東京ガス株式会社
2024年10月5日(土) ~12月25日(水)
ガスミュージアムは、2024年10月5日(土) から12月25日(水)まで、「~明治のガス燈から現代の輝き~銀座クロニクル」を開催します。
文明開化を象徴する文物が見られた銀座の街。煉瓦街に沿って整備されたガス街灯が並ぶ風景が誕生し、本年12月18日で150年を迎えます。
展示では、明治時代の銀座の街並みを描いた錦絵と、現在の風景写真を対比して、150年以上にわたる街の変化を紹介します。
【開催概要】
■ 会期:2024年10月5日(土) ~12月25日(水)
■ 休館日:月曜日 (月曜日が祝日および振替休日の場合は翌日が休館)
■ 開館時間:午前10時~午後5時
■ 会場:ガスミュージアム ガス灯館2階 ギャラリー
■ 入場:無料
■ ホームページ:https://www.gasmuseum.jp/
【展示内容】
明治7年(1874)12月18日、銀座煉瓦街で初めてガス燈が灯りました。この歴史的な出来事から、東京でのガス事業が150年を迎えます。銀座は、文明開化の象徴として、文化と繁華が交差する場所であり、ガス燈が東京の街に輝きをもたらしました。
遡ること明治5年(1872)、後に「銀座大火」と呼ばれる大火災が銀座を襲い、一帯を焼き尽くしました。しかしこれが新しい銀座が誕生する契機となりました。この地は当時の鉄道の起点であり、明治東京の表玄関である新橋に近いため、政府はこの地を煉瓦造りの西洋風の不燃都市として復興することを決定しました。
明治5年(1872) 8月より、京橋側から大通りに沿って煉瓦造りの漆喰仕上げの建物の建設が始まり、通りは車道と歩道が分離され、街路樹も整備されました。そして明治7年(1874)12月18日にガス街灯が設置されたことで、銀座煉瓦街の街並みが整いました。
この西洋風の都市風景は、工事が進むにつれて計画が見直され、明治10年(1877)には街全体が完成しました。当初は払い下げ価格が高く、空きスペースも多く見られましたが、やがて新聞各社の建物や時計、輸入品を扱う商店、開化文物を製造販売する店舗が次々と並び、銀座は情報や文化の発信地として、文明開化のショーウィンドウとなりました。関東大震災や戦争の被害を乗り越えた銀座は、現在でも日本を代表する繁華街として、国内外の多くの人々を魅了し続けています。
「銀座クロニクル」展では、“明治のガス燈から現代の輝き”をテーマに、明治時代の銀座の様子を描いた錦絵と現在の風景を対比して紹介します。ぜひこの機会に、銀座の魅力と東京の進化を堪能してください。
【主な展示作品】
「京橋から銀座1~2丁目」
第一大区従京橋新橋迄煉瓦石造商家蕃昌貴賤薮澤盛景 歌川国輝(二代) 明治6年(1873)
現在の京橋から銀座1~2丁目の風景
「銀座3丁目附近」
銀座商店夜景 井上安治 明治15年(1882)
現在の銀座3丁目附近の風景
「銀座4丁目附近」
東京名所之内 銀座通煉瓦造鉄道馬車往復図 歌川広重(三代) 明治15年(1882)
現在の銀座4丁目交差点附近の風景
「銀座5丁目附近」
東京名所図会 銀座通 歌川広重(三代) 明治18年(1885)
現在の銀座5丁目附近の風景
「銀座8丁目~新橋」
東京名所 銀座新橋之図 巨泉 明治31年(1898)
現在の銀座8丁目~新橋の風景
「新橋ステーション」
新橋ステーション 小林清親 明治14年(1881)
現在の復元された新橋ステーションの風景
「東京のガス事業の始まり」
東京名勝図会 金杉橋より芝浦の鉄道 歌川広重(三代) 年不詳
東京瓦斯燈市街埋簡図絵 明治7年(1874)
「ガスミュージアム」について
「ガスミュージアム」は、日本の都市ガス事業に関する貴重な資料を展示・収蔵するために昭和42年(1967)に東京・小平市に開設され、50年以上に渡りこの地で展示活動をおこなっています。
