星野リゾート
~秋に引き冬も開催、動植物の専門家の案内で冬の軽井沢を愉しむネイチャーツアーとリゾート滞在~
豊かな森に囲まれた星のや軽井沢谷の集落
各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。その始まりの地である、長野県・軽井沢の「星のや軽井沢」では、2024年12月1日~2025年2月28日の期間、静寂に包まれる冬の軽井沢でクマと人との共存を識るエコツアー「軽井沢ネイチャーステイ-冬-」を秋に引き続き開催します。星野リゾート創業の地である、軽井沢星野エリアは今年110周年を迎えました。本プログラムは、この110年間、自然や文化を大切にしながら成長してきた歴史を背景に、「谷の集落に滞在する」がコンセプトの滞在型リゾート「星のや軽井沢」と、軽井沢町で野生動植物の調査やエコツアーを行う「ピッキオ」が共同で開発をしたエコツアーです。ツキノワグマの生態を識るネイチャーツアーや、冬しか見られない渡り鳥を観察するバードウォッチング、静寂に包まれた冬の夜の森の中で愉しむBar体験など、2泊3日のリゾート滞在を通して「軽井沢の豊かな森を愉(たの)しみ、森を識(し)る」ことができます。
背景
星野リゾート創業の地、軽井沢星野エリアは、1914年に「星野温泉旅館」として誕生し、今年で110周年を迎えました。2代目・星野嘉政(よしまさ)は、昭和中期に星野温泉旅館に逗留していた詩人で日本野鳥の会創設者の中西悟堂(なかにしごどう)との出会いをきっかけに、自然環境の保全活動を始めます。その尽力もあり、1974年、星野温泉旅館に隣接する国有林が、国設「軽井沢野鳥の森」に指定されました。1991年、4代目として社長に就任した(現星野リゾート代表)星野佳路(よしはる)は、「野鳥研究室(現ピッキオ)」を発足し、持続的に自然を観光に活用をする仕組みであるエコツーリズムを本格的に開始しました。その後も、「もう一つの日本」をテーマに、2005年7月にリニューアルオープンした「星のや軽井沢」の敷地内では、年間を通して約100種以上の樹木や草花を愉しむことができ、110年間変わらず「自然と共生調和し暮らす」という価値観や文化、歴史を背景に、今なお進化を続けています。雪が積もった冬の軽井沢は、夏や秋とは違い、静けさの中に、静謐な美しさを感じることができる季節です。これまで築きあげてきた歴史や価値観を大切に、より多くの方々に、変化に富む「軽井沢の森の豊かさを愉しみ、識る」体験を提供したいという想いから、秋に引き続き冬も本プログラムを開発しました。
上信越国立公園内に位置する、国設「軽井沢野鳥の森」とは
星のや軽井沢に隣接する軽井沢野鳥の森は、上信越高原国立公園の中に位置し、豊かな野生動物の宝庫です。年間で約80種類の鳥類が観察されるほか、ニホンカモシカを始めとしたさまざまな哺乳類も生息しています。日本固有の鳥獣類が24種ほど確認されており(*)、「豊かな森の象徴」と言われるツキノワグマも暮らす森です。森には遊歩道が整備されていて、春には本格的な望遠鏡を携えたバードウォッチャーで賑わいます。また、夏には緑豊かな森の中での森林浴、秋には紅葉、冬には雪の上にノウサギなどの動物たちの足跡を見つけることができ、四季を通して様々な表情を愉しむことができます。
*環境省HP
軽井沢野鳥の森・夏
軽井沢野鳥の森・秋
特徴1 1日1組限定、野生動植物の生態に詳しい「ピッキオ」による野鳥の森でのネイチャーツアー
軽井沢で野生動植物の調査や保全活動を行うピッキオが、図鑑の知識に留まらない生き物のリアルな様子を日中と日没後の計2回に分けて案内をするネイチャーツアーです。冬眠中のクマの生態を学んだり、冬にしか見られない渡り鳥を観察するバードウォッチングなど、冬の森の様子に合わせてピッキオがオーダーメイドで案内します。
■「クマと人と森の繋がりを識るプライベートネイチャーツアー」
