フォーステック
株式会社フォーステック(本社 東京都千代田区大手町 代表取締役社長 竹村陽平)は2025年1月10日、奈良公園前バスターミナルにてIoTスマートゴミ箱「SmaGO」を屋内、屋外の2個所、計6台設置いたしました。
・実証実験概要
・「スマートゴミ箱」を奈良公園バスターミナルの屋内・屋外の2箇所に設置し、ゴミの 集積状況(量、種類、時間帯等)を調査。(令和7年1月10日~2月中旬までの 約1 ヶ月間の実証実験)
・奈良公園周辺のゴミのポイ捨ての現状について実態把握調査。
・背景
奈良県では、インバウンド需要も回復し、県内を訪れる観光客は奈良公園とその周辺だけでも1,000万人以上に上ります。人流の増加で賑わいを見せる一方、奈良公園ではシカの誤食防止の為、公的なゴミ箱を設置しておらず、ゴミの持ち帰りを原則にしていますが、公共スペースにゴミの投棄やポイ捨てが散見され課題となっていました。公園管理者である奈良県による日々の清掃や、ボランティア等による回収活動等により対応しています。これらの課題を解決すべく、奈良県は約40年ぶりに公共のゴミ箱となるIoTスマートゴミ箱「SmaGO」を設置し、効果検証を図るために実証実験を開始いたします。株式会社フォーステックは、今回の設置を起点として、奈良公園及び周辺エリアの環境保全と課題解決に貢献してまいります。
・シカの保護
奈良公園では、食べ物の匂いが付着したプラスチックゴミをシカが誤食する問題があり、死亡したシカの胃からプラスチックゴミが見つかるケースが67%、一頭の胃から見つかったプラスチックゴミは最大値で4.3kgにものぼっています。そうした背景のもと、今回奈良県はゴミ箱正面に、「シカを、ポイ捨てゴミによる誤食から守ろう」というメッセージを配したデザインを採用しました。こうしたメッセージを通じて、人々の行動変容を促し、シカのゴミの誤食が減少する効果が期待されます。
・SmaGOとは
株式会社フォーステックが展開する、地球環境に配慮したIoTを活用したスマートゴミ箱です。当ゴミ箱は、ソーラパネルによる太陽光発電・蓄電機能を備えており、溜まったゴミを約1/5に自動圧縮します。また、通信機能によりゴミの集積状況を把握できるため効率的なゴミの回収作業が可能になります。これらの機能によりテクノロジーを循環する力に変え、持続可能な街づくりを実現していきます。
・今後の展開
本事業の結果を踏まえ、ゴミの蓄積や回収の実態を可視化し、業務のスマート化を進め、ゴミ回収等に係るコストの削減、人手不足の解消等を支援してまいります。また、今後の展開を総合的に判断し、方針や設置場所を奈良県と共に検討してまいります。