梅田スカイビル
2024年11月16日(土)梅田スカイビルではクリスマスイベント開催を前に、「Jewelry ~色とりどりの輝き~」と題したシニア世代がモデルを務めるファッションショーを開催しました。
積水ハウス梅田オペレーション株式会社 は、地域のシニア世代がモデルを務めるファッションショー「Jewelry ~色とりどりの輝き~」を2024年11月16日(土)に大阪梅田の梅田スカイビルで開催しました。
安堵の笑顔が広がったフィナーレ
近隣の方々との会話で生まれたファッションショーの企画
梅田スカイビルでは、地域にお住いの皆様のご協力のもと、年間で様々なイベントを開催しています。
ファッションショー企画の発端は「大淀東地域活動協議会」のメンバーのおひとりが発した「ファッションショーがしてみたい」の一言。
梅田スカイビルのイベント担当者がヒアリングを重ねる中で「一生に一度はウエディングドレスを着てみたい!」「冥途の土産にしたい!」「孫と一緒にランウェイを歩きたい!」などなどの発言が飛び出し、前向きで元気いっぱいのシニアの皆さんに刺激を受け、ぜひ実現したいという思いに。
のんびりと落ち着いた街の元気いっぱいのシニアたち
梅田スカイビルに隣接する「大淀東地域」は賑やかな繁華街の近くにありながらものんびりと静かで落ち着いた街。地域住民と連携した様々な活動を展開するのが、今回モデルとして参加してくださった「大淀東地域活動協議会」の皆様。
新しいマンションが次々と建ち、若い家族層が増える中、高齢者から子どもまで、みんなの顔が見える安全で安心して住み続けられる「笑顔いっぱいの街づくり」を目指しています。
ランウェイをプロデュースするのはファッション専門学校の学生たち
シニアと学生のコラボレーションは思いがけない化学反応が起こるかもしれないという思いで協力を仰いだのは、梅田スカイビルにほど近い「上田安子服飾専門学校」。
多様性という言葉がすっかり浸透した昨今ですが、お年寄りと普段触れ合う機会はほとんどないのが実情で、世代間で相互にコミュニケーションが図れる機会はなかなかないのではないでしょうか。
お互いに刺激を受け、元気を与えあえる関係ができればとても素敵だと感じました。
ひとりひとりが「宝石」。カラフルなドレスが個性を引き立てる
上田安子服飾専門学校の学生であり「ブライダルファッション・ビジネスコース」を専攻している平林結菜(ひらばやしゆいな)さんと久田亜依(ひさだあい)さんのお二人が今回のショーのタイトルとテーマを定めました。
ドレスのフィッティングの際にモデルたちの明るい笑顔や個性の豊かさに、そのランウェイの様子を思い浮かべてテーマを思いついたとのこと。
思い思いに選んだカラフルなドレスに身を包み、ぜひショーでも輝いてほしいという願いを込めたといいます。
ショーへの不安を乗り越えて
企画の中心となって活躍した平林さんは当初、「シニアドレスファッションショー」というものの馴染みのなさに、「うまく形になるのか」「自分たちに作り上げられるのか」不安が募ったといいます。
しかし、地域の皆さんと交流を重ねる中で多くの方がこのファッションショーに「特別な思い」を持っていると実感し、必ず成功させたいという強い思いへと変わっていったとのこと。
モデルそれぞれの個性を引き出す色とりどりのドレススタイリング
「Jewelry ~色とりどりの輝き~」のタイトル通り、モデルの個性にぴったりと合った素晴らしいスタイリングも見どころでした。
自身について、歩んできた人生について、ヒアリングを重ねながらイメージを膨らませ、思い通りのドレスに身を包んだとたん、それぞれの個性と魅力が花開きました。モデル自身でさえも新たな魅力を発見したように、思いがけない表情で鏡を見つめていたのが印象的でした。
自身の魅力を熟知したシニアモデルたち
赤と黒の個性的なドレスを選んだ木下さんはいつもちゃきちゃきとみんなをまとめるしっかり者。「赤色が持つ情熱とエネルギー、それに反して黒があらわすのは沈着」真逆の個性を自分自身に投影されました。
「自分が高められることに喜びを感じる」とコメントをくれた池内さん。傘寿の記念に恥ずかしさを乗り越えて思い切って挑戦したそうです。