森に暮らすクマたちは、何を食べ、どのように森で暮らしているのか、知られざるクマの生態をピッキオの専門家の案内で学ぶプライベートネイチャーツアーです。20 年以上にわたるクマの保護管理活動を通して、数多くのクマを見続けてきたからこそ知り得たピッキオの知見を通じて、クマと人との在り方を見つめ直します。ツアーではクマが残した爪痕や、食事の痕跡を辿りながら、クマに荒らされないよう開発されたゴミ箱を見学したり、ドラム缶檻を使った捕獲作業の模擬体験を行ったりします。森から戻った後は、ピッキオが日本で初めて導入した、クマ対策犬「ベアドッグ」とのふれあいの時間も設けています。
<特定非営利活動法人ピッキオ>
NPO法人ピッキオは、ツキノワグマ保護管理活動において、「人の安全を守ること」「クマを絶滅させないこと」の両立を目指して活動しています。1998年から軽井沢町においてツキノワグマの行動調査を行い、クマに荒らされないゴミ箱の開発や、2004年導入した、日本初の「ベアドッグ(クマの対策犬)」によるクマの追い払いなど、人とクマの共存に取り組んできました。その結果、1999年頃に年間100件以上あった公共のゴミ集積所の被害は、2009年には0件となり、市街地でのクマの目撃も大幅に減少しました。ピッキオは軽井沢町と協力し、調査データに基づいた対策を行いながら、人とクマが適度な距離を保って共存する方法を模索しています。
■冬の森を愉しむ「オーダーメイドネイチャーツアー」 【NEW】
森の様子や天候に合わせて、冬ならではの自然観察ツアーをピッキオがアレンジします。木々の葉が落ちた冬は、普段隠れている野鳥たちの姿を見つけやすくなります。「バードウォッチング」を通して、シベリアから渡ってくる冬鳥との出会いや、野鳥たちが厳しい冬を乗り越えるための工夫など、冬ならではの自然の営みを観察できます。雪が積もれば「アニマルトラッキング」も楽しめます。雪上に残る足跡を辿ることで、動物の種類や行動パターンを推測することができます。歩いたり走ったり、急に立ち止まって方向を変えたりといった動物たちの足跡一つ一つに、彼らの暮らしが刻まれています。食べ跡などの手がかりと組み合わせれば、どんな動物たちが、どのように暮らしているのかを解き明かすことができます。
バードウォッチング
ベニマシコ
特徴2 星のや軽井沢での、本プログラムオリジナル「ネイチャーアクティビティ」
星のや軽井沢のスタッフが、施設内での自然散策や野鳥の森で心安らぐひとときを1日1組限定で提供します。
■庭師と巡る「谷の集落プライベート自然散策」
四方を豊かな森に囲まれた星のや軽井沢の敷地内は、冬になるとモミジやカエデ、ヤマザクラといった落葉樹の葉が落ち、隠れていたランドスケープが姿を現します。集落の中心にある棚田には、清らかな水が静かに流れ、冬枯れの草木と雪のコントラストが、静かで厳かな美しさを創り出します。そんな庭を、開業当時を知る庭師が、植物の特徴や庭に対する想い、そして星野温泉時代から続く歴史とともに解説します。冬の澄み切った空気と静寂の中、自然の息吹を感じながら、谷の集落で心安らぐひとときを過ごすことができます。
■静寂に包まれる夜の森で星空を眺めながら、貸し切りで過ごす「森のほとりCafe&Bar」
軽井沢野鳥の森の入り口には「ケラ池」と呼ばれる池があります。この池の畔に立つ「森のほとりCafe&Bar」は、夜は宿泊者専用のBarとなります。本プログラムでは森と水辺に囲まれたこの空間を貸し切りにし、木の実や、冬の森に暮らすノウサギやリスといった動物たちをイメージした特別菓子と信州ならではの果物や黒文字などのハーブをベースにした温かいカクテルを提供します。日中愉しんだ森に想いを馳せながら、暖炉の炎の揺らめきと、星明かりが織りなす、幻想的な夜の森で心安らぐひとときを過ごすことができます。
森のほとりCafe&Bar
特別菓子
<スケジュール案>
1日目
15:00 チェックイン
15:30 星のや軽井沢の敷地内を庭師と巡る「谷の集落プライベート自然散策」(約1時間)
19:00 夕食
2日目
8:00 朝食
