株式会社WOWOW
https://wowow.zaiko.io/item/367534
左から岩崎太整、大西玲央、原修太、上鈴木兄弟、サンキュータツオ
WOWOWは12月1日(日)、人気配信企画「NBA井戸端会議」のトークイベント、「リアル井戸端会議★2024-25シーズン」をLOFT9 Shibuyaで開催。スペシャルゲストとして千葉ジェッツふなばし・原修太選手を迎え、多くのNBAファンの集まったイベントは大成功に終わった。
昨年に引き続き、今回も配信プラットフォーム「ZAIKO」でのライブ配信とのハイブリッド開催となった今年の「リアル井戸端会議」では、通常の配信でもおなじみの岩崎太整(作曲家)、サンキュータツオ(芸人/大学講師)、上鈴木兄弟(双子のラッパー)、大西玲央(NBA Japanシニアエディター)がNBAに関する様々なトピックについて軽妙なトークを繰り広げた。イベントの途中にはB.LEAGUEで実況も務める永田実、ワシントン・ウィザーズの「公認スーパーファン」でグラフィックデザイナーのMQも急遽登壇しNBAファンたちと交流した。
現在、NBAでは「エミレーツNBAカップ2024」が行われており、12月4日(現地時間3日)には5チームずつが6グループに別れるグループプレ(予選ラウンド)が終了。11日(同10日)からは上位の8チームによるノックアウトラウンドが始まる。
この「エミレーツNBAカップ」についてタツオさんは、今シーズンここまでリーグナンバー1の勝率(18勝3敗)を挙げて躍進を見せているクリーブランド・キャバリアーズと、昨シーズンのNBAチャンピオンで東の2位(16勝4敗)につけるボストン・セルティックスに注目。11月20日(同19日)に両軍は対戦し、セルティックスが120−117と接戦を制しているが、「まじで見応えがあった。しっかりボストンが勝った。やっぱりすごいんだなって」と振り返った。
続けてタツオさんが「だから、プレーオフに行って(キャバリアーズと当たったとしても)も力的にはボストンなのかな」としつつ、「(でも)クリーブランドも(エバン・)モブリーとジャレット・アレンとか強烈ですけどね」と続けた。
すると大西さんが「そうそう、今年、モブリーはボールハンドラーをやり始めた。ちょっとプレースタイルが変わってきたのかなっていうのはあります」と合いの手を入れるなど、話に花が咲いていった。
シーズンの成績にも勝敗が反映される(決勝を除く)「エミレーツNBAカップ」のノックアウトラウンドは、11日と12日(現地時間10日、11日)に準々決勝が、そして15日(同14日)の準決勝と18日(同17日)の決勝が行われる。準決勝以降の試合はすべてラスベガスで開催となる。
出演陣は「エミレーツNBAカップ」以外にも多岐にわたるトピックについて、ほとんど休憩を取ることもなくトークを続けた。
注目のチームにはフェニックス・サンズやニューオリンズ・ペリカンズ、アトランタ・ホークス、サクラメント・キングスなどが挙がる中、今シーズン、日本人として史上4人目のNBA選手となった河村勇輝と彼の所属するメンフィス・グリズリーズについても、それぞれが興奮の口調で思いを述べた。
大西さんは河村について、もっと長い期間、アメリカで経験を積んだ上で今のような活躍をしていたとしてもすごいことなのに一足飛びで現在地にいることに感嘆すると、全出演者が賛同。タツオさんが「開幕ロスターに入ったというのがすごい」と言えば、上鈴木タカヒロさんは「地元の人に愛されている」と反応した。タカヒロさんの弟、伯周さんは「メンフィスには若くいいガードがいっぱいいるけど軒並みケガをしていて」いて河村に追い風が吹いていることにも言及した。
開始から1時間ほどしてから、ゲストの原選手が到着し大きな拍手で迎えられると、イベントはさらに盛り上がりを見せていく。2000年代なかばにドウェイン・ウェイドやシャキール・オニールが中心だったマイアミ・ヒートの試合などからNBAを見始め、現在ではWOWOWでも解説を務めることもある原選手が、選手ならではの目線でNBAを語る場面は出演者にとってもファンにとっても、興味深い話となった。
