海と日本プロジェクト広報事務局
第1回:2024年12月15日(日)【場所】天竜二俣駅(浜松市)出発~アマモ駅(湖西市)途中下車
一般社団法人静岡UPは、海のゆりかご・海草アマモの急減によって、いま浜名湖に起きている異変や課題を学んでもらおうと、天竜浜名湖鉄道の貸し切り列車を活用した「天浜線アマモ探検ツアー」第1回を実施しました。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
イベント概要
・開催概要:「天浜線アマモ探検ツアー」(第1回/全5回)
・日程:2024年12月15日(日)13:00~17:00
・開催場所:天竜二俣駅(浜松市)出発~アマモ駅(湖西市)途中下車~天竜二俣駅帰着
・参加人数:合計14名(子ども6名、大人8名)
・協力団体:天竜浜名湖鉄道、村櫛遊漁組合、ヤマハマリーナ浜名湖
アマモ仕様になった列車に乗り込み、クイズ形式で浜名湖の異変を学ぶ!
浜名湖ではいま、異変が起きています。今から9年前頃(2015年頃)から、「海のゆりかご」とも呼ばれ生き物たちの住処となっている海草「アマモ」が急速に減少し始めました。アマモの減少は、浜名湖全体の水産生態系に影響を与え、浜名湖特産品だったアサリの不漁をはじめ、エビやカニを含む魚介類の漁獲量も減少を続けています。
このような問題を浜名湖周辺で暮らす人々、浜名湖観光に訪れた方々にもっと知ってもらおうと、浜名湖の湖岸を走るローカル鉄道・天竜浜名湖鉄道の1両をアマモ列車仕様にしました。今年8月に浜松市で開催したヘッドマークデザイン募集に集まった695通の中から選ばれた2作品がヘッドマークになり、また列車の中には、アマモの急減や浜名湖の異変について学べるポスターが19枚掲示されています。
この「天浜線アマモ列車」を貸し切りにして開催したのが「天浜線アマモ探検ツアー」です。
アマモ駅で途中下車、遊覧船に乗って、浜名湖にアマモの種まき!
アマモ列車の中では、クイズに答えたり、浜名湖ワンダーレイク・プロジェクト有識者委員会の山田祐己委員による説明を聞いたりして約1時間過ごした後、列車はアマモ駅に到着。アマモ駅は、39ある天竜浜名湖鉄道の駅のうち「知波田駅」の副駅名として命名されたもので、2025年3月まで期間限定で、特別な駅名看板になっています。このアマモ駅でアマモ列車を途中下車したあと、ヤマハマリーナ浜名湖の桟橋から遊覧船に乗って、浜名湖を見学しました。かつてアマモがたくさん茂っていた松見ヶ浦でも、現在ほとんどアマモが見られなくなってしまいましたが、これから復活が期待できる場所であることから、船上からタネを撒きました。
参加した子ども・保護者からの声
(中学生の声)船の上から浜名湖を見られて楽しかった。アマモのタネ撒きもできてよかった。
アマモについてこれからもっと調べて、学んでみたいと思った。
(大人の声) こどものころ浜名湖を泳いでいた時は、お腹や足にアマモが触って気持ち悪かった。
そのアマモがほとんど無くなっていたことを知って驚いた。
今回のツアーでとてもよく学べた。
これからの開催予定
<天浜線アマモ列車ツアー概要>
<団体概要>
団体名称 :一般社団法人 静岡UP
URL :http://shizuoka.uminohi.jp/
活動内容 :●静岡県の豊かな海を未来に残すため、次世代を担う子供たちや若者を対象に、
海に親しみその素晴らしさ、豊かさを知り、大切にする心を育てる運動を興し推進する。
●静岡県内の各種団体や企業に、上記目的を広く周知し、運動への参加を呼びかける。
●静岡県内の海に関するイベントや、熱心な活動を続けている団体や個人を取材し、
番組やニュースで放送する。
●県内から収集した情報を集約し、ホームページなどを制作する。
●静岡県ならではの海に関するイベントを開催し、情報を発信する。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/