10:00 「クマと人と森の繋がりを識るプライベートネイチャーツアー」(約3時間30分)
15:00 谷の茶菓子を愉しむ「谷のひととき」
18:00 夕食
21:00 静寂に包まれる夜の森で星空を眺めながら、貸し切りで過ごす「森のほとりCafe&Bar」
3日目
8:00 朝食
9:30 冬の森を愉しむ「オーダーメイドネイチャーツアー」(1時間30分) NEW
12:00 チェックアウト
「軽井沢ネイチャーステイ-冬-」概要
期間 : 2024年12月1日~2025年2月28日(除外日あり)
料金 : 1名 155,000円(税・サービス料込) *宿泊料別 *食事別
含まれるもの : ネイチャーツアー2回、谷の集落プライベート自然散策1回、
森のほとりCafe&Bar1回(ワンドリンク・特別菓子付き)
定員 : 1日1組(4名まで)
予約 : 公式サイトにて10日前24:00までに予約
対象 : 星のや軽井沢宿泊者、4歳以上対象
予約開始日 : 2024年11月1日
備考 : 天候により時間やツアー内容が変動する可能性があります。
仕入れ状況により料理内容や食材の産地が一部変更になる場合があります。
雨天開催、荒天時は中止となります。
双眼鏡、野鳥図鑑、アウター、靴、雨天時用のレインコートの貸出あり
■SDGsへの貢献について
星のや軽井沢を経営する星野リゾートでは、経済価値と社会価値を両立するCSV経営*1が重要だと考えています。SDGs*2をCSV経営を促進するためのフレームワークとして捉え、各施設でさまざまな取り組みを推進しています。星のや軽井沢での本取り組みは、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」、目標15「陸の豊かさも守ろう」に寄与することを目指しています。
*1 CSV:共通価値の創造。事業を通じて社会課題の解決を目指す考え方
*2 SDGs:持続可能な開発目標
■星のや
「その瞬間の特等席へ。」をコンセプトに、各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。国内外に展開する各施設では、その土地の風土、歴史、文化をおもてなしに繊細に織り込み、出合った季節にしか味わえない最高の瞬間を体験していただくことで、訪れた人を日々の時間の流れから解き放つ。
谷の集落に滞在する。離れの客室は水辺を囲み、部屋のテラスからは季節のうつろいが感じられます。
「軽井沢野鳥の森」に面した豊かな自然環境にて、休息の時間を満喫できる滞在型の宿泊施設です。
所在地 : 〒389-0194 長野県軽井沢町星野
電話 : 050-3134-8091(星のや総合予約)
客室数 : 77室 / チェックイン・15:00 / チェックアウト・12:00
料金 : 1泊112,000円~(1室あたり、税・サービス料込、食事別)
アクセス : JR軽井沢駅より車で約15分(送迎バスあり <無料> )、碓氷軽井沢ICより車で約40分
開業日 : 2005年7月20日
■ピッキオ
「森本来の姿を経済的な価値として高く評価できれば、未来に森を残していける」という理念の下、1998年より野生動植物の調査およびツキノワグマの保護管理や、自然の不思議を解き明かす自然観察ツアーを行っています。2019年からは、世界自然遺産「知床」での事業を、2021年からは世界自然遺産「西表島」での事業を開始し、日本はもとより世界に向けて日本の自然の豊かさを伝えています。
所在地 : 〒389-0194 長野県軽井沢町星野
電話 : 0267-45-7777
アクセス : JR北陸新幹線・軽井沢駅から車で約15分
軽井沢星野エリア110周年について
星野リゾート創業の地、軽井沢星野エリアは110年を記念した企画を行います。テーマは「軽井沢の森を愉(たの)しみ、森を識(し)る」。110年の間、自然や文化を大切にしながら成長してきた歴史を背景として、新たな愉しみを提供します。