初めて知ったことはない』と回答した人はわずか1.3%のみでした。
妊活を始めるまでに知らなかったこととして『妊娠前から葉酸を摂取しておく必要があるということ(62.4%)』を選択肢た人が最も多い結果となりました。
その次に知らなかったこととして『自分の身体について(基礎体温変化、排卵時期など)(62.2%)』『妊娠しやすい時期について(厳密には知らなかった)(56.2%)』『AMH値という言葉やその意味(33.1%)』『不妊の定義について(24.4%)』『年齢とともに妊娠率が下がるということ(20.6%)』『男性の不妊があるということ(20.3%)』が続きました。
多くの人が、妊活を始めてみて知った情報や知識があったようです。
71.1%の人が妊活を始めてみて「後悔した」ことがあると回答
妊活を始めてみて新しく知ることがある、ということは同時に過去の知識不足や行動について「後悔」をする人もいるのかもしれません。
「妊活を始めてみて、後悔したことはありますか?」という質問に対して『特に、後悔したことはない』と回答した人は28.9%いました。
残り71.1%の人は、妊活を始めてみて後悔したことを選択していました。
妊活を始めてみて、後悔したこととして最も多かったのは『妊娠に関する知識をもっと早くから身につけておけば良かった(32.4%)』でした。
その他後悔したこととして『自分の身体の状態について早く知っておけば良かった(32.1%)』『もっと早くに病院を受診(検査・治療)しておけば良かった(30.5%)』『妊活を始める前から健康的な生活を送っていれば良かった(25.5%)』『妊活を始める時期を悩んで遅らせなければ良かった(19.2%)』『妊活の進め方や子供についての考え方を早くにパートナーと話していれば良かった(15.9%)』『パートナーにもう少し早く病院を受診してもらいたかった(6.7%)』『その他(1.1%)』が続きました。
過去の自分に伝えたいこと「妊娠・出産は奇跡」「今の自分を大切に」
アンケートでは、過去の自分やこれから妊活を始める人に伝えたいことを聞いてみました。
「過去の自分やこれから妊活を始める人に伝えたいことがあれば教えてください。」という質問に対して最も多かったことは『妊娠、出産は奇跡であるということ(27.1%)』でした。
その他伝えたいこととして『今の自分の身体を大切にしてほしい(26.2%)』『若くても不妊の可能性があるということ(20.8%)』『定期的に婦人科検診を受けてほしい(19.6%)』『男性も不妊の可能性があるということ(17.6%)』『妊活を始める前に不妊検査を受けてほしい(10.8%)』が続きました。
特に伝えたいことはない、と回答した人は0名でした。
実際に妊活をしてみて知ることや経験があるからこそ、それを伝えたいと思う人が多いのかもしれません。
アンケートでは、「過去の自分やこれから妊活を始める人に伝えたいこと」として多くのメッセージもいただきました。
「25歳で結婚しすぐに子供を産みたいと思っていましたが、私も夫も不妊の原因が見つかり、治療を行うことになりました。20代で不妊治療を行うとは全く思っていませんでしたが、夫とたくさん話し合い協力しあったことで、愛しい我が子に会うことができました!不妊治療は辛いことも多く、女性の負担が身体的に大きいなと感じることが多かったですが、夫の支えがあって向き合えたと思います。とにかく、パートナーとたくさん話し合って歩み寄ることが大切だと思います。」
「以前は欲しいと思えば比較的すぐに子供は出来ると、なぜかそう思っていた。けど実際に妊娠するまでの道のりは難しく、時間がかかれば歳を取ってしまい確率はどんどん低くなっていくという現実に直面した。早ければ良いという訳ではないが、早くからもっときちんと理解し準備してておくことは大事だと痛感した。」
「私は2回目の妊娠で出産をしました!学生の頃から子どもが欲しく、初めて妊娠した時はとっても嬉しかったですが、初期で稽留流産してしまいました。流産したときは、なんで私がって思って涙が止まらなかったです。当時の私は初期で流産するなんて考えてもみなかったので、初期流産は誰にでも起こる可能性があることをもっと知ってほしいです。」
「自分だけじゃなく、旦那さんにもしっかり考えや気持ちを伝えて、2人で進んでいけるといいと思います。1人だけで頑張ると孤独を感じて、だんだん辛くなってきます。」
