株式会社WELL BE INDUSTRY
医療従事者から主婦まで、これからの時代に必要な健康づくりを網羅的に解説したヘルスケアの完全版
株式会社WELL BE INDUSTRY(本社:渋谷区、代表取締役:花高凌)は、初の著書となる「未病革命 新時代の健康づくり(セルバ出版)」を発売しました。2018年から6年間にわたって未病ヘルスケア領域の事業を運営してきた筆者のノウハウと知識を一冊にまとめた初の著書となります。
販売について
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書籍概要
「未病」とは、病気になる前の段階で、健康と病気の中間の状態を指します。本書では、まだ世の中で正しく理解されていない未病という概念について解説し、そこからその重要性について考察していきます。第1章では、未病についての基本的な考え方について、第2章から第4章までは、健康づくりに必要な要素について網羅的に解説しております。健康を考えるときには、広い視野で様々な領域に関する知識が必要になるからです。第5章以降は、いかにして健康の価値を伝えて、社会実装していくのかについて考察をしております。
目次
はじめに
第1章: 未病ってなんだろう
1. 未病とは
・あなたはすでに未病の状態?
・日本の超高齢化社会問題と未病
・健康無関心層へのアプローチ
・国民皆保険の弊害
・日本の健康教育の実態
・医療と未病は領域が違う
2. 生活習慣は、生き方そのもの
・生活習慣ってそもそもなに?
・優先的に改善すべき生活習慣
・生活習慣も遺伝する
・エピジェネティクスな遺伝と生活習慣
3. 自覚症状から未病を数値化するWELL BE CHECK
・あなたは健康ですか?
・自覚症状こそが未病数値化の鍵
・自覚症状の組合せで未病を数値化「WELL BE CHECK」
・未病と医療の橋渡し
・生活習慣の課題をまずAIに相談
・未病から健康に向かうための4つのステップ
第2章: 栄養と未病の関係性
1. 分子レベルで細胞を理解する
・あなたの細胞は栄養でできている
・細胞は美しい超精密機械である
2. 栄養摂取の前にすべきこと
・まずはカラダに悪いものをいれないこと
・避けるべき食品添加物
・できる範囲でグルテンフリー
・牛乳は嗜好品
・一定の糖質制限は必要・活性酸素は万病の元
・遺伝子組み換え作物の真実
・なんとなく怖いは、真実ではない
・安全と安心は違う
3. 分子レベルで栄養を理解する
・分子栄養学とカロリー栄養学
・満たすべきベースの栄養素
・とにかくまずはタンパク質
・プロテインドリンクは必要
・タンパク質のリサイクル、オートファジー
・呼吸とビタミンB群の関係
・ビタミンB群の摂取方法
・ビタミンCは現代人に絶対不可欠
・とにかく油はオメガ3脂肪酸
・そのほかの栄養素の考え方
4.サプリメントか、食材か
・サプリメントへの偏見は捨てよう
・サプリメントの品質
・天然成分だからいいわけではない
・摂れば吸収されているわけではない
第3章: マインドと未病の関係性
1. 生きる目的があっての健康
・マインドは生活習慣の土台
・マインドは環境から作られる
・人間的健康の重要性
・健康になろうとすることに価値がある
・ウェルビーイングとは
2. マインドフルネスの可能性
・起源と背
・ストレスへの対処がうまくなる
・仕事のパフォーマンス向上
・具体的な実践方法
3. 感情と栄養の関係
・感情は神経伝達物質のバランス
・神経伝達物質の原材料はタンパク質
・ストレスと体内炎症
・愛情ホルモンのオキシトシン
4. コーチングの可能性
・コーチングってなに?
・ティーチングとコーチングの違い
・日本人は悩みを相談しない
・コーチングはこれからの時代に必要不可欠
5.思考の力で細胞が変わる
・脳はこの瞬間に生まれ変わっている
・思考が変われば脳波が変わる
1. デルタ波
2. シータ波
3. アルファ波
4. ベータ波
5. ガンマ波
・感情は周りの環境に同期する
・ネガティブな思考は体にも影響する
・安定した幸福感は遺伝子の発現も変える
・引き寄せの法則をサイエンスで考える
・ネガティブ思考を乗り越えるためのアプローチ
第4章: 未病に関わる様々な生活習慣
1. 睡眠と未病
・日本は睡眠不足大国
・睡眠の重要性
・睡眠と栄養
・睡眠と自律神経
2. 運動と未病
・日本人の運動習慣の実態
・筋トレは健康づくりに不可欠
・筋肉には亜鉛が必須
・運動不足とビタミンD不足
・運動習慣は上位の生活習慣
3. 腸内環境と未病
・栄養吸収と免疫機能に必須
・腸内細菌は人類の縮図
・腸内細菌バランスは3歳までで決まる
・腸内環境改善は畑作業と同じ
・プロバイオティクスとプレバイオティクス
・リーキーガット症候群の危険性
4. フェムケア(女性の健康)と未病
・なぜフェムケア?
・生理痛やPMSも生活習慣病の1つ
・PMSに関わる栄養素
・妊娠するということの意味
・6割の夫婦が抱えるセックスレス
・女性が健康になれば男性も健康になる
5. 量子力学と未病
・なぜ量子力学?
・重ね合わせの原理と未病の共通点
・健康を考えることは観測すること
・健康意識も、もつれる
・量子レベルで健康を考えること
第5章: なぜ健康の価値が伝わらないのか?
