オムロン株式会社
~市地域公共交通協議会、地元タクシー事業者と協業~
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(本社: 東京都港区、代表取締役社長:四方 克弘、以下OSS)は、2025年1月中旬から長野県・駒ヶ根市で、駒ヶ根市地域公共交通協議会、赤穂タクシー有限会社、伊南乗用自動車有限会社と公共ライドシェア(*1)サービス導入に向けた共同実証実験を行うことをお知らせします。
現在、地方都市では、少子高齢化による人手不足、地域経済停滞による自治体の財政悪化、更には地域コミュニティの弱体化から、地域交通サービスの維持・確保が困難になり住民の移動手段が不足する、いわゆる”交通空白”の課題が深刻化しています。中央アルプスの麓にある観光地として多くの人が訪れる駒ヶ根市においても、昨今のタクシーの乗務員不足および高齢化から、通勤時や帰宅時などの移動の需要が高まる時間帯(*2)に、市民や旅行者の市内の移動に支障が生じるケースが増えてきています。
この度OSSは、駒ヶ根市地域公共交通協議会が主体者として実施する実証実験に参画し、新たな公共交通手段の確保を目的とした、公共ライドシェアの仕組みの構築を目指します。具体的には、駒ヶ根市におけるライドシェアの仕組みの構築、将来的な市民・観光客等の移動手段の確保、および住民ドライバーの発掘によるタクシードライバーの確保に取り組みます。
OSSは、2019年に地域創生事業を起ち上げ、地方都市が抱える課題を通して公共交通の課題解決に取り組んできました。本実証実験では、交通ニーズの調査や事業スキームの設計、当社ライドシェアサービス「meemo(*3)」のシステム提供と、その運用管理を行います。ドライバーとユーザーのマッチングから決済、配車、運行管理までをトータルに管理するシステムや、導入検討からコンタクトセンターや運行管理受託などの実運用までを支援するサービスをワンストップで提供し、公共ライドシェアのスムーズな導入および運用管理を支援します。また、高齢者や旅行者が使いやすいように、アプリだけでなく電話予約にも対応するなど、ユーザーの利便性向上にも対応します。
OSSは、1967年に道路交通での信号システムを開発し、約60年にわたる公共交通ソリューションの提供を通じて、各交通事業者様や専門家と信頼関係を築いてきました。そのネットワークとノウハウを活かして深刻化する交通空白の課題を解決し、持続可能な地域社会の創生に貢献します。
■本実証実験の実施概要
*1. 公共ライドシェア:バス事業やタクシー事業によって輸送手段を確保することが困難な場合、市町村やNPO法人などが自家用車を活用して提供する有償の旅客運送
*2. 駒ヶ根市の交通課題を具体化するため、市内の飲食店、宿泊施設、コミュニティ施設などへのヒアリングを行い、移動手段が不足する時間帯や原因などを調査
*3. meemo:OSSが提供するライドシェアサービスの名称。「もっと動いて、もっと会おう」をキャッチフレーズに、人の動きを応援し、人と会う楽しさを生み、地域の人がもっと触れ合う機会を創出する、地域共助型移動サービス
【関連情報】
ライドシェアサービス”meemo”についてはこちら(https://meemo.jp/)
■事業に関するお問い合わせ先/一般のお客様からのお問い合わせ先
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社
事業開発統轄本部 ソーシャルデザインセンタ TEL:03-6718-3742
■自治体・公共ライドシェア相談窓口について
自治体・公共ライドシェアの導入をご検討の方は、「事業に関するお問い合わせ先」もしくは「QRコード」からご連絡ください
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社について
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社は、これまで独自のオートメーション技術により、自動改札機などの駅務自動化システムをはじめ、世界初・日本初の社会公共システムを数多く生み出してきました。これからも労働力不足やエネルギー、レジリエンスなどの社会課題をいち早く捉え、IoT・AI・ロボティクスなどの最先端技術、ソフトウェア、運用・保守のトータルサービスでソリューションを構築し、安心・安全・快適な社会づくりに貢献します。