株式会社ファンケル
~ 約8割が顔の見た目と骨密度の関係を知らず、対処できていない人も4割超と判明 ~
株式会社ファンケルは、2024年9月27日(金)から9月30日(月)で、国内の45歳から74歳までの女性300人を対象に「骨密度に関する意識調査」を実施しました。
当社は、持続可能な社会の実現への貢献とグループの持続的な成長を目指して3つの重点テーマを設定しています。その一つである「健やかな暮らし」の実現を目指し、年齢とともに生じる健康と美の課題や、女性特有の健康課題への対処に取り組んでいます。
女性は閉経をきっかけに骨密度が減少し、この時期に起こる急激な骨の変化によって、骨粗しょう症(こつそしょうしょう)につながるとも言われています。ただ本調査の結果、閉経後の女性は、骨粗しょう症は身近な症状であると感じているにもかかわらず、骨量や骨密度に対して対処している人の割合は約4割にとどまることが分かりました。加えて、骨密度は一度下がると戻らない性質があることから早めの対策が必要となりますが、対象となる45歳から54歳の女性は自分ごと化できておらず、対策ができていない現状が分かりました。
また多くの女性は顔の見た目の変化を感じているものの、骨の状態によって「顔の印象までも変わってしまう」可能性があることを把握しておらず、またその原因が骨密度の衰えである可能性を8割の方が認識していないことも分かりました。
このことから、10月20日の世界骨粗鬆症デーに合わせて、当社は、年齢とともに生じる健康と美の課題への対処、女性特有の健康課題への対処として、骨の早期対策の重要性を発信してまいります。本調査が、多くの女性の自分の骨の状態と向き合うきっかけになることを願っています。
■調査結果サマリー
■約半数の人が骨量や骨密度に対して「特に対処をしていない」。骨粗しょう症のリスクが高まる閉経後の女性も約4割が「特に対処をしていない」。
■早期対策として重要な世代である45歳から54歳の女性において、約半数弱が骨粗しょう症は「自分より上の世代がかかりやすい症状」と考えており、自分ごと化できていない。
■45歳以上の女性が自覚する「見た目の変化」で、たるみやシワなどの「顔」の見た目に変化を感じている人が多い。
■顔の外見の変化が骨密度の衰えにも原因があることは8割の人が知らないと回答。
【本調査概要】
– 調査名:骨密度に関する意識調査
– 調査期間:2024年9月27日(金)~9月30日(月)
– 調査方法:インターネット調査
– 調査対象:45歳から74歳までの女性
【調査結果詳細】
1. 約半数の方が骨量や骨密度に対して、特に対処をしていない。
骨粗しょう症のリスクが高まる閉経後の女性も約4割が「特に対処をしていない」。
骨量や骨密度の対処の上位は、「骨に良い成分が補給できる食材を摂るようにしている」「運動する」。しかしそれ以上に「特に対処をしていない」人が44%もいることが分かりました。年代別で見ると最も多いのは、45-54歳、次いで、55-64歳、65-74歳と、年代が低い方のほうが対処していない割合が高いことが分かりました。また、閉経の有無で回答を確認したところ、骨粗しょう症のリスクが高まる閉経後の女性も、約4割が特に対処をしていないことが分かりました。さらに更年期症状を感じるなど、閉経前から症状が見られる方も同様に、約4割が特に対処をしていないことが分かりました。
Q:あなたは、骨量や骨密度に対してどのような対処をしていますか?あてはまるものをすべてお選びください。
2. 年代が低い方が骨粗しょう症は「自分より上の世代がかかりやすい症状」と考えている。
骨粗しょう症に対するイメージを聞いてみたところ、年代が低い方が「自分より上の世代がかかりやすい症状」と考えていることが分かりました。
Q:あなたは「骨粗しょう症(こつそしょうしょう)」と聞いて、どのようなイメージをお持ちですか?
3. 女性が昔と比べて変化を感じることの上位は、顔の見た目の変化。
女性が昔と比べて変化を感じることの上位は、「ほうれい線が気になる/深くなった」「顔全体的に肌のたるみが増えていると感じている」「目の下のたるみが気になる」「首のシワが増えた」という結果になりました。顔の見た目の変化はどの年代でも感じていることが分かった一方、体の見た目に対する変化はあまり感じていない結果となりました。
Q:あなたは、昔と比べて変化を感じることをすべてお知らせください。
4. 顔の外見の変化=骨密度の衰えにも原因があることを知らない方は約8割という結果に。
顔の外見の変化は、骨密度の衰えにも原因があることを知っているかと聞いたところ、全体の78.7%もの女性が知らないことが分かりました。
Q:顔の外見の変化は骨密度の衰えにも原因があることを知っていますか?
【加齢とともに変化する骨の新陳代謝】
人の骨密度は20歳頃にピークを迎え、そこから徐々に低下が始まります。その後女性は、閉経による女性ホルモンの減少によりエストロゲン量が急速に減少し、骨の新陳代謝のサイクルが乱れるため、閉経前後の5年で最も骨密度が低下します。骨は古い骨が壊される「破骨(骨吸収)」と新しい骨を造る「造骨(骨形成)」の繰り返しで新陳代謝が保たれ、健康な状態が維持されます。このとき、過剰な破骨を抑えているのが女性ホルモンです。閉経後に女性ホルモンが減少することで破骨が過剰になりやすく、骨が弱くなってしまいます。
この時期に起こる急激な骨の変化によって、骨粗しょう症につながるとも言われています。ただ骨粗しょう症は自覚しにくいため「沈黙の疾患」と呼ばれており、気が付くと骨が弱くなってしまっていたことが多いので早めの対処が重要となります。
【今こそ始める骨ケア習慣】
骨を強くするには、適度な運動とカルシウム・ビタミンDの摂取が必要です。また日光を浴びると、カルシウムの吸収率を高めるビタミンDが皮膚で作られ骨を丈夫にします。冬期になるにつれ日照時間が短くなり、食品(食事やサプリメントなど)で補わなければ、体内のビタミンDがさらに低下することが想定されます。こうした科学的な事実を踏まえ、体の見た目に作用する骨を日頃から意識して、早めの対策を心掛けましょう。