ハーチ株式会社
ディレクターの制作秘話を含むトークイベントを開催。地域やコミュニティ、企業での上映会やイベントの企画にもご活用いただけます。
“Publishing a Better Future”(よりよい未来を、みんなに届ける)をコンセプトにWebメディア運営・サステナビリティ支援事業を手がけるハーチ株式会社(東京都中央区、代表取締役:加藤佑、以下「ハーチ」)は、初のオリジナルショートドキュメンタリーを制作いたしました。欧米で進む「修理する権利」の波。リペアカフェ発祥の地であるオランダ・アムステルダムを舞台に、彼らの活動に密着し、その中で生まれたコミュニケーションから、私たちの身の回りにあるモノと人との関係性や、真の豊かさを見つめ直すドキュメンタリーです。
◆ドキュメンタリー概要
「修理したいのはモノだけじゃなかった」
お店では修理を受け付けてくれない壊れた家電や服、自転車など、あらゆるものを地域のボランティアが無料で直してくれる、オランダ発祥のリペアカフェ。実は彼らの役目は、モノを修理するだけではない。
離れ離れになった家族の「思い出」、疎遠になりつつある地域の「コミュニティ」、捨てることを前提に成り立つ消費社会の「システム」…リペアカフェにはどのような人とモノが集うのか?壊れかけた「モノ以上のもの」を直す人々の物語がここにある。
https://www.youtube.com/watch?v=APUyza68JAo
【特設サイト】https://ideasforgood.jp/documentary-repair-cafe/
◆ドキュメンタリー制作の背景と目的
大量生産・大量消費、行き過ぎた資本主義のなかを生きる私たちは、気づけばものが壊れたら新しいものに買い替えるのが当たり前になっています。お店で修理を頼んでも、新品を買う方が安かったり、自分で修理するのが難しかったりすることもあります。
そんな中、2024年7月、欧州では消費者が製品の修理を簡単にするために「修理する権利」が施行されました。これによって、テレビ、掃除機、携帯電話など11種類の家電について、購入から最大10年間、メーカーが修理サービスの提供を行うこと等が義務付けられました。製品の設計段階からごみが出ることを防ぎ、資源を高い価値を保ったまま循環させ、自然を再生していくことを目指す、サーキュラーエコノミー。日本でも、2024年7月にサーキュラーエコノミーに関する関係閣僚会議が開かれ、リペアを通じた地域活性化やライフスタイル転換の必要性が議論されています。
オランダのアムステルダム
地球の健康状態を示すプラネタリーバウンダリーが限界を迎えつつある現在。これからもこの地球で幸せに暮らし続けるために、「修復」や「再生」を通じて、どうすれば豊かな社会を築き、ともに生きていくことができるでしょうか。
そうした現状を伝えるために、IDEAS FOR GOODが今回挑戦したのが、ドキュメンタリーです。リペアカフェ発祥の地であるオランダ・アムステルダムを舞台に、彼らの活動に密着。「リペア」の多様な物語を通して、私たちの身の回りにあるモノと人との関係性や、真の豊かさを見つめ直します。「文章」ではなかなか伝えにくい現場の音や息遣い、時間の流れ、物語を通して、サステナビリティ、サーキュラーエコノミーの価値をみなさんにお伝えできたら幸いです。
リペアカフェ
リペアカフェ
<ドキュメンタリー作品概要>
・企画制作:IDEAS FOR GOOD
・協力:Repair Cafe International
・監督、撮影、編集、翻訳:瀬沢正人
・撮影応援:龍ノ口弘陽、クリエイティブアドバイザー:廣瀬正樹、翻訳補助:吉野有香
・2024年/オランダ、日本/30分/カラー/英題:The Repair Cafe/日本語字幕
リペアカフェ
◆視聴者からのコメント
モノも人も再生し、生きる力を取り戻していく。”生命の再生の物語”だと感じました。
(Ecological Memes 共同代表・発起人 小林泰紘さん)
本来の幸せって何なんだろうって見つめ直したいような人には、是非見て欲しいドキュメンタリーです。(Rinne.bar 代表 小島幸代さん)
