穏田神社
穏田神社と金沢美術工芸大学が初の共同制作
東京・原宿の穏田神社は、金沢美術工芸大学と共同で石川県の伝統工芸技術を用いた”良縁守「くくる」”を奉製。2025年1月1日(水)より穏田神社にて頒布を開始いたします。九谷焼と真田紐を組み合わせたこちらのお守りは、売上の一部を能登半島地震の復興義援金として寄付いたします。
頒布価格:3,800円。陶器部分「九谷焼」サイズ:45×45×13(mm)、紐部分「真田紐」サイズ:600×12(mm)
穏田神社のHPやSNSでは12月より随時「くくる」の制作現場やデザインした学生へのインタビュー記事など制作の裏側を配信していきます。このプロジェクトに関わった人たちの”良縁守「くくる」”に込めた想いも伝えていきます。
穏田神社HP:https://onden.jp/
日常生活の中で常に身近に置けるお守りとして奉製。鞄や手首など、身につける場所を選ばない新しいスタイルのお守りです。
良縁守「くくる」概要▫︎ 制作:穏田神社 × 金沢美術工芸大学工芸科学生2名 (陶磁専攻4年生、染織専攻2年生)
▫︎頒布開始:2025年1月1日(水)午前0時
▫︎頒布価格:3,800円
▫︎頒布場所:穏田神社社務所
▫︎制作協力:宮吉製陶(九谷焼)、織元「すみや」(真田紐)
加賀藩前田家と縁がある穏田神社「伝統を守り次世代に繋げる」ことをお守りで体現
2024年1月1日に発生した能登半島地震を受け、石川県と深い縁があることから復興支援と伝統工芸の継承を目的としたプロジェクトを企画。金沢美術工芸大学の協力のもと、学生2名がデザインから制作まで携わりました。
加賀藩前田家から譲り受けた手水石。
本プロジェクトでは、石川県を代表する伝統工芸である九谷焼と真田紐の技術を採用。熟練した職人の技と現役の大学生のデザイン感覚を融合させることで、伝統を守りながら新しい価値を創造することを目指しました。
学生2名の選考理由は、「人を想い未来を願うことが循環するために」という宮司の想いを最大限汲み取り、石川県と穏田神社のつながりと「お守り」本来の授かるものであることなど神社神道を詳しく調べ、それを見事にデザインに落とし込んでくれたことが決め手でした。
「人を想い未来を願うことが循環するために」デザインに込められた思い
■陶器部分には「九谷焼」を採用
九谷焼の絵付けも全て学生が行いました。
▫︎サイズ:45×45×13(mm)
▫︎特徴:「白九谷」を採用し、前田家の梅鉢紋と穏田神社の紅白梅をモチーフにデザイン。中央の青緑色は穏田神社の豊かな自然の緑を、白梅にあしらわれた鳥は当社のロゴマークの鳥をオマージュしました。フチを彩る茶色は神社のたゆまぬ成長と地域に根差した神社のあり方を表現。真田紐に通して鞄や腕など、身近なところに身につけられます。
▫︎素材:九谷焼(石川県伝統工芸品)
▫︎使用:単体で帯留めとしても使用可能
▫︎制作:宮吉製陶(石川県小松市:https://miyayoshiseitou.jp/)
■紐部分には「真田紐」をオリジナルで縫製
真田紐の糸の組み合わせも学生が全て考案。
▫︎サイズ:600×12(mm)
▫︎特徴:オリジナルデザインの編み込みパターン。茶道具の桐箱などに使用される「真田紐」を採用。
▫︎カラー:緑色をベースに、穏田の歴史と現在の原宿地域を表現。「人や自然がともに調和し循環していく未来を目指していけるように」という願いをこめました。
▫︎素材:真田紐(石川県伝統工芸品)
▫︎制作:織元「すみや」(石川県小松市:https://www.sanadahimo.com/)
宮司の熱い想いから生まれた今回のプロジェクト
コロナ禍に宮司に就任し、本当に自分たちにとって必要なことを考える時代の中で、「当たり前にある日々の心の拠り所でありたい」というバリューを掲げ、今の時代に合った施策を行ってきました。「心が満たされた人からはじまる、人を想う幸せが循環する神社になる」という当社のビジョンのもと、時代が大きく変わることは人々も変わっていく中で「変わらない場所」であり続けるためには、「変わり続ける」ことが必要不可欠だと実感しています。
能登半島地震が発生した時、次々に流れてくる被災地の現状を見ながら、この神社を継いだ時のことを思い出しました。神社を再建することは先代から命のバトンを受け継ぎ、自分がバトンを繋げなければと感じた当時の気持ちが蘇りました。その想いに伝統工芸の未来を作っていく金沢美術工芸大学工芸科の皆様が共感してくれたことで、このお守りを奉製することができました。
良縁守「くくる」を通して伝えたい「変わらないために変わり続けること、自分との対話と身近な幸せ」
制作をお願いした宮吉製陶、織元「すみや」を訪れた際には大学の先生方に案内してもらい、普段見ることができない職人さんの作業現場を見学させてもらいました。”良縁守「くくる」”は、穏田神社を参拝しお守りをそれぞれの願いを込めて結ぶという行為をすることで、その時に自身の心に誓った想いを結んでほしい。そして身近な日常生活で想いも含めてその人を見守るものであってほしいと思っています。
制作した学生2名からのメッセージ
九谷焼の型の制作風景。
真田紐に使用する糸を選んでいる様子。
「想いをむすぶ願いをこめる」という想いを込めました。情報が先に入ってくる時代の中で、自分自身のことや将来のこと、もっと身近なことを願いを込めながらこのお守りを結んでほしいです。神さまと人だけではなく、人と人を繋げてこのお守りを手に取る人にこの想いが伝わればと思ってうます。そして、能登半島地震のことだけでなく、能登の本来の美しい風景のことを改めて知って復興したときに能登を訪れてもらいたいと思っています。
穏田神社について
所在地:東京都渋谷区神宮前5-26-6
アクセス:
▫︎「渋谷駅」から徒歩約10分
▫︎「原宿駅」から徒歩約10分
▫︎ 東京メトロ「明治神宮前駅」7番出口から徒歩約5分
オンライン情報:
▫︎ホームページ:https://onden.jp
▫︎ Instagram:https://www.instagram.com/onden_jinja/
▫︎ X(旧Twitter):https://x.com/onden_jinja