原選手は日本代表として2023年のFIBAワールドカップに出場しており、NBA選手との対戦経験もある。タカヒロさんから「対戦してやばいと思ったのは?」と聞かれた原選手は、ダラス・マーベリックスのスーパースターで日本代表がワールドカップ前の東京での強化試合で対戦したスロベニア代表のルカ・ドンチッチを挙げた。
「(ドンチッチは)遊び感覚で多分、やっていて、僕が必死にコースに入って守ったと思ったら『じゃあ、こうやるわ(別の方法で攻めるわ)』みたいな。で、僕はすぐファールを3つくらいしてしまいました。1回、シュートフェイクで飛んじゃって。で、(体をぶつけられたドンチッチが)痛がるじゃないですか。それで、なぜかわからないですけど、マブスのファンなのか『ケガをさせるんじゃないよ』ってDMが来ました(笑)」(原選手)
タツオさんからは「NBA選手の技術などを見ていて参考になるところは?」という質問を受けると、原選手は「ドライブした後の体の当て方は参考にしています。ハンドリングとかクロスオーバーとかは捨てていますが、最後のフィニッシュの仕方は勉強になります」と答えるなど、話は膨らんだ。
その後も、「今シーズンのMIP予想」や「トレード予想」「JJ・レディックHC(レイカーズ)について」といった真面目なものから「HCはジャージorスーツ」、「最近笑ったNBAゴシップネタ」といった柔らかいものまで、来場者から寄せられた幅広い希望テーマに沿って、原選手を交えながらトークを展開していった。
「今後、B.LEAGUEに来てほしいNBA選手は」というトピックでは、原選手が「本当に通用すると思ってるんですよ」と身長198cmながら体重が125kgもある、ケネス・ロフトンJr. (ユタ・ジャズ)を推せば、日本でブルック・ロペス(ミルウォーキー・バックス)に朝飯を「おごった」ことがあるという岩崎さんは「“日本好き”ならエリック・ゴードン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)ですよ」と声を大にした。
「ケビン・デュラントはもう1回、優勝はできるのか」も、盛り上がりを誘うお題となった。タツオさんが「あるとすれば今のサンズじゃないですか」としたのに対し、原選手は「優勝ですよね⋯あんまり想像できないです」と冷静な見方を示した。そこからタカヒロさんが「デュラントは優勝とかでやっていないから」というまるで関係者かのような物言いをすると、タツオさんから「お前、誰なんだよ!」というツッコミが入って、会場は大爆笑に包まれた。
大西さんが「もっとGOAT(史上最高)論争に入ってきてもいい」とデュラントが過小評価されていることを話すと、他の出演陣もうなずいた。もっとも、大西さんはシアトルにエクスパンションチームができて、シアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)からドラフトされたデュラントがキャリアの最後にそこでプレーするようなことがあれば「別に優勝をしなくてもいい」と、玄人な意見でその場をうならせた。
イベントは出演陣がそれぞれが自由に、ゆるいものからマニアックなトピックについて、思いや知識をぶつけ合うものとなったが、時間が経つにつれて会場も巻き込みながら熱を帯びていき、リアル開催の醍醐味を存分に示すものとなった。
【アーカイブ配信はこちらから】
12月7日(土)18:00まで購入可能。視聴は同日23:59まで。
チケット詳細:https://wowow.zaiko.io/item/367534
【放送・配信情報】
◆12/15(日) 06:25-10:30 [WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]
NBAカップ 準決勝
◆12/15(日) 10:30-14:00 [WOWOWライブ] [WOWOWオンデマンド]
NBAカップ 準決勝
◆12/18(水) 10:25-15:00 [WOWOWライブ] [WOWOWオンデマンド]
NBAカップ 決勝
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