その他寄せられたメッセージは全てBELTAのアンケートレポートページで公開しています。
https://belta.co.jp/questionnaire_report/
まとめ
アンケートを通して、妊活をする中で女性たちが感じていることやリアルな経験が明らかになりました。
・半数以上の女性が、想定より妊活に時間がかかったと感じている
・想定と実際の妊活期間では約半年間のギャップがある
・妊活中に妊娠を目的として病院に行ったことがある人は全体の55.3%
・不妊治療を受けていた人のうち体外受精・顕微授精で妊娠・出産に至った人は57.9%
・98.7%の人が妊活を初めてみて「初めて知った」ことがある
・妊活を始めてみて初めて知ったこととして最も多いのは「妊娠前からの葉酸摂取の必要性について」「自分の身体について」
・71.1%の人が妊活を始めてみて「後悔した」ことがある
・妊活を始めてみて後悔したこととして最も多いのは「妊娠に関する知識不足」「自分の身体についての理解」
ネット記事で芸能人の妊活体験談などを目にする機会は増えても、日常的に妊活や妊娠に関する知識や経験談に触れる機会は多くありません。
こうした中で、妊活や妊娠に関するヘルスリテラシーを高めることができず、当事者になってみて初めて知る・後悔する、という人がいるのかもしれません。
事前に「知り」「ケア」するプレコンセプションケア
最近では、将来の妊娠や出産に備えて自身の身体に向き合い、正しい知識をもとに適切なケアを行うプレコンセプションケアという新たなヘルスケアの考え方が出てきています。
しかし、プレコンセプションケアについて知っている、取り組めている人は多くないようです。今回のアンケートで、プレコンセプションケアという言葉や意味を知っている人は6.5%に留まり、ほとんどの人が知らなかったことがわかりました。
子どもを望む・望まないの選択肢は多様化してきています。また、若い人の中には、将来の選択肢については考えていない・わからないという人もいます。しかしプレコンセプションケアは、寿命が伸びて人生100年時代といわれている今、妊娠や出産に関係なく、自分らしく生きるために必要な考え方でもあります。
「将来後悔する人を減らしたい」BELTAの取り組むプレコンセプションケア
BELTAでは妊活中のお客様から寄せられる「後悔」の声に寄り添うと同時に、これから妊活を始める人が後悔しない世の中を作りたいという想いで、プレコンセプションケアの普及に向けた様々な活動を行っています。
■プレコンセプションケア・妊活の相談窓口
「プレコンセプションケア・妊活を始めたいけど何からすれば良いの?」「取り組んでいるけどこれで良いの?」皆さんのお悩みに専門家がお答えします。
不妊治療の現場で活躍する胚培養士、妊活のエキスパートである妊活マイスター、管理栄養士や助産師などの専門家が在籍しています。
BELTA専門家相談
https://belta.co.jp/expert/
■早期からの身体づくりに必要なサプリメントの販売
アンケートでも「妊娠前からの葉酸摂取の必要性」について知らなかった人が多くいました。葉酸は、ビタミンB郡の一種で妊娠前から食事以外の栄養補助食品などから400㎍(マイクログラム)摂取することで、胎児の特定の病気の発生リスクを低減させるといわれています。厚生労働省からも妊娠前からの葉酸摂取に関する通知が出されています。
BELTAでは、ベルタプレリズムという妊活やプレコンセプションケアに特化した、葉酸のサプリメントを販売しています。
妊活・プレコンセプションケアのための葉酸サプリ
https://belta.co.jp/goods/prerhythm/
その他も中高生に向けた性教育の実施や、外部団体と連携した葉酸摂取の啓蒙活動、女子大生に向けた性や健康に関する情報発信など、プレコンセプションケアの普及に向けて様々なステークホルダーに向けた取り組みを行っています。
BELTAのプレコンセプションケアの取り組み
https://belta.co.jp/preconceptioncare/
【会社概要】
会社名称 株式会社ベルタ
所在地 東京都港区北青山2-12-28青山ビル5階
代表者 代表取締役社長 武川克己
事業内容 ライフステージマーケティング事業
URL
【調査概要】
調査期間 2024年2月25日~5月29日
調査方法 オンライン調査・産婦人科でのアンケート調査
調査対象 20代~40代の妊婦・経産婦
調査人数 553名