二棟の赤レンガの展示棟は、明治42年(1909)に建てられた東京ガス本郷出張所を移設復元した「ガス灯館」と、明治45年(1912)に建てられた東京ガス千住工場計量器室を移設復元した「くらし館」から構成されております。
日本のガス事業の起源を展示・紹介する「ガス灯館」1階展示では、鹿鳴館で使用されたガス灯をはじめ、さまざまなデザインのガス灯がご覧頂けます。2階にはテーマに沿って定期的に企画展を開催する「ギャラリー」があります。
「くらし館」1階には、明治37年(1904)に発行されたガス器具カタログに掲載されている器具を展示した「瓦斯(がす)器具(きぐ)立体(りったい)型録(かたろく)」、150年にわたるガス事業の歩みを紹介した「ガスとくらしのヒストリー」、日本の都市ガス事業を育てた渋沢栄一の足跡を紹介する「渋沢栄一ギャラリー」などのコーナーがあります。また2階では石炭からはじまったガス製造の歩みを、工場の模型や映像、パネルで紹介しています。このほか明治時代に実際に使われていたガス管をはじめ、ガスメーターやガス栓など、都市ガスの供給防災の変遷についても紹介しています。
二棟のレンガ造りの展示棟に囲まれた中庭には、東京を中心に国内外で当時使われた灯柱を使用し、再現したガス灯が灯る様子をご覧頂くこともできます。
あかりから熱源へと150年に渡り、くらしとともに歩んできた都市ガスの歴史をご覧下さい。
アクセス
西武バス
・西武新宿線 花小金井駅北口「花小金井駅入口」バス停より
[武21]錦城高校前経由…東久留米駅西口行き
・JR中央線 武蔵小金井駅北口より
[武21]錦城高校前経由…東久留米駅西口行き
・西武池袋線 東久留米駅西口より
[武21]錦城高校前経由…武蔵小金井駅行き
「ガスミュージアム入口」バス停下車徒歩約3分
西武新宿線 小平駅より徒歩約20分(2km)
新青梅街道 滝山南交差点角
※駐車場無料
〒187-0001 東京都小平市大沼町4-31-25
文化庁「食文化ミュージアム」に認定されています
ガスミュージアムは、文化庁による日本の多様な食文化の継承・振興のための取り組み「食文化ミュージアム」の『食の体験・情報発信施設』として認定されています。
食文ミュージアムのホームページでは、『ガスかまどからダイニングキッチンへ日本人の食と調理の変遷、進化がわかる日本人の食生活と炎のエネルギー』というキャッチコピーで紹介されています。
日本人の食生活に不可欠な炊飯を進化させた、国産ガス機器の先駈けである『ガスかまど』が目印となっています。
4升炊きガスかまど
■日本人の食生活と炎のエネルギー
明治時代、新しい調理の熱源として利用が始まったガスの炎。
ガスミュージアムには、現在に至るまで私たちの食生活と共にどのように進化してきたのかを示す、様々な時代のガス器具の実物や写真、版画などの印刷物史料を展示しています。
日本人の食生活に不可欠な炊飯を進化させた国産ガス機器の先駈けである「ガスかまど」をはじめ、昭和モダンを醸し出す昭和初期の逸品「四面式ガストースター」や「ガスコーヒーメーカー」、「ガス卵ゆで器」などの調理器具の実物を展示しています。
また、戦前からのガス調理レシピを収蔵するなど、日本の食と調理の文化とガスエネルギーの歩みがわかる施設であることが、今回の認定で改めて注目されています。
◇食文化ミュージアム
https://foodculture2021.go.jp/foodculturemuseum/
◇食文化ミュージアム 食の体験・情報発信施設
https://www.foodculture2021.go.jp/foodculturemuseum/hasshin_shisetsu/