ウェッジウッド/フィスカース ジャパン株式会社
WEST MEETS EAST – 英国王室御用達ブランド「ウェッジウッド」と日本の伝統工芸「輪島塗」がコラボレーション。西洋美と東洋美の組み合わせの妙で、思いがけない美しさが誕生しました。
アートディレクション=鈴木啓太、撮影=川上輝明(bean) 、スタイリング=曲田有子
WEST MEETS EAST -「ウェッジウッド」x「輪島塗」
https://www.wedgwood.jp/contents/west-meets-east
フィスカース ジャパン株式会社(所在地:東京都千代田区)が展開する英国王室御用達ブランド「ウェッジウッド」は、石川県輪島市の「輪島塗」とのスタイリングで互いの作品を引き立てる「WEST MEETS EAST」を企画しました。このウェッジウッドならではのCSV(Creating Shared Value)のアートディレクションは、能登半島地震後、現地の復興に心を砕くプロダクトデザイナー鈴木啓太氏によるものです。
265年にわたる歴史を持ち、クラフトマンシップを礎にする「ウェッジウッド」は、能登半島地震被災地の支援対象として伝統工芸に着目しました。そして、現地の方のお声を確認しつつ、「輪島塗」の美と技法をハイライトすることで、共感する方々の関心や購買を促し、それが職人の方々にとっての持続的な制作支援や生きがいに繋がる企画を立ち上げることとなりました。“食卓”や”クラフト“を軸にして繋がり、「輪島塗」に関心を寄せるためのきっかけ作りで、とても小さな試みではありますが、ウェッジウッドが被災された地域の一助となれることを願い、また、現地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
ウェッジウッド「フェニックス」× 輪島塗「菊描詰 卓上膳」
ウェッジウッド「ヘリア」× 輪島塗「六角猪口」「朱御膳」
ウェッジウッド「フォーチュン」× 輪島塗「職人盃」「丸盆 尺一 洗朱面切」
● 西洋美と東洋美の邂逅
令和6年能登半島地震で被災された地域のひとつに、世界に誇る日本の伝統工芸として広く知られる「輪島塗」を生み出してきた輪島市が含まれます。「輪島塗」は、1977年に文化財保護法に基づいて重要無形文化財に指定されている日本を代表する漆芸品ですが、現地では工房や道具を失い、継続制作に困窮されている職人の方々が多くいらっしゃる状況です。
英国ブランドの「ウェッジウッド」にとって日本は大切な国であり、また、クラフトマンシップを礎にしていることもあり、ウェッジウッドを組み合わせて、伝統工芸の美に着目する「WEST MEETS EAST」を企画いたしました。
アートディレクションは、金沢美術工芸大学製品デザイン学科客員教授の経歴から石川県との関わりが深く、復興支援活動に精力的なプロダクトデザイナー、鈴木啓太氏。クリエイティブは、フォトグラファーの川上輝明氏とスタイリストの曲田有子氏とともに練られました。「ウェッジウッド」「輪島塗」ともに伝統的な技法と独特の美しさが人気ですが、クリエイティブチームの“美しいものをより美しく魅せる手腕”により、まさに、西洋美と東洋美の邂逅による、思いがけないアートが出現しました。
ウェッジウッドのブランド統括本部長のSjoerd Leeflang(ショード・リーフラング)は、次のように語ります。「ウェッジウッドは日本との出会いを大切にしており、今年初めに発生した能登半島地震で被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、支援したいと願っています。私達は、創業者であるジョサイア・ウェッジウッドの精神を継承し、環境を大切にし、同時に、人々を大切にしたいと考えています。」
また、アートディレクションを務めた鈴木啓太氏は、次のように語ります。
「『EAST MEETS WEST』-このコラボレーションは、能登の空に飛来した不死鳥、フェニックスの旅。2024 年能登半島震災で大きな被害を受けた輪島塗と、英国が誇るウェッジウッドの感性が出会う瞬間、さまざまな物語が幕を開けるでしょう。英国と日本、自然と人、そして陶磁器と漆器。それらは場所や時を超えて響き合い、苦境のなかでも翼を広げ、旅を続けていきます。九谷焼をデザインのルーツにもつ「フォーチュン」、太陽を意味する「ヘリア」、そして飛翔する「フェニックス」。類まれなる職人技の融合が、美しい未来を紡ぐことを心から祈っています。」