結婚式ではドレスなどはなかった時代でしたので、今の自分に着こなせるか不安だったという野村さん。しかし大好きな赤のベロアに身を包んだらやはりこの色は「自分色」と確信したそうです。美しいパープルヘアとの組み合わせも秀逸でした。
高貴なイメージで紫のドレスを選んだという越谷さんは結婚式の淡いピンクから今の年齢でこそ着こなせる色にチャレンジし、「孫の七五三にはまけないよ!」と元気にランウェイを歩かれました。
「昔好きだった宝塚の娘役のよう」と大きく膨らんだスカートを持ち上げる姿が可憐だった山根さん。無類の洋服好きの山根さんは「服は自分のキャラクターやエイジをも超える魔法のアイテム」とキラキラとした笑顔が印象的でした。
ピンクのドレス姿のプリンセスのようなお孫さんのいとかちゃんと一緒にランウェイに登場した芝崎さんもパステルカラーのドレスに身を包み、華やかなペアコーディネートでした。
モデルの皆さんはショーが終わった後、口々に「ありがとう、一生の思い出です。」と学生やスタッフに感謝の気持ちを表していました。
世代を超えたコラボレーションが生み出した笑顔と感動
学生の平林さんは、「ショー当日にも、皆様の楽しそうな笑顔や「ありがとう」という言葉に、喜びで胸がいっぱいになりました。沢山の方のお力があり、やり遂げられたショーだったと心から感じます。素敵な方々と、このような素敵なショーをつくりあげることができ、嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです。今回の貴重な経験を忘れることなく、今後の活動に励みたい。」と語りました。
その他、当日のヘアメイクも学生の南結衣(みなみゆい)さんと山本あんずさんが担当し、プロさながらの手際の良さに将来の姿を想像してしまうほど。
さらに当日の撮影もスタイリングフォト学科の上坂琴里(かみさかことり)さんと佐藤莉乃(さとうりの)さんが担当しました。
その道のプロを目指し、夢に向かって鍛錬する学生たちと、年齢をものともせずに新しいことにチャレンジしようとするシニアの皆さんがこのイベントを通して人生の中の一瞬を交錯しました。
誰もが忘れられない大切な思い出となりました。
進む高齢化や、若い人たちにも広がる老後の不安など社会問題として取り上げられることもありますが、このランウェイに出会った今、その未来は明るいと信じることができそうな気がします。
【実施概要】
■開催日時: 2024年11月16日(土)
・1回目 11:00~11:20
・2回目 13:00~13:20
■開催場所: 梅田スカイビル1階広場「ワンダースクエア」
※雨天時は上田安子服飾専門学校・校内ホールで開催(11:00からの1回開催となります)
大阪市北区芝田2丁目5番8号
■主催:積水ハウス梅田オペレーション株式会社
■共催:大淀東地域活動協議会・上田安子服飾専門学校
■衣裳協力:株式会社西川 スポサブランカ大阪店
■協力:積水ハウス株式会社
上田安子服飾専門学校
1941年創立の上田安子服飾専門学校は、大阪・梅田にある西日本最大級のファッション専門学校です。
創立者上田安子はクリスチャン・ディオールに師事し、日本にオートクチュール技術を導入しました。
同校は「技術」「感性」「知性」「時代性」を重視し、世界のファッション機関との実践プロジェクトを通じて、グローバルなビジネス展開を目指すプロフェッショナルを育てています。
◆学校法人上田学園 上田安子服飾専門学校
所在地:大阪市北区芝田 2 丁目 5 番 8 号
TEL:06-6371-1661 / FAX:06-6375-2820
梅田スカイビル・空中庭園展望台
グラングリーン大阪から望む梅田スカイビル
2024年9月に先行街びらきが行われ、賑わいをみせるグラングリーン大阪に隣接する梅田スカイビルは、2棟のビルを屋上を含む上層部「空中庭園」で繋げる独特のフォルムをした世界初の連結超高層建築。
都会と自然が共生し、四季折々の風景に出合えるランドスケープの中にそびえたつ梅田スカイビルは、2008年、サグラダ・ファミリアやパルテノン神殿など歴史的建造物と並び、世界の建築トップ20にランクイン。
地上173m、風を感じられる開放的な空中庭園展望台からは360度のダイナミックな景色を望むことができ、明石海峡大橋に沈む夕陽や煌めく高層ビル群の夜景など、時間帯ごとに異なる情景が楽しめるのも魅力です。