最初から涙が出そうだった。大量生産・大量消費が当たり前の時代に生まれたけど、自分が持っているモノにどんな価値があるのか、どんな背景があるのかを考えて生活したいと思いました。
(Sayaka dept. cheering jewelry 伊藤沙也加さん)
「サステナビリティ」とか「サーキュラーエコノミー」という言葉を使わずに、それを体感し共感できる映画。(日建設計PYNT/『パーパスモデル: 人を巻き込む共創のつくりかた』著者 吉備友理恵さん)
一本取られました。モノと人が繋がって循環していく仕掛けをどう作っていくのかという事例としてとても刺激的でした。(駒澤大学 青木茂樹教授)
◆ディレクターからのメッセージ
瀬沢 正人(IDEAS FOR GOOD編集部 映像制作者)
アムステルダムのリペアカフェを初めて訪れたのは、2022年秋にオランダを旅行しているときのことでした。そこに来ていた車椅子のおじいさんが取り出したのは古い壁掛け時計。故障を調べている修理人を見たとき、「彼らが本当に直しているのはモノだけではなく、思い出なのかもしれない」と私は考えました。
一年後、アムステルダムで暮らし始めた私はリペアカフェでの撮影を開始しました。すると「思い出」だけではなく、孤独が問題となる都市の「コミュニティ」や、競争と消費が無限に拡大していく「社会のあり方」など、多くの「モノ以上のもの」を彼らは“修理”しようとしていることに気付いたのです。本作品では、そうしたリペアという営みから生まれる多様な価値を映そうと試みました。
制作中、私もリペアカフェに影響され、画面の割れたスマホや壊れた腕時計を自分で修理しました。修理という行為には、創造力が試されます。そして、修理をしたら「3年前に買った型落ちのスマホ」が「自分が修理した大切なスマホ」に変わりました。リペアカフェで出会った人たちは、今では大切な友人になっています。
この作品が、自分の身の回りのモノへの見方が変わったり、モノにまつわる誰かのことを思い出してもっと大切に思えたりする、そんなきっかけになれたら幸いです。
◆11/11(月)19:00~ 上映会イベント開催!
IDEAS FOR GOOD初オリジナルショートドキュメンタリー『リペアカフェ』の上映会&交流会を開催します。
・開催日:2024年11月11日(月)19:00~21:00(会場オープン18:50)
・開催場所:SHIBAURA HOUSE(公式サイト)
東京都港区芝浦3-15-4
JR 田町駅芝浦口より徒歩7分
地下鉄 都営三田線・浅草線 三田駅A4出口より徒歩10分
※お車の場合は近くのコインパーキングをご利用ください。
・参加費:一般:2,500円、学生:2,000円
・定員:50名(先着順)
・詳細・お申し込みURL:https://241111-repaircafe-screening.peatix.com/
◆今後の展開について
IDEAS FOR GOODでは、ドキュメンタリーの上映会を全国各地で上映してくださるパートナー及び協賛企業さまを募集しています。ドキュメンタリー上映に加え、制作者や世界のサステナビリティに精通する編集部のトークイベント、企業・行政・教育機関向けのワークショップなどもご相談可能です。
欧州で推進されるサステナブルな取り組みに関心のある方や、企業での社内浸透に興味のある企業さま、地域活性化やサーキュラーエコノミーに取り組む行政の方など、ぜひお気軽にご相談ください。
◆運営会社
・商号:ハーチ株式会社
・代表者:代表取締役 加藤 佑
・所在地:東京都中央区日本橋富沢町10-13 WORK EDITION NIHONBASHI 602
・設立:2015年12月
・事業内容:ウェブメディア事業の運営
・資本金:20,000,000円
・企業URL:https://harch.jp/
◆本プレスリリースに関するお問い合わせ
IDEAS FOR GOOD(担当:瀬沢・富山)
メールアドレス:contact@ideasforgood.jp