● 「フェニックス」「ヘリア」そして「フォーチュン」
「輪島塗」の作品は、鈴木啓太氏が現地の方々と相談の上、セレクトされました。それらは、人間国宝の職人の方が手掛けた作品を含む、まさに輪島塗の真骨頂。息をのむ、緻密な技術と美しさが詰まっています。
一方、組み合わせたウェッジウッドのファイン ボーン チャイナ3柄には、被災された地域への
メッセージが込められました。フェニックス(Phoenix)は「不死鳥」がモチーフで、何度でも蘇ることを意味することから、一日も早い復興への願いが込められています。ヘリア(Helia)は太陽が語源で、夜明けを示唆し、「明けない夜はない」と寄り添います。和柄を想わせるフォーチュン(Fortune)は、実は、九谷焼に着想を得たシリーズがデザインのルーツです。ウェッジウッドのアーカイブに残る絵柄から生まれたコレクションで、どこか馴染みがあるデザインが、遠くない未来に光が届くようお祈りします。
フェニックスx輪島塗
ヘリアx輪島塗
フォーチュンx輪島塗
● 被災された方々に生きがいを
被災支援には様々な方法があります。テーブルウェアブランド「ウェッジウッド」の「WEST MEETS EAST」は、“食卓”や”クラフト“を軸に繋がった「輪島塗」にフォーカスしました。地元の自活復興のため、輪島市の重要な産業のひとつである「輪島塗」自体に興味を持っていただくためのきっかけ作りです。震災後、半年が過ぎますが、「忘れないこと」が大きな励ましになるそうです。
今回撮影された作品はひとつの組み合わせに過ぎませんし、今回の作品以外にも「輪島塗」工房が数多く点在します。目に留まった「輪島塗」の中で気に入った作品があれば、応援して、お求めください。それが、職人の方々にとっての持続的な制作支援や生きがいに繋がり、日本の伝統工芸「輪島塗」の将来も支えることができます。気に入った作品をお手元にし、同時に、気持ちが満たされる特別なお買い物となることでしょう。
https://www.wedgwood.jp/contents/west-meets-east
【「WEST MEETS EAST」:輪島塗】
作品は、鈴木啓太氏が現地の方々と相談の上、セレクトされました。それらは、人間国宝の職人の方が手掛けた作品を含む、まさに輪島塗の真骨頂。息をのむ、緻密な技術と美しさが詰まっています。
高洲堂
「日本が誇る伝統工芸 輪島塗」を世界へ。 伝統工芸はその土地の風土と暮らしの中で、伝統的な技法と匠の技をもって育まれ、人から人へと受け継がれてきた大切な財産です。
約700年の歴史を持つ石川県輪島市の輪島塗は、四季ある能登の風土を感じながら日本人が日本の素材を使い、 使いやすいように、強く美しく、代々受け継がれるものとして、作り手の技と研ぎ澄まされた心で作られる作品です。 人間国宝はじめ、世界で活躍する工芸作家、未来に花咲かせようとする若手作家まで、作品の紹介と共に、拘りぬいた素材と技術、作風や作家情報などを発信してまいります。
〒928-0008 石川県輪島市マリンタウン4番地63(仮事務所) TEL 0768(22)3777
https://kosyudo-japan.com/home/
(ご購入はお問い合わせに1点ずつ対応しています。万全な状況ではないため、ご希望品の入手に時間がかかる場合がございます。ご了承の上、ご寛容ください。)
伝統的な技法と匠の技をもって育まれてきた輪島塗
使用作品の作家 (敬称略)
小森 邦衞 (こもり くにえ 1945年生まれ)
石川県輪島市出身の日本の漆芸家。 2006年に重要無形文化財「髹漆」技術保持者に認定され、網代や曲輪等の素地技術に加え、漆本来の美しさを追求した作品を制作。 日展、伝統工芸展などの中央常連作家は100名を超え、1977年には、「輪島塗」技術保存会が、漆器産地初の団体指定重要無形文化財の指定を受け、氏は現在名誉顧問としてその高い技術を保存し、後世に伝えるべく、継承・発展に努力を重ねている。
箱瀬 淳一 (はこせ じゅんいち 1955年生まれ)
石川県輪島市出身の日本の漆芸家。 1975年、蒔絵氏田中 勝氏に師事。5年間の修行ののち、下地職人に再び弟子入り。塗と蒔絵を使いこなし、世界の有名ラグジュアリーブランドなどとのコラボレーションなど、輪島の漆芸作家として世界に日本の漆文化を伝達し発信する。日本の伝統文様や花鳥風月などをモチーフにした蒔絵など、卓越したセンスと技術で注目されている。
