一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)
一般社団法人全日本ピアノ指導者協会が主催するピティナ・ピアノコンペティション「特級」のセミファイナリストが決定。”コンクールの民主化”を目指した、オンラインで投票できる聴衆賞の投票もスタート。
一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(東京都豊島区、専務理事:福田成康)は、ピティナ・ピアノコンペティション特級のオンライン聴衆賞を今年も開催する。オンライン聴衆賞は、コンクールの民主化を目指し、審査員に限らずすべての視聴者が特級の評価に参加する機会を提供するもの。その賞金はクラウドファンディングの支援で募り、7/27には180万円のファーストゴールを達成した。
– ピティナ特級とは
ピティナ・ピアノコンペティションは、毎年全国から約3万人が参加する、世界最大級のピアノコンクール。その最高峰に位置する「特級」からは、角野隼斗、亀井聖矢、進藤実優、森本隼太、黒木雪音、古海行子といった、国際コンクールでも活躍する才能が輩出されている。「特級」は、国内コンクールでありながら国際コンクールに最も近い存在として、国際的な舞台で通用するピアニストを育成することを目指している。そのため、課題や日程の設計にも国際コンクールの準備を重視し、入賞者はその後の国際コンクールでも高い実績を誇っており、国際コンクールの登竜門とも称されている。
– 2024年度のセミファイナリストが決定
その登竜門に臨む若手ピアニストたちの挑戦が、今年も7月に始まった。2024年度の特級一次予選には、前年比126%となる130名のピアニストが挑戦。7月27日・28日の二次予選で24名から10名へ、そして7月29日(金)三次予選で全国大会にコマを進めるセミファイナリスト7名が選出された。
2024年度ピティナ特級セミファイナリスト7名
セミファイナルでは7名からファイナリスト4名を選出。音楽の殿堂・サントリーホールで開催されるファイナルでは、角田鋼亮・指揮、東京フィルハーモニー交響楽団とファイナリスト4名がピアノ協奏曲で共演し、角野隼斗らに続く次世代のピアニストが誕生する。
◆セミファイナリスト(かな/学歴/出身地)※セミファイナル演奏順
※プロフィール詳細:https://compe.piano.or.jp/event/tokkyu/result.html#maintxt
津野 絢音(つの・あやね/東京音楽大学3年/東京都目黒区)
山本 悠流(やまもと・ゆうり/東京藝術大学大学院 修士/神奈川県川崎市)
大山 桃暖(おおやま・もだん/大阪音楽大学1年/大阪府堺市)
塩崎 基央(しおざき・もとちか/東京音楽大学4年/群馬県)
金崎 瑞希(かねざき・みずき/東京音楽大学4年 福岡県北九州市)
大西 愛華(おおにし・あいか/東京音楽大学大学院 修士1年/岡山県岡山市)
南 杏佳(みなみ・きょうか/ボストン音楽院 修了/大阪府堺市)
– 多角的な聴き手からのアプローチ
「特級」は、審査による順位(グランプリ・銀・銅・入選)による本賞に加えて、演奏家を真に「演奏家」たらしめるものは聴衆からの評価である、という信念のもと、会場の聴衆による投票で決まる「聴衆賞」を、長年実施してきた。
一方、コロナ禍以降ピアノコンクールをライブ配信で視聴する聴衆が激増。「オンライン聴衆」の応援がより実態をもって奏者たちに届くようにと、ピティナは2021年からライブ配信視聴者の投票によって順位が決まる新たな「聴衆賞」を実施。クラウドファンディングで聴衆からこの褒賞金を集め、応援を形にして奏者に届ける仕組みを設けた。
出場者が受け取る賞金は下記の通り。賞金総額610万円が授与される。
審査員選出による褒賞
– グランプリ: 140万円
– 銀賞: 70万円
– 銅賞: 40万円
– 入選: 20万円
聴衆賞(会場選出)
– 第1位: 120万円
– 第2位: 60万円
– 第3位: 30万円
– 第4位: 15万円
オンライン聴衆賞
– 第1位: 50万円
– 第2位: 25万円
– 第3位: 15万円
– 第4位: 10万円
– 第5-7位: 5万円
– オンライン聴衆賞の投票について
特級二次予選からファイナルまでの期間を通じて、応援したいピアニストに毎日1票ずつ投票することができる。8月9日現在、4,300件を超えるの投票が集まっており、毎日応援コメント共に投票が続けられている。
演奏はもちろんのこと、インタビューや奏者それぞれの特級挑戦までのストーリーを踏まえて、応援したい二次予選進出ピアニストに1日1票ご投票可能。 最終日の特級ファイナルまでの投票総数が多い順に、クラウドファンディングの支援金から褒賞金を授与する。
※投票可能期間7/27 11:00~8/21 ファイナル演奏終了30分まで
※投票回数1日に1回。期間中は何度でも投票可能。
オンライン聴衆賞の賞金はクラウドファンディングの支援から授与される。現在第一目標を達成し、引き続き第二目標の380万円を目指して挑戦中。全国各地の皆様に、特級入賞者たちとのより充実した研鑽と交流の機会を提供するための支援を呼び掛けている。
◆「オンライン聴衆賞」投票:https://compe.piano.or.jp/event/tokkyu/vote.html#maintxt
◆クラウドファンディング:https://readyfor.jp/projects/ptna_tokkyu_2024
– 主催団体について
一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)は「音楽がつなげる豊かな人生」をビジョンに掲げ、ピアノコンクール以外にも様々なステージやセミナー、コンサート、生徒とピアノの先生の無料マッチングサービス、無料の音楽データベース制作などを展開しています。ピアノ教育の普及を通じて、音楽で培われる「人間力」を社会の力に還元していくことを志に活動している音楽教育団体です。
ピアノ指導者を中心とした17,000名の会員が所属。地域のピアノ指導者や楽器店が運営する全国600以上の事務局で様々な音楽イベントを展開し、地域の音楽教育・音楽文化振興を支えています。