1. 健康はギフト
・家族を守るということ
・愛を伝えるのと同じ
・未来から現在地を見る
・まずは自分が健康で幸せになること
2. ヘルスプロモーションの考え方
・ヘルスプロモーションの歴史
・行動変容ステージに合わせて言葉を選ぶ
1. 無関心期
2. 関心期
3. 準備期
4. 実行期
5. 維持期
・主観的健康と客観的健康の乖離
・相手の本音を探り当てる方法
3. アドバイスではなく寄り添い
・アドバイスはしないこと
・寄り添うことの価値
・段階的に変えていく
・置き換えからはじめる
第6章: 未病の未来を考える
1. 広がるPHR構想
・PHR(パーソナルヘルスレコード)とは
1.基本的な身体情報
2.医療履歴
3.検査結果
4.アレルギーや既往症
5.薬物情報
・医療と未病はPHRの性質が違う
・RWD(リアルワールドデータ)とは
・PHRとRWDで未病と医療が繋がる
2. 健康日本21から見える未来の健康づくり
・健康日本21とは
・第3次での新たな5つの視点
1.女性の健康を明記
2.自然に健康になれる環境づくり
3.他計画や施策との連携も含む目標設定
4.アクションプランの提示
5.個人の健康情報の見える化・利活用について記載を具体化
・日本は世界のロールモデルになる
・自然に健康になれる環境づくりが鍵
・スマートライフプロジェクト
・第3次で描く未来の生活
・健康は究極のステータス
3. 地域で創る未病
・健康増進法が目指す地域の健康
・地域で広がる健康格差
・ソーシャルキャピタルの重要性
・地域における政策の現状
・予算獲得はゴール設定が鍵
・まずは住民の生活習慣を分析せよ
・健康無関心層に本気で向き合う
・健康無関心を動かすFeel Healthプロジェクト
4. 健康経営と未病
・健康経営とは
・プレゼンティズムとアブセンティズム
・健康経営の課題
・ストレスチェックと産業医の形骸化
・未病段階から不調を見抜くこと
・まずトップが宣言をすること
・ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチ
・健康無関心に切り込む鍵となる
5. チーム未病で共創する未病革命
・競争から共創へ
・未病栄養コンサルタントでつくるチーム未病
・オールインワンで健康づくりが学べる「健康第1学校」
・チーム未病で作るヘルシーなおやつ「Feel Healthチップス」
・未病エコシステムをつくる
・チーム未病で未病革命を起こす
おわりに
筆者の想い
筆者 株式会社WELL BE INDUSTRY 代表取締役CEO 花高凌
「健康の価値ってなんですか?」これまで私はたくさんの方にカウンセリングしてきましたが、この質問にきちんと答えられる人はほとんどいません。多くの場合、人は何かを失って初めてその真の価値に気づくものです。健康もそのひとつであり、失った時に初めてその大切さを痛感するのです。
「健康はすべてではないが、健康を失うとすべてを失う。」という言葉があります。人間関係や仕事、お金など、これまで大切にしてきたものも、実は健康がなければなんの意味もなさないのです。
2015年の5月、私の母は乳がんからの全身転移でこの世を去りました。私はこの経験を忘れません。勉強熱心だった母はまさに死にものぐるいで、がんや栄養学、免疫学や酵素学の勉強をしていました。様々な代替治療に挑戦し、お金も時間も費やしていました。それでも、母の病状は徐々に進行し、最後にはあれほど拒んでいた抗がん剤をいよいよ投与することになりました。すると、母はみるみる衰弱し、最後には生きる希望を失い『早く死にたい』というようになりました。家族としてはこれほど悔しいことはありません。私はただただ横で見守ることしかできず、無力感を痛感しました。
『健康になるチャンスがお金や運に左右されてはいけない』
『健康に関する本当の情報を平等に得ることのできる社会を作りたい』
そんな想いを強く感じました。そして、悔しい想いをする人を一人でも減らしていくことが母への叶わなかった親孝行になると信じています。そこで、私はもう一度立ち返りました。
『人はなぜ病気になるのだろう?』
その答えは、目の前にありました。毎日の小さな習慣の積み重ね、生活習慣です。自分が病気になると感じながら生活している人はいません。誰もが病気だと診断されて初めて危機意識を持つものです。病気になってからではなく、病気になる前の「未病」の段階から行動を変え、そして習慣をつくっていくことで未来が変わるのです。
本書は、ご自身や家族の健康管理を目的にした方も、健康づくりを支援しているプロフェッショナルの方も、また国や行政で健康増進について取り組んでいる方も気づきが得られる内容として構成しております。みなさんの興味のある章から読み進めていただいて結構です。
本書が、読者のみなさんの何かの気づきになり、人生を変える小さなきっかけになれば、これ以上嬉しいことはありません。さて、一緒に「健康の価値」について考えてみましょう。
書籍情報
1980円(税込)
出版社 : セルバ出版 (2024/7/8)
発売日 : 2024/7/8
言語 : 日本語
単行本 : 232ページ
筆者プロフィール
株式会社WELL BE INDUSTRY
代表取締役CEO
花高凌1992年京都出身、大学院では微生物の遺伝子工学の研究を行うが、病気の原因の多くは後天的な生活習慣に起因することを知り、病気の治療よりも病気にならないための世の中の仕組みづくりに興味を持つ。2018年に日本に新たな健康づくりの仕組みをつくるために創業。分子生物学、分子栄養学をベースとした本質的な健康づくりの人材教育を行い、2024年4月時点で230名を超える専門家チームを作り上げた。ひとづくり、ものづくり、仕組みづくりから未病産業の創造を目指す。
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