角 有伊 (かど ゆい 1968年生まれ)
石川県輪島市出身の日本の漆芸家。 父は漆芸家の「角偉三郎」。1986年四代目須田菁華の元で陶芸を学び、器の根底を探る修行を経て、 2003年、角漆工房に入る。 2005年偉三郎が他界後角工房の代表として偉三郎の遺志を受継ぎながらも、独自の漆の世界を作りあげようとしている。
小西 啓介 (こにし けいすけ 1939年生まれ)
1966年日展に初入選、以後21回入選を重ね、特選2回他審査員、理事等を歴任、日本漆芸界の重鎮として活躍されています。展覧会作品では、色漆をバックに沈金技術で蝶や草花を描き、宇宙から虫や草花など森羅万象を表現しています。
前古 孝人 (ぜんこ たかひと 1959年生まれ)
石川県輪島市出身の漆芸家。1978年輪島漆芸技術研修所入所。古今青峰氏、板谷光治氏の指導を受け、沈金の技術や図案を学ぶ。以後主に職人として研鑽を積み、沈金組合の会長も歴任し、古典柄から現代調の文様まで多岐にわたり制作している。
【「WEST MEETS EAST」:ウェッジウッド】
フェニックス:https://www.wedgwood.jp/whats_new/productsinfo/phoenix
ヘリア: https://www.wedgwood.jp/whats_new/productsinfo/helia
フォーチュン:https://www.wedgwood.jp/whats_new/productsinfo/fortune
【「WEST MEETS EAST」:クリエイティブチーム】(敬称略)
アートディレクション
鈴木 啓太(Product Design Center)
https://productdesigncenter.jp/
プロダクトデザイナー、クリエイティブディレクター。古美術収集家の祖父の影響で、幼少より人が織りなす文化や歴史に興味を持つ。森林活用から都市環境、伝統工芸から3Dプリンティングなどのアディティブ・マニュファクチャリングまで幅広い分野に精通し、美意識と機能性を融合させたデザインで、国内外でプロジェクトを手掛ける。
フォトグラファー
川上 輝明 (bean)
熊本県生まれ。国内制作会社勤務を経て1998年に独立。築地にて<有限会社bean>を設立。2019年文京区春日に移転。現在は料理・インテリア・旅分野を中心に活動中。
スタイリスト
曲田 有子
クニエダヤスエ氏に師事。アシスタントを経て1992年独立。
テーブルコーディネイト、フード、インテリアなどのスタイリングを中心に、ホテルなど器の提案、書籍や雑誌、広告での撮影、短期大学での講師など、幅広く活躍。
【ウェッジウッドについて】
「ウェッジウッド」は、ジョサイア・ウェッジウッドによって1759年に創設されました。創業者のジョサイアは素晴らしい陶工であるとともに、博愛主義やマーケティングの先駆者でもありました。265年の伝統を持つウェッジウッドは、真のイギリス文化のアイコンであり、イギリスの企業家精神とクラフトマンシップの証になっています。デザイン、品質、革新の主義に基づいて設立された「ウェッジウッド」は、最高品質のファイン ボーン チャイナ製のテーブルウェア、ブランドを象徴するジャスパーや、美しい装飾品などを生み出しています。創業者ジョサイアの精神は連綿と「ウェッジウッド」に受け継がれ、現代も人々の生活を豊かにする瞬間を生み出し続けています。
https://www.wedgwood.jp/
【フィスカースについて】
Fiskars -“ Making the everyday extraordinary ”
フィスカース “ 毎日をこの上ない特別な日にする ”
フィスカース社は、Fiskars、Wedgwood、Waterford、Iittala、Gerberなど、世界的に認められているブランドを傘下に持ち、世界中の消費者のなにげない暮らしの一瞬一瞬が豊かになるような、そしてExtraordinary特別な輝きに包まれるような価値を提供していきたいと考えています。これらの象徴的なライフスタイルブランドをひとつのファミリーとして創造し、永続的に“クオリティー・オブ・ライフ(生活の質)”を高めることを使命としています。
詳細は、 https://www.fiskarsgroup.com/ をご覧ください。(本社の英語サイト)